就職活動中にこう言われたらベンチャー企業ではなく大手企業への就職を目指そうかな‥と思う就活生が多いでしょう。
しかし、ここ数年で新卒からベンチャー企業へ就職する学生が増加傾向にあるのです。
新卒はベンチャー企業へ就職すべきなのか?すべきでないのか?
また、新卒からベンチャー企業に就職するならどのような点に注意すればいいのか?など、ベンチャー企業への就職に興味がある・悩んでいる就活生に役立つ情報を紹介していきます。
“ベンチャー企業”とは独自のアイデアや技術をもとに新しい技術やビジネスモデルを展開している企業のことを指し、多くが小規模から中規模企業であることが特徴です。
代表的なベンチャー企業
ここに挙げたベンチャー企業はベンチャー企業から大企業へ成長したメガベンチャーと言われる企業であり就活生からの人気が高い企業です。
メガベンチャーであれば独自のビジネスモデルが確立されており、経営も安定していますがベンチャー企業すべてがメガベンチャーではありません。
設立間もないベンチャー企業がメガベンチャーとなる可能性を秘めていることは否定できませんが、ビジネスモデルが確立し経営が安定するまではハイリスクな選択と言わざるを得ないのです。
この他にも「新卒でベンチャーやめとけ!」と言われる理由には以下のようなことが挙げられます。
簡単にまとめると、将来的なことを考えると大手企業出身であることが強みとなる、人を育てる環境が整っている大手企業で任された仕事を堅実にこなしていくべき、保証のない“夢”を見るべきでない‥と言ったところでしょうか。
大手企業に就職できない人が妥協して就職するのがベンチャー企業と考える人も多いのです。
「新卒でベンチャーやめとけ!」と言う人がいる一方で、ベンチャー企業のチャレンジできる環境に魅力を感じ新卒でベンチャー企業を選択する就活生が増えていることも事実です。
“ベンチャー企業に就職”とはやや異なりますが、2020年5月に経済産業省が公表した『令和元年度大学発ベンチャー実態等調査』によると大学発ベンチャーが年々増加していることが分かります。
※引用:経済産業省「令和元年度大学発ベンチャー実態等調査」
大学発ベンチャーが最も多い東京大学の松尾豊教授は「ベンチャー企業が活躍しないと、日本経済は成長しない」と断言しています。
東京大学の新入生のうち1割程度は起業家を志向しているといい、コロナ危機で大きく落ち込んだ日本経済を立て直すのが若き起業家たちでありベンチャー企業だと松尾豊教授は期待しているといいます。
実際に大手企業に就職すると心に決めていた就活生がベンチャー企業でインターンをしたことをきっかけに、ベンチャー企業に対する見方が大きく変化することがあります。
いずれは起業したい、独立したいなど将来の目標が明確な就活生ほど大手企業よりもベンチャー企業を選択する傾向にあるように感じます。
コロナショックで多くの企業に影響が及び大手企業だからと安心していられない状況を目の当たりにした人も多かったのではないでしょうか?
これからは自らで考え行動できる人こそが生き残っていける時代となるはずです。ベンチャー企業への就職はチャレンジでありチャンスでもあるのです。
チームとして仕事に取り組む大企業と対照的な働き方であるのがベンチャー企業の特徴です。
社員一人一人の考えや意見を積極的に取り入れスピード感を持って事業に取り組み、主体的に携わっていくことが求められます。
また、社員の多い大企業のように部署が細分化され仕事の分業が進んでいない場合が多く、雑用も含め幅広い仕事をこなしていく必要があります。色々な仕事に携わることで成長スピードが早くやり甲斐を感じやすい反面オーバーワークになる可能性も否定できません。
福利厚生に関しても大企業のように充実しているベンチャー企業は少ないですが、ユニークでオリジナリティのある福利厚生を提供している企業もあるので調べてみるとそのベンチャー企業の社風を読み取れることもあり参考になります。
大企業と比較すると仕事の規模は小さいですが個人に与えられる裁量権、仕事量が圧倒的に多く成長できる機会に恵まれた環境です。
ベンチャー企業の特徴
ベンチャー企業の働き方や特徴からもベンチャー企業で働くメリットを感じられると思いますが、中途採用ではなく新卒がベンチャー企業で働くことで得られるメリットとベンチャー企業に向いている人の特徴を挙げていきます。
メリット
ベンチャー企業に向いている人
保守的な考え方の人や決められた仕事をしっかりとこなしていきたい人、一つの会社に長く勤めたい人はベンチャー企業よりも大企業が向いています。
自分の性格や思い描いているキャリアビジョンによってベンチャー企業向きなのか、大企業向きなのかを見極めることは可能です。
「成長できそうだから」「自由に働けそうだから」「楽しそうだから」など何となくのイメージだけでベンチャー企業への就職を決めるのではなく、なぜベンチャー企業に就職したいのかが重要です。
ベンチャー企業のメリットを紹介しましたが、メリットがあればデメリットもありホワイト(優良)ベンチャー企業もあればブラックベンチャー企業があることも確かです。
ベンチャー企業に限らず入社する企業によって良し悪しが分かれるので、社会人デビューとなる新卒者は特に注意が必要となります。
ベンチャー企業への入社は多少のリスクがあるものの急速に売上を伸ばし急成長を遂げる企業も少なくはないため、事前にしっかりと情報収集をして優良ベンチャー・ホワイトベンチャー企業を見極めることが大切です。
過去数年の業績の伸び率が大きければ将来的な成長に期待できるベンチャー企業であると判断しやすい
将来性がある・高い成長率を有する未上場企業に投資を行うベンチャーキャピタルから投資を受けているベンチャー企業は今後の成長に期待できる
優良な企業を表彰する制度(「日本ベンチャー大賞」など)の受賞歴をチェック。企業の強みや実績が分かる
経営者の人柄やしっかりとしたビジネスモデルを持っているのか、今後のビジョンなど自分の上司となるかもしれない人が信頼できそうな人物なのかを企業のホームページやSNSなどでチェック
また、社長自らが採用選考に関わっているベンチャー企業は人材を大切に考えている可能性が高い
成長産業・業界やこれから成長していくと思われる産業・業界をターゲットにしていて、結果を残せているベンチャー企業であれば今後も成長しやすい傾向にある
業績が伸び、業務が拡張している企業は会社規模に合わせより広い場所へ移転することがあり、郊外から都市部への移転もプラスの要素が窺える。広い場所・条件の良い場所へのオフィス移転を繰り返しているベンチャー企業は成長している証
優良ベンチャー企業の見極め方と同じように、ブラックベンチャー企業にも特徴があります。まず、ベンチャー企業のデメリットから見ていきましょう。
ベンチャー企業のデメリット
一般的にベンチャー企業のデメリットとして挙げられることは、いわゆるブラック企業の特徴と似ています。入社したベンチャー企業がブラック企業なのかを見極めるのは社会人デビューしたばかりの新卒者では区別が難しいかもしれません。
事前にブラックベンチャー企業を回避するためにできることは、ブラックベンチャー企業の特徴を頭に入れておくことが大切です。ブラック企業の特徴というのは案外わかりやすいのです。
特徴
離職率が高いため常に大量募集している、人材を大切にしていない
人手不足で誰でもいいからすぐに人材が必要
過去に不祥事や問題を起こしたことがある可能性
基本給ではなく残業代を含めた金額であり、異常に残業が多い可能性も
「成長できる」「高年収」「夢」「フラットな組織」「若い世代が多く働きやすい」など、具体性がなくポジティブな言葉を並べているだけの企業は要注意
ベンチャー企業は創業したばかりの規模が小さい会社が多く、労働環境が整っていない・経営が安定していない・会社が軌道に乗るまで従業員は二の次・資金力がなく薄給‥などブラック企業化しやすい傾向にありますが、すべてのベンチャー企業がブラック企業体質となっているわけではないので事前にチェックできる特徴を頭に入れておきましょう。
優良ベンチャー企業に就職するには、インターンに参加する、専門の就活サイトを使う、この2点が有効です。
学生のうちに興味のあるベンチャー企業への訪問や一定期間働くことができるインターン(インターンシップ)に参加することはおすすめです。
ベンチャー企業のインターンに参加するメリット
インターンには短期(1日~1週間程度)と長期(1ヶ月~)があり、現場で実際に働けるのは長期インターンです。ブラック企業か否かを見極めることやインターンの経験を今度に活かすことを考えると長期インターンに参加するほうがいいでしょう。
就活サイトは数多くありますが、ベンチャー企業・成長企業に特化したサービスの利用がおすすめです。
「働きがい」「やりがい」「成長」を重視した就職を叶えたいベンチャー志向の就活生におすすめなのがスカウト型就活サイトである「Cheer Career(チアキャリア)https://cheercareer.jp/ 」です。
※日本トレンドリサーチ調べ(2019年10月)
ホワイト企業を厳選
Cheer Career(チアキャリア)を利用している企業はベンチャー企業・成長企業が中心であり、“本業において公益性があること” “成長環境があること” “人材・組織ポリシーに共感・賛同できること”の3つのポイントをクリアした社会やあなたにとっても良い価値を提供してくれる企業ばかり。
スカウトで効率的に就活
自分らしさをアピールすることであなたに興味を持った企業からのスカウトが届く確率が高く、Cheer Career(チアキャリア)のスカウト受信率は脅威の94.6%!就活の視野・可能性を広げることのできるサービスです。
CheerCareerでは1学年約40000名の学生が利用し、スカウトを受け取っています。スカウトメールを送っているのはベンチャー・成長企業など、業界でも注目されている企業の社長や人事。一斉送信ではなく、1通1通厳選してスカウトメールを送付しているため、あなたへの採用の期待度もかなり高くなっています。
待っているだけでも効率的に仕事探しができます。
視野を広げられる
また、Cheer Career(チアキャリア)就活支援のセミナー・イベントも充実しており、特に人気の高いイベントが内定直結就職イベント「情熱フェスタ」です。優良ベンチャー6社の社長に会うことができ、社長自らが学生をスカウティングすることも!
Pointベンチャー企業の情報収集目的としてもこのような就活サイトの利用は有効
ここまで「新卒×ベンチャー企業」について色々とお話ししてきましたが、そもそも新卒採用を行っていないベンチャー企業も多くあるため自分のやりたい仕事とマッチしたベンチャー企業を見つけたとしても入社する方法が中途採用のみということも十分あり得ます。
新卒を採用しない理由として、
このようなことが考えられますが、ベンチャー企業の中にも新卒採用を積極的に行っている企業もあります。
いわゆるメガベンチャーと言われる企業は経営が安定しており教育体制も整っているため大企業のように新卒採用を積極的に行っている場合が多いです。
ベンチャー企業とは言えメガベンチャーへの就職は比較的難易度が高い選択となりますが、メガベンチャー以外にも新卒採用を積極的に行っているベンチャー企業に共通する特徴には以下のようなことが挙げられます。
新卒を積極的に採用するベンチャー企業の特徴
求人情報などから新卒採用に積極的なベンチャー企業を探してみてもいいですが、ベンチャー企業の探し方や見分け方に自信がない人や確実に優良ベンチャー企業へ就職したい人は先ほど紹介したような就活サイトを上手に活用してみましょう。
新卒でベンチャー企業に就職するのであれば「伸びている企業」「これから伸びる可能性の高い企業」に入社することが重要です。
ベンチャー企業は成長できそう!と期待しがちですが、やりたい仕事やキャリアビジョンが明確であり成長できる環境が整ったベンチャー企業で働くことでベンチャー企業のメリットを最大限活かせます。
新卒はベンチャー企業はやめとけ!大手企業に就職した方がいい!なんて言葉は全ての就活生に当てはまることではなく就職先の向き不向きや価値観は“人それぞれ”であり“考え方次第”です。
大切なことは妥協から始まる就活ではなく、目的意識をしっかりと持った自分らしい就活なのではないでしょうか。