転職するのはあなた自身ですが、何でも好き勝手にやってもいいというわけではありませんね。
転職理由も絡むところです。あなたが転職するメリット・デメリットをご家族で話し合えているでしょうか?
ここを曖昧にしたままでは、のちのち意見の食い違いが出てしまうこともあります。
例えば、お子さんがいる方はその年齢によって親としての関わり方が違ってきます。
転職することで家族との会話時間が激減するようでは関係もギクシャクしますね。
また、現在家事はどなたがやっていますか?
もし、あなたが一人で何でもこなしているなら、それは今後のことも考えて家事環境を見直す必要があります。
私は専業主婦からフルタイム勤務となったことがあります。夫も子供たちも「お母さんが家事をするのが当然」と思っているし、私自身も仕事と家事を両立させようと必死だったのを思い出します。
おかげで毎日へとへとで自分に余裕がありませんでした。早くから家族間での家事分担をしておくべきだったと後悔したものです。
転職となると、初めは慣れないことも多く大変です。帰宅後は少しでもくつろげる環境を今から作っておきましょう。
50代ともなると、そろそろ親の問題が浮上してきます。
つい「親は元気でいてくれる」と思いがちですが、まさかは本当にやってくるものです。
脳梗塞・脳溢血・心筋梗塞など、身近でも起こった例があります。こればかりは予測がつきませんね。ですが、万が一の時の対応を家族間で共有しておくと安心です。
更に介護ともなると長期戦となります。
親の事だから私がすべてやらないと、と背負ってしまうと仕事(転職しても)どころではない状況に追い込まれることもあるからです。感情に身を任せず、プロに任せる!この割り切りはとても大事。
また、転職時に介護休暇についても確認できるといいですね。40代以降は、子供の教育費と親の介護が重なってくる世代でもあります。
せっかく転職で得た仕事を、簡単に手放さないためにも事前に手を打っておきましょう。
いざ転職!となると、これまでの仕事関係の書類名刺・資料などを片づける必要が出てきます。個人情報や社内秘に関しても取り扱いには注意ですね。
一度に整理しようと思うと膨大な量に圧倒されて、処理に時間がかかってしまう羽目になりかねません。毎日少しずつでも、気が付いたら処分することをお勧めします。
仕事の引継ぎに関しても、退職日が決まってから慌てて後輩に業務を託すのは避けたいところです。
転職を考えたら、仕事内容を誰にでも分かるように残しておくのはどうでしょうか?
いざという時のため、という名目で作成しておけば、転職時期がずれ込んだとしても社内では役立つものになりますね。
実際、私も退職時にはノートを1冊残したことがあります。引継ぎがなくて困るのは現場です。数年後、前職の後輩から「今でもあのノートを使っています」と言われ嬉しかったのを覚えています。
また、これまで培ってきたあなたのノウハウや知識は惜しみなく伝えておきませんか?「私が頑張って築いてきたのに・・・」と思われるでしょうか。
確かに努力したのは本人です。でも、その環境を与えてくれたのは今の職場だからではないですか?
そのスキルがそっくり転職先で有効かつ必要であれば話は別ですが、それ以外なら手放してもいいのでは?
新しい環境に行くためには、不要なものは置いていく。年配者だからこそ、去り際を美しくしたいものですね。