「転職エージェントは使うな。」
「転職エージェントはやめとけ。」
就職活動を円滑に進めるために本来は便利な転職エージェント。
どうして巷で「使うな」「やめとけ」という声が存在するのか、不思議ですよね。
本記事では、転職エージェントを使わないことで受けるメリット・デメリットを明らかにして、どういう人が使わない方がいいか解説します。
タイプに応じて転職を成功させるために おすすめのサービスを紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
なぜ転職エージェントが「使うな」「やめとけ」と言われることがあるのでしょう。
それは、使うことにメリットがある反面、人によっては使わないことにもメリットがあるからです。
何を便利と感じて、何を面倒と感じるかは人それぞれ違います。
使わないことで得られるメリットと使わないことで受けるデメリットにはどんなことがあるか、自分だったらどうか想像してみてください。
転職エージェントを使用する前にしっかり整理すれば、考えがまとまりますよ。
転職エージェントを使わない場合、どんなメリットとデメリットが生まれるでしょうか。
使わないことによる一般的なメリット・デメリットを以下で紹介します。
メリット | デメリット |
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転職エージェントを使わなければ、マイペースに転職活動に取り組むことができます。
人によってケースはさまざまでしょう。
今よりも待遇の良い仕事があるならば転職したいくらいの場合。
今の職場に不満があるのでとにかく転職を急いでいる場合。
また、現職の業務にもしっかり責任を持ちたいので繁忙期には転職活動のペースを落としたい、というケースもあります。
自分のモチベーションは自分だけが把握しているもの。
変化していくモチベーションに合わせて転職を進めることを重視するなら、転職エージェントは合わないかもしれません。
転職エージェントを使用しなければ、本当に自分が興味のある求人にだけ取り組むことができるというメリットがあります。
登録したことで担当してくれるアドバイザーも、ある一面では自分の業務の成果として登録者の内定を取る必要があります。
そのため、アドバイザーとしても登録者のスキルや経歴から客観的にマッチングしやすい企業を勧めることが多いのは事実なのです。
もしあなたが転職したい企業や業界を絞っているなら、エージェントを使用しない方が興味のある求人だけに注力できるでしょう。
そもそもにはなりますが、転職エージェントを使用しなければ、エージェントの担当者と逐一やりとりするという面倒なことはありません。
もちろん、転職する上で必要な情報についてのやりとりであれば歓迎なのですが、常にその時に必要な情報だけを受け取れるわけではないのです。
担当者としてはあなたの可能性を幅広く探って紹介しようとしていることもあります。
あなたの許容範囲を超えてしまった多すぎる情報が、むしろあなたの判断を迷わせることもあるのです。
また、担当者も人。
あなたと相性が合わないケースも否定できません。
あなたの要望がうまく伝わらず、ちぐはぐなやりとりで無駄にあなたの時間を奪ってしまうことすらあり得ます。
受け取れる情報は求める最低限で良い人、そもそもあまり高頻度でやりとりするのが苦手な人は、転職エージェントを使わない方がメリットを感じられるかもしれません。
転職エージェントを使わなければ、転職の専門家である担当アドバイザーからの客観的な意見が聞けないというデメリットがあります。
転職の成功の秘訣は、まず自分の市場価値を知ることです。
自分で既に把握できている場合はさておき、どこから転職活動を始めていいかわからない場合は業界を熟知したアドバイザーに価値を評価してもらうのが有効。
市場価値が客観視できれば、その上でマッチする企業を提示してもらい、そこから企業を絞って必要な準備をサポートを受けながら進めることができます。
転職エージェントを使わなければ、これら一連の準備や取り組みをひとりで行わなければならないのです。
転職エージェントは非公開求人を抱えています。
非公開求人はエージェントに登録しなければ見ることはもちろんできません。
公開求人は、希望通りの待遇であってもその倍率の高さから採用に至るには困難が伴うことが少なくありません。
非公開求人は本来は待遇も良く人気の求人も多く、エージェントに高額の手数料を払ってでも優秀な人材を求めている優良企業が集まります。
一般に公開された求人の中で探しているだけではみつからない思いがけない成功の機会を、エージェントを使わないと知らず知らずのうちに失っているかもしれないのです。
転職エージェントを使わなければ、年収交渉や面接の日程交渉など、転職に至るまでの調整を直接自分で応募企業を行わなければならないデメリットがあります。
現代の日本社会においても、企業と専門家でない個人が対等に交渉することはまだまだ難しい部分もあります。
特に年収という契約の本質に関わる部分の交渉を専門家に代行してもらえないのは、わずらわしいだけでなく不利にもなりかねません。
また、通常は現在の仕事と並行して転職活動をすることからして、複数の応募企業とのアポイントを整理・決定していくのは大変な労力が必要です。
それらをすべて任せて、自分は企業研究や面接対策などに労力を割けるかは転職が成功するかに大きく関わりそうです。
転職活動において、企業との調整を任せられないのは大きなデメリットでしょう。
転職エージェントを使うべきかは、今その人の望む転職活動がどういうものか、その人の性質がどういうものかによって違ってきます。
使わない方がいい人と使って成功できる人に分けて、その特徴の違いを整理します。
使わない方がいい人 | 使って成功できる人 |
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使わない方がいい人は、自ら希望の求人を探して、応募する企業を決めたいという特徴がある人です。
既に求人や応募の方法を把握していて、自分の希望が固まっている人。
そのような人にとってはエージェントの担当者とのやりとりは不要に感じることでしょう。
使って成功できる人は、自分の希望があるかないかに関わらず、客観的な意見を取り入れたいという特徴を持った人です。
このような人は、「候補の求人は決まったが見逃しているものはないか」と前向きに他者の意見を求めています。
転職の専門家からの意見を踏まえて柔軟に応募先を決められること、企業との交渉・調整を代行してもらえることは、非常に便利に感じられるはずです。
転職エージェントを使わない方がいい人、使わないメリットの方が大きい人はどういう他のサービスを利用すればいいのでしょうか。
以下で”使わない方がいい人”におすすめのサービスを紹介します。
もう既に希望の転職先が絞られている人は、転職サイトdodaがおすすめです。
dodaはこだわり条件で求人検索できるため、希望に合う求人をピンポイントに見つけられ、求人探しに手間がかかりません。
また、ホワイト企業の求人が多いこともdodaのメリット。
狙いを定めたホワイトな企業とだけマイペースにやりとりできるので、無駄な労力を費やすことなく一直線で成功に近づけますよ。
ひとりの転職活動で迷うことがあっても、必要書類の作成、応募の手順、面接対策の丁寧な解説も載っているので、参考にしながら進められます。
利用する中でそれ以上のサポートが必要と実感すれば、エージェント機能に切り替えられるので安心ですね。
公式サイト | https://doda.jp/ |
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おすすめポイント | 毎週豊富な新着求人を更新。 |
転職エージェントを使った方がいい人は、具体的にどのサービスを使えばいいのでしょうか。
以下で”使った方がいい人”におすすめのサービスを紹介します。
市場価値を聞いた上で非公開求人からも転職の可能性を探りたい人は、リクルートエージェントがぴったり。
登録すれば、専門のアドバイザーがあなたのアピールポイントをみつけ、マッチしそうな企業を紹介してくれます。
「現職で忙しくて時間が足りない」という方のためにも、面接対策や日程調整、年収交渉まで任せられます。
「転職するかどうかまだ悩んでいる」「やりたい仕事か決まっていない」という方も、まずは登録して客観的な評価を聞けば新たな仕事の可能性が見出せますよ。
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
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おすすめポイント | 転職支援実績No.1。
厚生労働省「人材サービス総合サイト」における有料職業紹介事業者のうち無期雇用および4ヶ月以上の有期雇用の合計人数(2022年度実績を自社集計)2023年6月時点 非公開求人件数の多さも魅力。 |
高収入企業を目指せるかどうか確認してみたい人は、ビズリーチを利用するのがおすすめです。
ビズリーチはハイクラスの転職に特化しており、自分の市場価値の確認としても利用できます。
時間のない日々でも、転職にまつわるわずらわしい準備をサポートしてくれるうえ、ヘッドハンティングされる可能性もあります。
職務経歴書を見た企業やヘッドハンターからのスカウトで、あなたが思いもよらなかった選択肢と巡り合うことも。
ハイクラス転職の選択肢を見極めて、さらなる年収アップを実現させてください。
公式サイト | https://www.bizreach.jp/ |
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おすすめポイント | 高収入求人を多数掲載。登録すればスカウトも届く。 |
本記事では、転職エージェントの利用がおすすめか、どういう人かのタイプ別に解説しました。
人によって使わない一般的なメリット・デメリットをどう感じるかは違うので、自分はそれらをどう感じるかをふまえて比較しましょう。
様々な知識やノウハウを既に持っていたり、すべて自分の手で得た情報から判断したい人には、エージェントの用意したサポートがむしろ面倒な場合もあります。
現状どれくらい専門家のサポートの手を借りたいのか明らかにできれば、転職エージェントを利用した方がいいか見えてくるはずです。
本記事を参考に、ぜひ前向きに検討してみてください。