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転職活動では、新卒の就職活動に比べ、多数のルートがあります。主な媒体の特徴を解説していきます。
就職活動でおなじみの求人サイト転職版です。インターネット上で見ることができます。大手総合サイト、業界別のサイト、ベンチャー専門など特色があるので、希望にあわせて使い分けてください。
あなたの希望の仕事内容や会社の条件にあわせて、企業を紹介してくれます。
転職サイトとあわせて、転職活動の主流です。最後に活用方法をアドバイスします。詳しい説明と活用法は、後述します。
大きな会場がブースで区切られ、複数の企業が集まります。求職者は企業のブースを訪問し、会社説明をしたり、質問したりできます。
一度に多くの企業を見ることができるのがメリット。主催は、転職情報会社、新聞社、ハローワーク、商工会など様々です。
転職情報誌は、書店やコンビニエンスストアで購入できます。首都圏では男性向け、女性向け、IT業界、現場系など特徴があります。自分自身の方向性にあった転職情報誌を選びましょう。まだ方向性が定まっていない人は、複数の転職情報誌をパラパラめくってみるのもお勧めです。
地方は情報誌の数は限られ、ハローワークや新聞広告の比率が高くなります。
各地域にある公共職業安定所(通称:職安)の就職あっせん機関です。
企業は無料で求人情報を掲載できるので、有料媒体に出ない求人も集まります。地元の隠れた優良企業を見つけやすいのもメリット。
ただし、求人票だけでは情報量が少なく、企業の特色や魅力がわかりにくいので、自らどのような企業かを調べてください。
新聞紙面内の求人欄と、新聞に折り込まれる求人広告の2種類があります。
紙面内の求人欄は、個別の企業だけではなく転職エージェントへの登録を促進するものも多くなりました。
新聞折り込みの求人広告は、正社員・アルバイト・内職など雇用形態はバラバラ、地元の求人が多いのが特徴です。
インターネットが発達し、検索機能が充実したたけ、自社ホームページやfacebookなどのSNSで求人をする会社も増えました。
検索サイト「Google」などを活用して探しましょう。あなたの希望+採用・求人・募集要項といったキーワードを組み合わせて検索します。
新卒ではまだあまりなじみのない人材紹介・人材斡旋業。ここでは、どのような仕組みか、その活用法をお話しします。
転職エージェントのメリット
(同業他社に動向を知られたくないプロジェクトの求人、退職予想者が推測されるとまずい場合など)
そのため、積極的に活用していただきたいと思います。
いっぽう、転職エージェントに不信感を持って、私のところに相談に来られる人もいらっしゃいます。
よく聞かれる不満・トラブル
トラブルを防ぎ、メリットを享受するために、まず転職エージェントのビジネスの仕組みを理解しましょう。
転職エージェントは、あなた(転職希望者)を契約企業に紹介します。あなたが入社したら、契約企業から紹介料を受け取り、利益を得ています。紹介料は、入社時の年収の25~35%が相場です。
また、人材紹介会社は、取引がある企業しか紹介できないので、あなたの希望や経歴によっては、1社も紹介してもらえない場合もあります。
こちらのリンクから、登録ができます。
転職エージェントを選ぶポイントは、
です。
さて、①カウンセラーの力量と②相性と見極めるために、天職を意識したらコンタクトを取って、まずはメールでやりとりすると良いでしょう。
来社を強引に進める会社や画一的な対応をする会社は、早期にコンタクトを取って関係を築いていくには向きません。方向性がはっきりしてから、転職ナビと同じような感覚で利用します。
下の表から「個人」「大手」「中小」の特徴を記しましたので、参考にしてください。
10~20社とメールのやりとりを始めたら、自然とあう会社に絞られていきます。あわない場合は、自然とお互いに連絡を取らなくなるので、無理に吟味する必要はありません。
気軽にたくさんの応募者に会いたいという転職エージェントと、職務経歴書を見て斡旋の可能性がある人に会う転職エージェントがあります。
メールのやりとりで「会いましょう」と言われてから会うのもよし、あなたから面談を申し込んでもOKです。
求人を紹介されたら、応募する場合もしない場合も、必ず意思表示をしてください。魅力的だと思ったときには、気に入った理由を、応募しない場合には、本音の理由も伝えて。そうすると、次の求人はあなたの希望に近づきます。
面接後もすぐに電話で報告しましょう。デキるキャリアカウンセラーなら、報告の内容からあなたのニーズをつかむとともに、面接で上手くいかなかったところのフォローをしてくれます。
大手 |
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個人 |
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中小 |
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以上を踏まえて、トラブル回避法を考えてみましょう。
転職エージェントにとって応募者からの転職相談は「仕入れ」。斡旋につながらない相談に時間を割くことはできません。
ですから、職務経歴書の添削や転職全般の悩み相談を期待すると、「冷たくされた」と悲しい想いをすることになるかもしれません。
希望が定まらないまま登録・相談に行くと、紹介しやすい求人を紹介されます。「前職と同じ業種・職種」や「募集人数の多い求人」「人気のない会社・仕事」です。
これらの求人が悪いわけではありません。問題なのは、紹介されるままに転職し、「せっかく転職したのに前職と同じ不満が……」「やりたい仕事と違った」と公開して、転職を繰り返す人がいることです。
転職後の方向性・希望・条件を明確にしてからアプローチしましょう。「相談」ではなく「意思を伝えに行く」のが成功の秘訣です。
単に職務経歴書に経験業務を羅列しただけでは、「できるけれど、やりたくない仕事」を紹介されるリスクが高まります。
あなたの売りを明確にして、その売りが希望の仕事で活かせることを転職エージェントにイメージしてもらいましょう。
そうすれば、未経験の仕事への転身も、ステップアップ転職もスムーズです。
転職ナビにある「スカウトを受ける」機能を登録すると、地域や経歴、年齢からセグメントされたスカウトメール(企業からのDM)の他に、転職エージェントからアプローチが来ます。
これは、転職エージェントにとって、斡旋の可能性のある人を仕入れる行動。ヘッドハンティングのように、事前に業績、人柄、能力などを調査してから声をかけるものとは異なります。