大学生辞めてよかった!中退を決めた人の声は?その後の就活に生かすには?

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大学を中退する理由はさまざまですが、「大学を中退してよかった」と感じている人もたくさんいます。

大学中退者は学校で学ぶことよりも、社会人として働くことに大きな意義を感じる方が多いからです。

今回は大学中退者や大学中退を真剣に悩んでいる方のために、大学中退で予測されるメリット・デメリット、就活で後悔しないためのポイントを解説します。

大学中退を後悔したくない方は、本記事を読んで幸せな未来を掴むために行動しましょう。

大学中退者の実情

最初に大学中退者の実情をご紹介します。大学生全体に占める大学中退者の割合や就職率、年収などを詳しくみていきましょう。

大学を中退する理由と割合

大学中退者がどの程度出ているかについては、文部科学省の調査結果からわかります。令和元年4月~12月および令和2年の4月~12月の間で、学生全体に対する中途退学者の割合は以下の通りです。

■学生全体に対する中途退学者の割合

大学(大学院生を含む) 令和2年4月~12月 令和元年4月~12月
中退者数 28,647人(1,367人) 36,016人
学生数に占める中退者数の割合 0.97%(0.05%) 1.22%

全体に占める割合は例年1%前後ですが、相当数の大学生が中退を決意しています。

中途退学の理由は経済的困窮が最も高く、次いで学生生活不適応・就学意欲低下、転学と続きます。学費や生活費が負担になり、退学を余儀なくされることが多いようです。

また、コロナウイルス流行以降のオンライン授業や学生生活に馴染めず、ストレスを抱えて退学を選ぶ方も珍しくありません。退学中退者は割合こそ少ないですが、やむを得ない事情で中退を選んでいることがわかります。

参照:文部科学省『「新型コロナウイルス感染症に係る影響を受けた学生等の学生生活に関する調査等の結果について」別紙2より』

大学中退者の就職率

大学中退者にとって不安要素になるのが就職です。中退という経歴がネックになり、正社員就職が難しく感じている方は一定数います。

大学中退者の就職率の実態について知るには、2015年の労働政策研究・研修機構の研究が参考になります。その結果によると、2012年調査の学歴別の就業状況は、大学・大学院中退者の26.4%が正社員、非正規社員が36.6%、その他有業者が15.3%でした。(*)

大学中退者全体の8割近くが何らかの仕事に就いており、正社員就職も4人に1人です。中退者は新卒採用の時期とズレはあるものの、少なくない方が就職できています。

大卒者や専門学校卒者にくらべて正社員割合は少ないですが、正社員就職は十分可能といえます。

*参照:労働政策研究・研修機構『「大学等中退者の就労と意識に関する研究」P28』

大学中退者と大卒の年収の違い

大学中退者と大卒での年収の違いについても、厚生労働省のデータを参照して計算します。年齢層は大学中退者と大卒者が重なる「20~24歳」を参考にします。

男性 女性 男女計
高校卒 245万1,600円 228万円 238万8,000円
大学卒 277万3,200円 273万円 275万2,800円
大学院卒 294万9,600円 291万6,000円 294万円

大学中退者は最終学歴が高卒になるため、高校卒の年収に当てはまります。その場合、大卒者の年収とは40万円近い開きがあるため、学歴による収入差は大きいといえるでしょう。

そのため、大学中退者が高年収を目指すなら、学歴に関係なく能力や実力で収入と待遇が良くなる企業を選ぶことがポイントになります。中小企業やベンチャー企業には実力主義のところも多いため、視野を広げて就活を進めましょう。

参照:厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況 学歴別にみた賃金』

大学中退のメリットとデメリットを考える

大学中退を悩んでいる方は、中退で生じるメリットとデメリットから判断しましょう。メリット・デメリットを詳しく知ることで、中退を選ぶべきか、在学すべきかを比較検討することが重要です。

大学中退のメリット

大学を中退することで得られるメリットをご紹介します。自分の人生においてメリットの価値が大きければ、幸せな人生を送るために中退も選択肢になります。

  1. 自分の本当にやりたいことに専念できる
  2. 学費がいらなくなる
  3. 多くの社会人経験を積める
  4. 大学やサークルの人間関係をリセットできる
  5. 大学生活のストレスがなくなる

大学生として過ごす方のなかには、親の期待や周囲の雰囲気に流されて大学に入学した方も一定数います。やりたいことがないまま大学生になり、大学在学中にやりたいことを見つける方もたくさんいます。

大学中退することはデメリットばかりではなく、自分のやりたいことを見つけ、人より早くスタートダッシュできる点で大きなメリットです。

大学中退のデメリット

大学中退にはメリットだけでなく、デメリットがあることも理解すべきです。デメリットを知ったうえで、大学中退を選ぶべきかどうか真剣に考えましょう。

  1. 最終学歴が高卒になる
  2. 家族を説得する必要がある
  3. 就職面接で中退理由を尋ねられる
  4. 大学の就職支援サービスを受けられない
  5. 大学の友人と疎遠になりやすい
  6. 空白期間が生まれる可能性がある

大学中退で最も大きなデメリットは、最終学歴が高卒になり、就職で不利になりやすい点です。志望先に履歴書を提出し面接まで進んだ場合、ほとんどの面接官から大学中退の理由を尋ねられることは覚悟しましょう。

また、家族や周囲の理解なしに大学中退することはやめましょう。ほとんどの方が学費を家族に払ってもらっており、相当な負担を強いています。

大学中退は自分だけでなく、周囲への影響やデメリットがあることも理解して決断しましょう。

大学中退はデメリットを許容できるかどうかが鍵

大学中退を決断する際、判断基準にすべきポイントは「デメリットを許容できるかどうか」です。特に最終学歴が高卒になると、キャリアプランや待遇面などさまざまな影響があります。

また、大学中退者のなかには、フリーターやニートとして空白期間を作ってしまう方もいます。空白期間は正社員就職のハードルを高くする問題ですから、中退後の行動計画は綿密に立てておくべきです。

自分にとって大学生活がどのような意味を持つのか、デメリット部分よりも中退後に得られるものに魅力があるかを基準に考えましょう。

「大学を中退してよかった」と感じた人の声

大学中退後も人生は続いていきますから、後悔しない選択をすることが大切です。本項では、「大学を中退してよかった」と感じた人の声をご紹介します。

よかった人の声①:人生と真剣に向き合える

大学中退を機に自分の人生を見直し、生きるために真剣に取り組むことができた人の意見です。

紹介した方以外にも、大学中退後にやりたいことに取り組む時間が増え、時間を有意義に使えるといった意見がみられました。

大学生活では学校の授業やレポート提出など、学生に課せられる義務が数多くあります。大学中退で時間のゆとりができたことで、やりたいことや人生と向き合う時間ができた方が多いようです。

よかった人の声②:大学生活のストレスから解放された

大学生活では授業や課題のほか、同級生との関係やサークルでの集まりなどもあります。学業だけでなく人間関係にも気を使う必要があり、ストレスで体調を崩す人も珍しくありません。

そして、大学中退をきっかけにストレスから解放され、体調が回復するケースがあります。ご紹介した声もその1つで、大学生活が強いストレスとなっていました。

中退して体調も回復したため、「中退してよかった」との感じているようです。

よかった人の声③:大卒よりも手取り額が多い

大学中退者のなかには、社会人になってよかったという意見もあります。ご紹介する声も手取り額が大卒者の友人より高く、過去の選択が救いになっているようです。

近年は日本でも学歴重視から実力重視の採用に変化しており、「学歴=収入」に結びつかなくなりつつあります。AIの発達によって自動化された仕事も多く、以前よりも専門性や経験、スキルが重視されていることも大きいでしょう。

大学中退者は早く社会人になる分、経験とスキルを磨きやすく、努力次第で高収入を得るチャンスがあります。

大学中退後の就活の5つのコツ

大学中退後の就活では、ポイントを押さえて活動することが正社員就職成功への鍵です。就活で何をすべきか、5つのコツをご紹介します。

資格を取得する

大学中退者は学歴の面では、大卒者や専門学校卒には負けてしまいます。しかし、大学中退後は自分の時間を作りやすいため、時間を有効活用して資格取得するのがおすすめです。

もちろん、あまり空白期間が長くなると就職で不利になるため、在学中から資格勉強を始め、就職活動でもアピールしましょう。

就活中に資格が取得できていなくても、採用後も勉強を続けるとアピールすれば面接官にも好印象です。

自分のスキルアップにもなりますから、興味・関心のある分野で生かせる資格取得を目指しましょう。

一日も早く就活を開始する

大学中退者は時期を問わず、一日も早く就活を開始することをおすすめします。

中退後にフリーターやニートの期間が長くなると、正社員就職を目指す際に面接官の印象が悪くなる可能性が高いからです。

家族の介護や病気などの事情がある場合を除き、働く意欲や責任感がない人とレッテルを貼られるリスクがあります。

また、就職では若い人ほどポテンシャル採用の可能性が高くなるため、中退後もなるべく時間を空けずに就活を行うべきです。

大学中退後の就職を不安に思っている方ほど、早期に就活を始めましょう。

中退理由は誤魔化さない

大学を中退する理由は人それぞれですが、履歴書や面接ではできる限り素直に理由を伝えることが大切です。特に、学歴詐称は軽犯罪になるため、絶対にしてはいけません。

ただし、正直に理由を伝えるとしても、ネガティブな理由を長々と書くのは避けるべきです。ネガティブな理由はポジティブに言い換え、就職に前向きな意欲をアピールしましょう。

たとえば、勉強に興味が持てなかった人は、「早く社会人として働きたかった」と言い換えられます。ほかにも、経済的理由であれば、「家計を支えるためにキャリアを築きたい」と答えられます。

中途半端な誤魔化しは面接官に通じませんから、正直に理由を伝えるほうが好印象です。

未経験者・学歴不問の求人を探す

大学中退者が求人を探す場合、学歴と経験不問の求人を検索しましょう。大学卒も含め、ほとんどの方は未経験者になりますから、学歴と経験を問わない求人を探すことが大切です。

また、大学中退者は中途採用の扱いになるため、新卒のように未経験者前提の求人は少なめです。就職後の教育体制もチェックしつつ、経験と学歴不問の求人を選ぶと採用されやすいでしょう。

就職エージェントに登録する

大学中退者が正社員就職を目指す場合、就職エージェントを利用すると多くのメリットがあります。

就職エージェントは担当のコンサルタントがつき、求人の紹介や就職活動支援をしてくれるサービスです。

就職のプロが個別に対応してくれるだけでなく、志望業界や企業の細かな情報を提供してもらえるため、1人で就職活動を進めるよりも多くの情報を得られます。

また、大学中退者にとって不安要素でもある履歴書対策や面接練習も対応しており、就活全般で頼れるパートナーになるでしょう。

大学中退者ならではの注意点も説明してもらえるため、就活の進め方で悩んでいる方には特におすすめです。

大学中退を後悔しないための4つの行動

大学中退後の人生で後悔しないために、実践してほしい4つの行動をご紹介します。

やりたいことや幸せを早めに見つける

大学中退後にやりたいことが見つからない場合、就活でも趣味でもやりたいことを早めに見つけることが大切です。

やりたいことや自分なりの幸せが見つからないと、生きる目的や働き甲斐を見失います。

やりたいことは趣味や遊びでも構いませんから、仕事へのやりがいにつながる自分なりの目標を見つけましょう。また、やりたいことをそのまま仕事にすることも可能です。

たとえば、絵が好きな方はイラストレーター、音楽が好きな方は編曲や作詞、動画編集が好きな方は依頼を受けて仕事にできます。

お金や生活のためだけでなく、働くことへの意義を見つけ、やりがいや幸せにつなげましょう。

中退を家族や友人に相談する

大学中退は人生における大きな決断の1つですが、自分だけで決断するのはおすすめできません。

学費を出してくれる家族や同じ大学の友人に相談し、そのうえで後悔しない決断をしましょう。

家族や友人の理解を得れば、就活や生活面でもサポートが受けやすくなります。たとえば、就活中は生活費や交通費、スーツ代金など多くの費用が発生します。

そうしたサポートも相談できる相手があってこそですから、身近な方には必ず相談しましょう。

ビジネスマナーを身に付ける

大学中退者であっても、正社員になれば1人の責任ある社会人です。社会人になれば学歴は関係なく、社会人としての礼儀や作法などのビジネスマナーを求められます。

大学中退者は大学卒よりも早く働くことになるため、基本のビジネスマナーも早く身に付けましょう。若いうちにビジネスマナーを身に付けておけば、就職面接でも「しっかりした人」と印象付けられます。

社会人にふさわしい振る舞いができなければ、どれほど能力が高くても採用はされません。社会人らしいマナーと謙虚さを大事にして、正社員就職を目指しましょう。

安易にフリーターや派遣社員の道を選ばない

日本の雇用には正社員以外にもアルバイトやパートなどのフリーター、派遣社員などの選択肢があります。

しかし、フリーターや派遣社員は基本的に昇給がなく、スキルによって給料の差がかなり大きい点が問題です。

働きやすさだけを考慮するならフリーターや派遣社員は優れていますが、期間満了やボーナスなしなどのデメリットが非常に大きいです。

そのため、フリーターや派遣社員になるよりも、正社員就職を目指すべきです。一時的にフリーターや派遣社員になる道を選んだとしても、将来的には正社員を目指すほうが有利になるでしょう。

まとめ:大学中退でも正社員就職を諦める必要は全くなし

本記事では大学中退者の実情、中退してよかったと感じている人の声などを詳しく解説してきました。大学中退で学歴に不安を抱き、正社員就職ができるか悩んでいる方は多くおられます。

今回ご紹介した通り、大学中退者という理由だけで正社員就職できないことは考えにくいです。今は大学卒でも就職しにくい時代です。

正社員就職を目指すなら諦めることなく、自分が働きたいと思える会社を探しましょう。大学中退後に1日でも早く動くことが、その後の人生の分かれ道になります。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷