大学を中退したその後、自分の人生の想像がつかず、一体どうなってしまうんだろうと悲観的に考えていませんか?
大学中退した事で、もう人生の末路だと感じてしまっている人もいるかもしれません。
どう再出発すればよいのか?この先どう行動すべきか?進路や就職について徹底解説します。
文部科学省の調査によると、学生数に占める大学中退者の割合は、令和3年度で1.95%でした。
学生のうち約50人に一人が大学を中退していることがわかります。
さらに今回の調査の結果、大学中退の理由トップ5は以下の通りとなりました。
大学を中退する理由トップ5
参照:文部科学省『大学等における令和4年度前期の授業の実施方針等に関する調査及び学生 の修学状況(中退・休学)等に関する調査の結果について』
大学を中退した人は、その結果をよかったと感じているのでしょうか。「大学を中退してよかった」と思っている人の意見を調べてみました。
「大学を中退してよかった」と思っている人の意見は…
一方で、大学を中退して後悔したケースでは、こんな意見が多いようです。
「大学を中退して後悔した」と思っている人の意見は…
大学に通うと「もっと面白いことがありそう」「友達が大学を中退して起業したから自分も成功したい」「働いてお金を稼ぎたい」と視野も夢も広がります。
大学中退することは後々の就職にも大きな影響を及ぼすため、「今こうしたいから」「ただ何となく」といった明確なプランを考えず決断してしまうのはリスクが高いでしょう。
大学中退後の目的を明確にする事によって、後悔を避けることが出来ます。
では、大学を中退した人は一体どんな仕事に就いているのでしょうか。株式会社ネオキャリアのデータを紹介します。
*2020年9月1日~2023年8月31日に内定承諾した求職者のうち、登録時に学歴や経歴が分かる状態で登録した人のデータを抽出
これは、株式会社ネオキャリアが運営する求職エージェントサイト「第二新卒エージェントneo」を通じて、大学中退者が内定を得て承諾した進路先とその人数を表しています。
大学中退者が内定する業界としては、「通信・インターネット」が最多で、次いで「人材ビジネス」「建築・土木」の順に多い結果になりました。
*2020年9月1日~2023年8月31日に内定承諾した求職者のうち、登録時に学歴や経歴が分かる状態で登録した人のデータを抽出
こちらのデータは、同じく「第二新卒エージェントneo」を通じて内定を得た大学中退者の職種とその人数です。
一位は「施工管理」、次いで「店舗運営」と「営業(新規・法人中心)」の順に多い結果となりました。
「営業」の場合、新規営業かルート営業か、法人相手か個人相手かでデータが分かれていますが、圧倒的に多いのが【新規・法人の営業】でした。
「就職に不利になるから大学は卒業したほうがいい」という意見があります。それは本当なのでしょうか。
在学中であれば学内で就職支援を受けたり、情報収集の場がたくさんあります。
しかし中退してしまうと、「就職活動のために何をすればいいのかわからない」という状況に陥りやすくなります。
また大手企業や待遇のいい優良企業を狙う場合も、最終学歴はネックとなるでしょう。大卒しか募集していなかったり、高卒と大卒で大きな待遇の差があったりします。
このような企業の面接では、大学を中退した理由を問われたり、入社後も大卒の同期・後輩より給与が低いといった面で、現実の厳しさを突きつけられるかもしれません。
大学を中退しても正社員として就職できます。
就活に不利といえる大学中退者ですが、学歴不利者なりの転職活動法があるのです。
不利だと感じた人のほとんどは、フリーター・ニートだしとりあえずハローワークに駆け込んだという方でした。
しかし、実は大学中退者や高卒者がハローワークや大手就職サイトで就職活動をするのはあまりおすすめできません。
求人の見方に慣れていない為、自分の能力に見合わない企業に就職してしまったり、内定をなかなかもらえないという事態になりかねないからです。
では、大学中退者はどうやって就職先を見つけるべきなのでしょうか。
それは、大学中退者専門の就職エージェントを利用し、アドバイザーのサポートを受けながら就職活動をすることです。
大学中退者でも正社員としてホワイト企業に就職できますが、そのためには専門の就職エージェントに頼ることが大切です。
「でも、専門のエージェントってどこがいいの?」と迷ってしまう方のために、おすすめのサービスを紹介します。
できれば、両方のサービスに登録して併用することをおすすめします。サービスによって扱う求人が違うからです。
ちなみにエージェント側も複数登録は普通だと思っているので、担当のアドバイザーに「他のエージェントも登録している」と伝えても大丈夫ですよ。
「在学中に就職支援課に行かなかったから、就活って何からすればいいのかわからない」
「履歴書の書き方すら知らない」
そんな人は就職カレッジがピッタリです。
なぜなら、就職カレッジでは大学中退・フリーター・未経験・既卒専用の就活講座を無料で提供しているから。これは他社サービスにはない就職カレッジの特徴です。
自分らしさを見つけられると評判のこの講座は、面接や履歴書対策はもちろん、基礎的なビジネスマナーも学ぶことができます。就活・ビジネスの知識がゼロでも大丈夫。
最初から最後まで同じスタッフが担当に付いてくれるのも安心です。
公式サイト | https://www.jaic-college.jp/ |
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年齢 | 20代に特化 | 特徴 | 無料就職講座が受けられる |
第二新卒エージェントneoは、サービス名に「第二新卒」と入っていますが、大学中退者でも利用可能なサービスです。
大きな特徴は、アドバイザーが全員第二新卒であること。利用者からも相談しやすく親身になってくれると好評のようです。初回の面談には2時間かけることもあるほど丁寧に対応してくれます。アドバイザーと二人三脚で就活を進めたい人にはピッタリです。
じっくりと時間をかけてヒアリングしてくれる
公式サイト | https://www.daini-agent.jp/ |
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年齢 | 18~28歳に特化 |
特徴 | スタッフ全員第二新卒 |
「大学の選び方を間違えた」「家庭の事情で今の大学に通うことが難しい」という人は、他の大学に入学し直すのも選択肢の一つです。
これを「編入」と言いますが、短大や専門学校を卒業してから大学に入る場合も編入扱いとなります。
編入試験のライバルは中途退学者だけではなく社会人もいるので、大学によっては倍率が高く、激戦も覚悟しなければなりません。
とはいえ、大学は条件さえ揃っていれば編入が可能。自分が該当しているか条件を確認してみましょう。
大学に編入する際の条件
自分が持っている単位数は前に通っていた大学に問い合わせれば教えてもらうことができます。編入に必要な単位数やその他の条件は大学により違うこともあるので、ホームページや学校資料で確認しましょう。
編入時に提出する書類もチェック
就職活動中やフリーター・ニート生活の中で「大学をちゃんと卒業したい」と強く願うようになった時にも「大学編入」という選択肢が生まれます。
しかし、仕事によっては学歴をつけるよりも、研修に参加したり働きながらスキルを習得する方がいいケースもあります。
学歴へのコンプレックスから大学編入を考えている人は、自分がするべき選択が「編入」か「就職」かをしっかりと見極めるべきです。
転職エージェントではそうした相談も受け付けているのでアドバイスを得るのもいいですね。
さらに手堅く安定した生活を手に入れるため、大学を中退してから公務員を目指す人もいます。
大学中退=高卒となるわけですが、最終学歴による月給の差があまり目立たないのは公務員のメリットです。
公務員は手取りこそ少ないものの、退職金や年金がしっかり入るため、民間企業に勤める大学中退者との生涯年収の差が大きくなります。昇給率も年齢で変化していきます。
独学や予備校での猛勉強は必須ですが、努力が報われればリストラ率も低く、将来安泰と言える選択でしょう。
大学中退者でもなれる公務員職種
最終学歴が高卒でも受けられる公務員試験といえば、警察官をはじめ自衛隊や消防士などの防衛職が有名。
職業訓練学校を卒業する必要がありますが、世間に誇れる仕事に就くことで大学を中退した後ろめたさを払拭することができます。
そのほか、訓練学校を出なくてもいい建築・土木関係の公務員職も多数あります。
体力に自信のない人には行政機関や学校で働く事務職が人気ですよ。
公務員試験の注意ポイント
大学を辞めてから公務員試験を受ける際は事前に必須条件を調べておきましょう。
社会人としてキャリアを積んでいくことは、「自分の人生は終わっていない」と主張する手段の一つ。
「就職活動が一筋縄ではいかない」「世間から好意的に見られない」というのは紛れもない事実ですが、企業が大学中退の理由を警戒するのは当たり前のことです。
その事実がある上で重要なのは、人材としての将来性を感じてもらうこと。10人に1人が大学を辞めている中で、本当にすべての中退者に未来がないわけがないのです。
就職活動の勝率を上げるためにも、応募書類を魅力的にすることや面接対策を念入りにすることが大切です。自分ひとりで何とかしようとせずに、就職活動をサポートしてくれるサービスを活用するのがオススメ。
ほとんどの転職エージェントは社会人経験がなくても利用できるため、積極的にプロのアドバイスをきくようにしましょう。将来のことや仕事選びに悩んでいる段階でも相談が可能です。