【2025卒】大学生のなりたい職業ランキング!1位の人気業界とは?

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大学生なりたい職業ランキングこれから就活を進めていくうえで、「他の就活生はどんな仕事を希望するのだろう」と気になっている方も多いかと思います。

今回は大学生がなりたい職業をランキング形式で紹介します。
就職希望の企業ややりたい仕事がまだ見つかっていない大学生は、本記事で紹介する仕事を参考に就活を考えてみてください。

なりたい職業は時代を反映する

大学生が憧れる職業、やりたい仕事は時代や流行によって変化しています。
最近のことを例にすると、2019年から新型コロナウイルスの感染が拡大し、テレワークやオンラインでの仕事が全国的に普及しました。

その結果、ICTを推進する企業が増えるとともに、イノベーションを生み出すベンチャー企業の成長や地方への移住者も多くなっています。
一方で、密集・密接を避けるという意識が高まり、飲食業や接客業では多くの企業が打撃を受けました。

そうした社会情勢も反映され、近年はデジタル分野の人気が高まり、飲食・サービス業の人材不足が深刻化しています。やりたい職業という点でも、やりがいを求める人と安定を求める人で就活は二極化しています。

これから就活を始める方は、社会の情勢や技術の進歩、自分を取り巻く環境など色々な視点で検討することが重要です。

大学生のなりたい職業・業種ランキングTOP10

マイナビの調査「2025年卒 大学生業界イメージ調査」をもとに、大学生のなりたい職業ランキングを抽出しました。(※)

大学生がなりたい職業や業種ランキングについて、TOP10は以下の通りです。

  • 1位・・・食品・農林・水産
  • 2位・・・ソフトウェア・情報処理・ネット関連
  • 3位・・・薬品・化粧品
  • 4位・・・官公庁・公社・団体
  • 5位・・・銀行・証券
  • 6位・・・放送・新聞・出版
  • 7位・・・広告・芸能
  • 8位・・・繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック
  • 9位・・・電子・電気機器
  • 10位・・・鉄道・航空


※マイナビ『2025年卒大学生業界イメージ調査』(調査期間:2024年4月8日~2024年4月18日/調査対象:2025年3月卒業予定の全国大学4年生及び院2年生/有効回答数:1,984名)内、「7.就職活動を始めた頃の志望業界と現在の志望業界」より、就職活動を始めた頃の志望業界の上位10業界を抽出

1位:食品・農林・水産

食品・農林・水産食品関連企業への就職は例年人気が高く、特に大手食品メーカーを希望する大学生は多いです。

加えて、日本では食への関心と環境を意識したフードテックの需要も高まっており、食品・農林・水産業の人気が高まっています。

農林漁業も以前は肉体労働のイメージが強い業界でしたが、DXやIoTの普及により働き方改革も進んでいます。
近年の大学生の傾向として、大手企業への就職だけでなく、仕事のやりがいや社会貢献への意識が高まっていることも人気に影響しているでしょう。

2位:ソフトウェア・情報処理・ネット関連

ソフトウェア・情報処理・ネット関連2025年卒の大学生はデジタルネイティブ世代にあたり、幼少期からパソコンやスマホに慣れ親しんでいます。
そのため、生活にも身近な職業・業種の代表として、ソフトウェア・情報処理・ネット関連が上位という結果になりました。

2025年卒の大学生はコロナウイルスの流行によるオンライン授業、ChatGPTを含む生成AIの登場など、デジタル分野の大きな変革を肌で感じている年代です。

さらに、近年は大学発ベンチャー企業数の伸びも大きくなっており、ITやエンジニアの人気が高まっています。
世の中の変化とともに、大学生がITの仕事へのやりがい、デジタル化への関心も高まっていることが反映された結果です。

参照:経済産業省 『令和4年度大学発ベンチャー実態等調査の結果を取りまとめました(速報)』

3位:薬品・化粧品

薬品・化粧品薬品・化粧品分野は以前から大学生に人気の職業です。
元々は女子学生の人気が高く、化粧品メーカーや製薬会社は女子学生の上位にランクインしていました。

一方で、近年は男子学生にも薬品・化粧品分野の人気が高まっています。
男性でも化粧品を使う人が増えたこともあり、化粧品メーカーでも男性心理を把握するため、男子学生の採用に力を入れていることも背景にあります。

特に大学で化学系の専門知識を身に付けた大学生は、男女問わず薬品・化粧品分野の希望者が多いです。

4位:官公庁・公社・団体

官公庁・公社・団体例年通り、官公庁・公社・団体などで働く公務員も人気です。

公務員が支持された理由は、物価上昇と雇用不安の状況でも、安定した雇用とキャリアアップが期待できる点です。

一般企業に比べて解雇されるリスクがほとんどなく、景気に左右されずに働けることから安定感を求める大学生に人気があります。
また、難関の公務員試験を突破できれば、官僚として国の運営に携わることも可能で、やりがいの大きさも人気の理由です。

地元で地方公務員として働く道を選ぶ方も多く、働き方と働く場所を自分で選びやすい点もメリットです。

5位:銀行・証券

銀行・証券銀行・証券業界は事務系の仕事が多く、給与も高い傾向があるため大学生から人気があります。銀行も証券会社も顧客の人生を金銭面からサポートし、パートナーとして長く付き合う点がやりがいになります。

仕事は営業やバックオフィス業務のほか、投資や金融商品の紹介などが中心です。
メガバンクでは営業担当として大企業との取引を任されることもあり、高度な金融知識とバイタリティが求められます。

業務は多忙になりやすいですが、給与の高さに加え、倒産の不安がほとんどないことから9位にランクインしました。

6位:放送・新聞・出版

放送・新聞・出版
放送・新聞・出版業界は、メディアやジャーナリズムを扱う業界として、昔から文系の学生に人気があります。

ディレクターや編集者といった職業は文系のイメージが根強いですが、近年では、電子メディアやAIの発展により理系の学生にとっても活躍の場が広がっているのです。

文系・理系を問わない業界になりつつあるということで、学生からの人気も高まっているといえます。

7位:広告・芸能

広告・芸能業界は、その華やかなイメージから人気を得ているだけでなく、日々「広告」を見慣れている人が多いことからも身近な業界だといえます。

近年はSNSやネットメディア、アプリなど、広告の媒体や種類も多岐にわたります。スマートフォンを使っているだけで広告を目にする機会が増えているのです。

芸能業界については、国内外のオーディション番組が人気となったこともあり、芸能事務所のマネジメント業務に興味を持つ人が増えているともいえます。

8位:繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック

繊維・化学分野も大学生から人気が高まりつつあります。近年、国内の繊維・化学メーカーは安価な中国製に押され、輸出におけるシェアが下がっています。

しかし、国内では繊維・化学分野の知識を生かし、炭素複合材料や特殊なフィルム、精密機器、医療機器分野にまでシェアの高まりを見せていることが、人気の大きな理由です。

競合他社との連携で新技術の開発も積極的に行っていることから、やりがいを求める大学生から人気が高まっています。

元々、日本製品は品質の良さが特徴だったこともあり、品質を武器に挑戦を続ける分野として、チャレンジ精神のある若手から注目が集まっています。

参照:総務省 情報流通行政局 『情報通信業基本調査結果 2022年情報通信業基本調査(2021年度実績)』

9位:電子・電気機器

電子・電気機器電子・電気機器分野は、専門性の高さと企業からの需要の高さに対し、希望する学生数が追いついていない状態でした。

現代の生活では電子機器は欠かせないものであり、自動車・家電・機械・インフラなどの分野で技術者を必要としています。

大学生の就職人気が高まっている背景には、電子機器にAIを組み込み、ビッグデータ解析やIoTの技術に生かされている点も大きく関係しています。
先端技術に触れる機会が多く、経験を積めば専門人材として需要の高まりが見込まれるからです。

働く中で専門知識とスキルが身に付きやすく、キャリアアップ目的の転職もしやすい点が人気の理由です。

日本の家電メーカーの一部には先行きの不安もありますが、最先端技術を学べる環境に魅力を感じる大学生に人気が高まっています。

10位:鉄道・航空

鉄道・航空鉄道・航空業界も大学生から人気があります。
中でも、文系学生には語学力を生かしやすい航空会社の人気が高いです。

航空会社はトラベルツアーや広告事業、イベント事業も展開しており、トレンドや旅行が好きな女子学生に人気の傾向があります。一方、男子学生からは航空会社や自動車会社の整備士、パイロット、開発職が人気です。

鉄道や航空は日本が誇るインフラであり、身近であることや昔からのファンが多いことも上位の理由の一つとなっているでしょう。

適性に合った仕事の見つけ方

人気のある職業のほか、適性に合った仕事の見つけ方・ポイントを解説します。

自己分析で自分に合った職業から探す

就活において基本となるのは、自己分析で自分自身を理解することです。

紹介してきた人気の職業は「やりたいこと」ですが、やりたいことに適性があるとは限りません。

自己分析で適性や強みを知ることによって、自分にとって働き甲斐のある仕事やどんな仕事を求めているのかがわかります。

自己分析が不十分なまま、人気の職業に飛びついてもミスマッチに繋がる可能性が高いです。

Point

就職後のことまで考え、あらかじめ自己分析を行い、自分に合った職業を探そう

興味のある業界からライフスタイルに合う企業を調べる

就活は採用されて終わりではなく、働き始めてからが重要です。

興味のある職業や業界があるなら、どのような企業があるのか、自分の希望するライフスタイルに合っているかどうかも調べましょう。

一人ひとりライフスタイルには違いがあるため、無理なく働きやすい職場を選ぶことが重要です。

Point

仕事を長く続けていくには、嫌な気持ちで過ごすよりも、満足のいく環境で働くことが大切

自分の重視したい条件を設定する

就活で自分に合う企業を素早く見つけるには、自分の重視したい条件を設定することもポイントです。

例えば、土日は休み、残業が月10時間以内、休日出勤がないなど、働くうえで大事にしたい条件を設定しましょう。

条件に優先順位をつけるとともに、妥協点についても考えておくと、魅力的な企業と出会うチャンスが広がります。

Point

あまり条件を厳しくしても、完璧にマッチする企業はほとんど見つからないので注意

自分の持つスキルから企業を選ぶ

人気の職業ややりたい職業に就くには、自分が持っているスキルから就職先を選ぶ方法も有効です。

例えば、簿記の資格を持つなら事務や経理、法学部にいるなら法律事務所や司法書士事務所、工学部にいるなら機械の開発や建築分野などの選択肢があります。

元々持っているスキルを活用できますから、アピールポイントにもなりやすく、就活を早く終えることもできるでしょう。

Point

スキルがあると面接でアピールしやすいので就活に有利

就活エージェントを利用する

大学生が人気の職業に就職するなら、就活エージェントを利用するのも1つのポイントです。

就活エージェントは無料で利用できることに加え、そこでしか掲載されない非公開求人、親身に相談に応じてくれるキャリアアドバイザーもいます。

就活でわからないことがあっても、キャリアアドバイザーなら大抵の質問には答えてくれます。

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職業を選ぶ際にチェックすべきポイント

職業を選ぶ際、人気の高さもポイントですが、他にもチェックしておきたいポイントがあります。

4つのチェックポイントについて紹介します。

  • 自分のライフスタイルに合っているか
  • 将来性のある仕事か
  • 働きに見合う収入・キャリアを得られるか
  • 求人票におかしな点は見当たらないか

自分のライフスタイルに合っているか

自分のライフスタイルに合っているかまず大事なことは、自分のライフスタイルに合っているかどうかです。

先ほども紹介しましたが、ライフスタイルは個人差があり、仕事への満足度にも大きく関係します。

せっかく就職できても、早期離職しては苦労して入社する意味がありません。

そのため、職業を選ぶ際は、自分にとって無理のないライフスタイルで働けるかという視点で仕事を探しましょう。

残業が多くても給与が多い職場を選ぶ、休日は趣味を楽しめる時間が欲しいなど、希望するライフスタイルを思い描いてください。

検討した結果、「この仕事は辛いな」と思うようなら、踏みとどまった方が良いケースと考えられます。

将来性のある仕事か

将来性のある仕事か職業を選ぶ際は、将来性があるかどうかも大事な判断基準です。

近年はAIの進歩と自動化によって、人間以外にできる仕事が増えています。

例えば、コンビニやスーパーの品出しや会計が自動化されているケースや、自動運転車が開発されているケースのように、人に頼らなくてもできる仕事は、将来人手が必要なくなる可能性が高いです。

仕事の将来性も予測して、自分に適した仕事かどうか考えてみることが重要です。

働きに見合う収入・キャリアを得られるか

働きに見合う収入・キャリアを得られるか働き続けるうえで大事なポイントが、仕事内容や仕事量などの働きと比較した時に、それに見合う収入やキャリアを得られるかどうかです。

仕事量や残業、休日出勤ばかりが多く、収入が少ないようなら、ブラック企業の可能性大です。

職場見学や会社説明会に参加して、働き方を直接確認したうえで、収入と見合うか、思い描くキャリアに繋げられるかチェックしましょう。

チェックした結果、ズレがあるようなら就職先として選ぶのは一旦考えるのが無難です。

求人票におかしな点は見当たらないか

求人票におかしな点は見当たらないか新卒を求めるのはどの企業も同じですが、残念ながら、企業の中には新卒を使いつぶそうとするブラック企業も紛れています。

優良企業とブラック企業を見分ける1つのポイントが、求人票をよくチェックすることです。

例えば、月収例に大きな幅がある、離職率が異常に高い、求人票が数か月掲載されっぱなしなど、ブラック企業と疑うポイントはいくつもあります。

就職してから後悔するより、求人票で優良企業かブラック企業か見分ける知識を身に付けましょう。

また、人気の高い企業だとしても、優良企業とは限らないことも知っておくべきです。

求人票でおかしな点や気になる点がある時は、評判を調べるか、キャリアアドバイザーに相談するなど疑問を解消してから応募してください。

まとめ:人気の高い職業は競争率も高いがやりがいもある

今回紹介した人気の職業は、大学生から人気が高いため、競争率も高い職業が集まっています。

競争率が高い職業を目指す場合は、強みとなるスキルやアピールポイント、自分の適性などを理解したうえで、満足できる仕事を選びましょう。

そのためには、難易度の高さを理解し、事前準備を怠らないことが大切です。

企業分析で仕事への理解を深め、しっかりと自分という人材をアピールすることも欠かせません。

また、人気の高い職業以外にも、世の中には魅力のある仕事はたくさんあります。より良い職場と出会うためには、視野を広げることも重要です。

人気の高い職業を参考にしつつ、やりがいと満足度に繋がる職場への就職を目指してください。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷