「男性で年収400万円。高いのか低いのか」
「年収400万円台の人の割合は?どのくらいいるのか?」
このように、”男性の年収400万円”の現状が気になる人も多いのではないでしょうか。
今記事では、男性の年収400万円の人の割合を年代別・地方別に紹介します。
年収400万円の人の生活実態や年収アップのコツについても解説しますので、ご参考ください。
まずは、年代別にみた年収400万円以上の男性の割合を解説します。
(年収の算出方法は「賃金構造基本統計調査」の平均給与 ×「民間給与実態統計調査」の平均賞与割合19.4%としています。)
参照:厚生労働省『令和元年賃金構造基本統計調査』参照:国税庁『令和4年分民間給与実態統計調査』
20代男性は年収200万円台が多いことが分かり、年収400万円台に届くのは一握りです。
200万円以下 | 200万円超300万円以下 | 300万円超400万円以下 | 400万円超500万円以下 | 500万円超 | |
---|---|---|---|---|---|
20代前半 | 17.7% | 72.0% | 9.2% | 1.0% | 0.2% |
20代後半 | 7.3% | 57.5% | 28.0% | 5.6% | 1.3% |
年収400万円以上の割合は、20代前半が1.2%、20代後半が6.9%となります。
【国税庁 年齢階層別の平均年収】
■20代前半‥291万円
■20代後半‥420万円
20代後半になると年収300万円台以上も徐々に増えてきて、平均年収でみると年収400万円を超えます。
30代は年収300万円台の方の割合が多く、400万円以上の方は全体の2~3割ほどになります。
200万円以下 | 200万~300万以下 | 300万~400万以下 | 400万~500万以下 | 500万~700万以下 | 700万~800万以下 | 800万~900万以下 | 900万円超 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
30代前半 | 4.8% | 35.7% | 39.0% | 15.8% | 3.5% | 0.7% | 0.2% | 0.4% |
30代後半 | 3.7% | 25.1% | 35.9% | 24.3% | 8.6% | 1.3% | 0.6% | 0.8% |
年収400万円以上の割合は、30代前半が20.6%、30代後半が35.6%となります。
【国税庁 年齢階層別の平均年収】
■30代前半‥485万円
■30代後半‥549万円
年収の差が生まれてくることにより、平均年収でみると想像よりも高くなる傾向にあります。
40代男性の年収400万円以上の方の割合は、全体の約4~6割ほどです。
200万円以下 | 200万~300万以下 | 300万~400万以下 | 400万~500万以下 | 500万~700万以下 | 700万~800万以下 | 800万~900万以下 | 900万円超 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
40代前半 | 3.3% | 19.1% | 30.7% | 28.2% | 13.1% | 3.1% | 1.2% | 1.3% |
40代後半 | 2.9% | 15.4% | 25.2% | 29.4% | 18.3% | 4.7% | 2.0% | 2.2% |
【国税庁 年齢階層別の平均年収】
■40代前半‥602万円
■40代後半‥643万円
40代になると役職に就く人も多くなり、高年収層の割合が増えるため、平均年収は上がってきます。
50代男性の年収400万円以上の方は全体の6割以上となり、2人に1人以上が該当します。
200万円以下 | 200万~300万以下 | 300万~400万以下 | 400万~500万以下 | 500万~700万以下 | 700万~800万以下 | 800万~900万以下 | 900万円超 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
50代前半 | 3.3% | 14.5% | 20.6% | 25.8% | 20.7% | 7.4% | 3.9% | 3.9% |
50代後半 | 4.4% | 15.8% | 19.2% | 25.4% | 20.8% | 6.8% | 3.6% | 3.8% |
全体的に年収が上がっていることがわかります。
【国税庁 年齢階層別の平均年収】
■50代前半‥684万円
■50代後半‥702万円
年収1,000万円以上の人も多いため、年収分布の割合に反して平均年収が高いことが特徴です。
国税庁の調査から、事業所の規模別に分けた地方別の平均年収をまとめます。
(※全年代対象)
【事業所人数が10人未満】
札幌 | 仙台 | 東京 | 大阪 | 広島 | 福岡 | 沖縄 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
平均年収 | 478.4万円 | 394.8万円 | 552.1万円 | 478.1万円 | 403.7万円 | 430.2万円 | 334.2万円 |
【事業所人数が30人以上】
札幌 | 仙台 | 東京 | 大阪 | 広島 | 福岡 | 沖縄 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
平均年収 | 472.7万円 | 465.1万円 | 656.3万円 | 588.0万円 | 510.2万円 | 479.3万円 | 406.7万円 |
どちらも東京の平均年収が1番高く、沖縄が1番低いことがわかります。
国税庁の調査から分かったことは以下の通りです。
都市部の平均年収が高い理由は「物価が高いこと」「大企業が多いこと」が考えられます。
東京の家賃は全国平均よりも高く、場所によっては地方の2倍、3倍…となることも。
一定の生活レベルを維持できる給料を支給しなければ人が集まらないため、年収が高い企業が多いです。
また、都市部では事業規模の大きい企業が多くあることも年収が高い理由のひとつ。
大企業はブランド力があり利益を多く生み出しているからこそ高い給料を支払うことができます。
必然的に社員の平均年収も高くなる傾向にあります。
つまり、日本人の平均年収を引き上げているのは一部の大都市(大企業)
といえます。
ここまでの調査結果から、年収400万円の男性を一概に”年収が高い・低い”とは言い切れないでしょう。
住んでいる地域(働いている地域)や年代、ライフスタイルによって異なるからです。
とはいえあくまで目安ですが、データから下記のように捉えることもできます。
年収400万円以下の方は、年代や居住地も考慮しながらまずは年収400万円を目標にしてみるといいかもしれません。
年収400万円以上を目指すなら、昇給・昇進・副業・転職などがあると思います。
現職で昇給や昇進を狙うことは堅実な道かもしれませんが、時間が掛かるうえ大幅な年収アップには繋がりにくいことが問題です。
それならば、これまでの経験を活かして転職をしてしまうほうが、比較的時間を掛けずに大幅な年収アップができるといえます。
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住んでいる地域や扶養家族数などによって、同じ”年収400万円”でも生活レベルは変わってきます。
これらを参考に、年収400万円男性のリアルな生活レベルを解説します。
年収400万円の手取り額の目安は年収の75?80%。
額面より社会保険料や各種税金が差し引かれ、実際の手取り額は300~320万円程度になるでしょう。
年に2回(夏・冬)のボーナスがある場合の手取り月収は21~23万円ほどになります。
※個人差があります。
総務省統計局「家計調査」から、年収400万円台の1ヶ月の生活費をまとめたもの(単身世帯/二人以上世帯)を紹介します。
【単身世帯(年収400~500万円)】
項目 | 単身世帯 |
---|---|
食料 | 40,969円 |
住居 | 31,812円 |
光熱・水道 | 11,498円 |
家具・家事用品 | 5,506円 |
被服及び履物 | 7,175円 |
保険医療 | 6,085円 |
交通・通信 | 22,630円 |
教育 | 0円 |
教養娯楽 | 21,753円 |
諸雑費 | 19,553円 |
使途不明金 | 31円 |
交際費 | 13,622円 |
仕送り金 | 8,068円 |
消費支出 | 188,701円 |
【二人以上の世帯(年収400~500万円)】
項目 | 年収400~450万円 | 年収450~500万円 |
---|---|---|
食料 | 73,157円 | 74,711円 |
住居 | 17,877円 | 18,455円 |
光熱・水道 | 24,268円 | 23,652円 |
家具・家事用品 | 10,211円 | 10,977円 |
被服及び履物 | 6,622円 | 7,054円 |
保険医療 | 15,964円 | 14,189円 |
交通・通信 | 35,819円 | 39,019円 |
教育 | 2,904円 | 4,828円 |
教養娯楽 | 22,702円 | 22,048円 |
諸雑費 | 21,897円 | 21,897円 |
こづかい(使途不明) | 4,867円 | 5,987円 |
交際費 | 16,143円 | 16,505円 |
仕送り金 | 2,649円 | 2,851円 |
消費支出 | 255,079円 | 262,172円 |
年収400万円台の単身世帯(独身)の場合は、毎月の支出は約19万円。
二人以上の世帯の毎月の支出は約26万円であることが分かりました。
あくまで目安ですが、家賃によっては月収をオーバーしてしまう可能性もあります。
二人以上の世帯の場合は共働きをするなど、毎月の収入を増やさなければ厳しいかもしれません。
厚生労働省「国民生活基礎調査」のデータによると、年収400万円台の人の貯金額は3,000万円以上が最も多いことがわかります。
貯蓄額 | 年収400~450万円(469世帯) | 年収450~500万円(401世帯) |
---|---|---|
50万円未満 | 28世帯 (5.9%) | 21世帯 (5.2%) |
50~100万円 | 15世帯 (3.1%) | 19世帯 (4.7%) |
100~200万円 | 38世帯 (8.1%) | 28世帯 (6.9%) |
200~300万円 | 32世帯 (6.8%) | 33世帯 (8.2%) |
300~400万円 | 44世帯 (9.3%) | 26世帯 (6.4%) |
400~500万円 | 25世帯 (5.3%) | 16世帯 (3.9%) |
500~700万円 | 51世帯 (10.8%) | 40世帯 (9.9%) |
700~1000万円 | 25世帯 (5.3%) | 33世帯 (8.2%) |
1000~1500万円 | 56世帯 (11.9%) | 38世帯 (9.4%) |
1500~2000万円 | 26世帯 (5.5%) | 27世帯 (6.7%) |
2000~3000万円 | 43世帯 (9.1%) | 43世帯 (10.7%) |
3000万円以上 | 64世帯 (13.6%) | 64世帯 (13.6%) |
貯蓄額不詳 | 22世帯 (4.6%) | 25世帯 (6.2%) |
実際には「こんなに貯金ないよ…」「自分の貯金が少なすぎて恥ずかしい」と思う人が大半だと思います。
同じ年収400万円台であっても、30代の人もいれば50代、60代の人もいます。
貯金年数が長くなれば貯金額も多くなることが一般的ですので、気にしすぎる必要はないでしょう。
年収400万円の人の月額家賃の目安は6~8万円程です。
一般的な家賃目安は手取り額の20~25%といわれています。
年収の2割から2.5割を12か月で割ると、大体このくらいの金額が目安になるでしょう。
独身の人・家庭を持っている人・共働きの人…など、ライフスタイルの違いで間取りや広さも変わってきます。
自分に合った環境で無理のない家賃で暮らすことが生活レベルを保つためにも大切です。
1部屋 51,019円
2部屋 58,892円
3部屋 66,399円
参照:全国賃貸管理ビジネス協会
この記事では、年収400万円男性の割合を年代別・地方別に解説しました。
年収が400万円が低いかどうかは、住んでいる地域や年代・ライフスタイルによって異なります。
とはいえ、今の生活に苦しさを感じているのなら早めにアクションを起こすべき。
昇格・昇給を目指すよりも、今の自分のスキルのまま給料が上がる会社を探してみましょう。
もしかしたら、現在勤めている企業が相場より低いだけかもしれません。