年収400万以上の男性は「一握り」?割合を年代別&地方別に解説

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「男性で年収400万円。高いのか低いのか」
「年収400万円台の人の割合は?どのくらいいるのか?」

このように、”男性の年収400万円”の現状が気になる人も多いのではないでしょうか。

今記事では、男性の年収400万円の人の割合を年代別・地方別に紹介します。

年収400万円の人の生活実態や年収アップのコツについても解説しますので、ご参考ください。

【年代別】年収400万円以上の男性の割合/一握りなのか?

まずは、年代別にみた年収400万円以上の男性の割合を解説します。

〈年代別|年収400万円台の割合〉
  • 20代男性…1割にも満たない(一握り)
  • 30代男性…1.5~2.5割程度
  • 40代男性…3割程度
  • 50代男性…2.5割程度


(年収の算出方法は「賃金構造基本統計調査」の平均給与 ×「民間給与実態統計調査」の平均賞与割合19.4%としています。)

参照:厚生労働省『令和元年賃金構造基本統計調査』参照:国税庁『令和4年分民間給与実態統計調査』

20代男性|年収400万円台の割合は一握り(少ない)

20代男性は年収200万円台が多いことが分かり、年収400万円台に届くのは一握りです。

200万円以下 200万円超300万円以下 300万円超400万円以下 400万円超500万円以下 500万円超
20代前半 17.7% 72.0% 9.2% 1.0% 0.2%
20代後半 7.3% 57.5% 28.0% 5.6% 1.3%

年収400万円以上の割合は、20代前半が1.2%、20代後半が6.9%となります。

【国税庁 年齢階層別の平均年収】
■20代前半‥291万円
■20代後半‥420万円

20代後半になると年収300万円台以上も徐々に増えてきて、平均年収でみると年収400万円を超えます。

30代男性|年収400万円以上の割合は全体の2~3割

30代は年収300万円台の方の割合が多く、400万円以上の方は全体の2~3割ほどになります。

200万円以下 200万~300万以下 300万~400万以下 400万~500万以下 500万~700万以下 700万~800万以下 800万~900万以下 900万円超
30代前半 4.8% 35.7% 39.0% 15.8% 3.5% 0.7% 0.2% 0.4%
30代後半 3.7% 25.1% 35.9% 24.3% 8.6% 1.3% 0.6% 0.8%

年収400万円以上の割合は、30代前半が20.6%、30代後半が35.6%となります。

【国税庁 年齢階層別の平均年収】
■30代前半‥485万円
■30代後半‥549万円

年収の差が生まれてくることにより、平均年収でみると想像よりも高くなる傾向にあります。

40代男性|年収400万円以上の割合は全体の4~6割

40代男性の年収400万円以上の方の割合は、全体の約4~6割ほどです。

200万円以下 200万~300万以下 300万~400万以下 400万~500万以下 500万~700万以下 700万~800万以下 800万~900万以下 900万円超
40代前半 3.3% 19.1% 30.7% 28.2% 13.1% 3.1% 1.2% 1.3%
40代後半 2.9% 15.4% 25.2% 29.4% 18.3% 4.7% 2.0% 2.2%

【国税庁 年齢階層別の平均年収】
■40代前半‥602万円
■40代後半‥643万円

40代になると役職に就く人も多くなり、高年収層の割合が増えるため、平均年収は上がってきます。

50代男性|年収400万円以上の割合は全体の6割以上

50代男性の年収400万円以上の方は全体の6割以上となり、2人に1人以上が該当します。

200万円以下 200万~300万以下 300万~400万以下 400万~500万以下 500万~700万以下 700万~800万以下 800万~900万以下 900万円超
50代前半 3.3% 14.5% 20.6% 25.8% 20.7% 7.4% 3.9% 3.9%
50代後半 4.4% 15.8% 19.2% 25.4% 20.8% 6.8% 3.6% 3.8%

全体的に年収が上がっていることがわかります。

【国税庁 年齢階層別の平均年収】
■50代前半‥684万円
■50代後半‥702万円

年収1,000万円以上の人も多いため、年収分布の割合に反して平均年収が高いことが特徴です。

【地方別】男性の平均年収一覧表

国税庁の調査から、事業所の規模別に分けた地方別の平均年収をまとめます。
(※全年代対象)

【事業所人数が10人未満】

札幌 仙台 東京 大阪 広島 福岡 沖縄
平均年収 478.4万円 394.8万円 552.1万円 478.1万円 403.7万円 430.2万円 334.2万円

【事業所人数が30人以上】

札幌 仙台 東京 大阪 広島 福岡 沖縄
平均年収 472.7万円 465.1万円 656.3万円 588.0万円 510.2万円 479.3万円 406.7万円

どちらも東京の平均年収が1番高く、沖縄が1番低いことがわかります。

参照:国税庁『令和4年分民間給与実態統計調査』

事業所の規模・地方によってもバラつきがある

国税庁の調査から分かったことは以下の通りです。

  • 日本人男性の平均年収を超えている地域は東京と大阪のみ
  • 事業所の規模が大きくなると平均年収が高くなる
  • 地域によって平均年収に大きな差がある
  • 都市部ほど平均年収が高くなる傾向にある

都市部の平均年収が高い理由は「物価が高いこと」「大企業が多いこと」が考えられます。

東京の家賃は全国平均よりも高く、場所によっては地方の2倍、3倍…となることも。
一定の生活レベルを維持できる給料を支給しなければ人が集まらないため、年収が高い企業が多いです。

また、都市部では事業規模の大きい企業が多くあることも年収が高い理由のひとつ。

大企業はブランド力があり利益を多く生み出しているからこそ高い給料を支払うことができます。
必然的に社員の平均年収も高くなる傾向にあります。

つまり、日本人の平均年収を引き上げているのは一部の大都市(大企業)
といえます。

<結論>「一握り」かどうかは、年代や居住地によって変わる

ここまでの調査結果から、年収400万円の男性を一概に”年収が高い・低い”とは言い切れないでしょう。

住んでいる地域(働いている地域)や年代、ライフスタイルによって異なるからです。

とはいえあくまで目安ですが、データから下記のように捉えることもできます。

  • 都内に住んでいる&50代以上…全体より低め
  • 地方に住んでいる&20~30代…全体より高め

年収400万円以下の方は、年代や居住地も考慮しながらまずは年収400万円を目標にしてみるといいかもしれません。

給料アップで転職を考える方は”仕事選び”が重要

年収400万円以上を目指すなら、昇給・昇進・副業・転職などがあると思います。

現職で昇給や昇進を狙うことは堅実な道かもしれませんが、時間が掛かるうえ大幅な年収アップには繋がりにくいことが問題です。

それならば、これまでの経験を活かして転職をしてしまうほうが、比較的時間を掛けずに大幅な年収アップができるといえます。

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    年収400万円男性のリアルな生活レベル

    住んでいる地域や扶養家族数などによって、同じ”年収400万円”でも生活レベルは変わってきます。

    〈年収400万円男性の生活レベルとは〉
    • 年収400万円男性の月収・手取り額(ボーナスあり)
    • 年収400万円男性の生活事情
    • 年収400万円の貯金額
    • 年収400万円の家賃額

    これらを参考に、年収400万円男性のリアルな生活レベルを解説します。

    年収400万円男性の月収・手取り額(ボーナスあり)

    年収400万円の手取り額の目安は年収の75?80%。

    額面より社会保険料や各種税金が差し引かれ、実際の手取り額は300~320万円程度になるでしょう。

    年に2回(夏・冬)のボーナスがある場合の手取り月収は21~23万円ほどになります。
    ※個人差があります。

    年収400万円男性の生活事情

    総務省統計局「家計調査」から、年収400万円台の1ヶ月の生活費をまとめたもの(単身世帯/二人以上世帯)を紹介します。

    【単身世帯(年収400~500万円)】

    項目 単身世帯
    食料 40,969円
    住居 31,812円
    光熱・水道 11,498円
    家具・家事用品 5,506円
    被服及び履物 7,175円
    保険医療 6,085円
    交通・通信 22,630円
    教育 0円
    教養娯楽 21,753円
    諸雑費 19,553円
    使途不明金 31円
    交際費 13,622円
    仕送り金 8,068円
    消費支出 188,701円

    【二人以上の世帯(年収400~500万円)】

    項目 年収400~450万円 年収450~500万円
    食料 73,157円 74,711円
    住居 17,877円 18,455円
    光熱・水道 24,268円 23,652円
    家具・家事用品 10,211円 10,977円
    被服及び履物 6,622円 7,054円
    保険医療 15,964円 14,189円
    交通・通信 35,819円 39,019円
    教育 2,904円 4,828円
    教養娯楽 22,702円 22,048円
    諸雑費 21,897円 21,897円
    こづかい(使途不明) 4,867円 5,987円
    交際費 16,143円 16,505円
    仕送り金 2,649円 2,851円
    消費支出 255,079円 262,172円

    参照:総務省『家計調査(家計収支編)』

    年収400万円台の単身世帯(独身)の場合は、毎月の支出は約19万円。
    二人以上の世帯の毎月の支出は約26万円であることが分かりました。

    あくまで目安ですが、家賃によっては月収をオーバーしてしまう可能性もあります。
    二人以上の世帯の場合は共働きをするなど、毎月の収入を増やさなければ厳しいかもしれません。

    年収400万円男性の貯金額

    厚生労働省「国民生活基礎調査」のデータによると、年収400万円台の人の貯金額は3,000万円以上が最も多いことがわかります。

    貯蓄額 年収400~450万円(469世帯) 年収450~500万円(401世帯)
    50万円未満 28世帯 (5.9%) 21世帯 (5.2%)
    50~100万円 15世帯 (3.1%) 19世帯 (4.7%)
    100~200万円 38世帯 (8.1%) 28世帯 (6.9%)
    200~300万円 32世帯 (6.8%) 33世帯 (8.2%)
    300~400万円 44世帯 (9.3%) 26世帯 (6.4%)
    400~500万円 25世帯 (5.3%) 16世帯 (3.9%)
    500~700万円 51世帯 (10.8%) 40世帯 (9.9%)
    700~1000万円 25世帯 (5.3%) 33世帯 (8.2%)
    1000~1500万円 56世帯 (11.9%) 38世帯 (9.4%)
    1500~2000万円 26世帯 (5.5%) 27世帯 (6.7%)
    2000~3000万円 43世帯 (9.1%) 43世帯 (10.7%)
    3000万円以上 64世帯 (13.6%) 64世帯 (13.6%)
    貯蓄額不詳 22世帯 (4.6%) 25世帯 (6.2%)

    参照:厚生労働省『国民生活基礎調査』

    実際には「こんなに貯金ないよ…」「自分の貯金が少なすぎて恥ずかしい」と思う人が大半だと思います。
    同じ年収400万円台であっても、30代の人もいれば50代、60代の人もいます。

    貯金年数が長くなれば貯金額も多くなることが一般的ですので、気にしすぎる必要はないでしょう。

    年収400万円男性の家賃額

    年収400万円の人の月額家賃の目安は6~8万円程です。
    一般的な家賃目安は手取り額の20~25%といわれています。

    年収の2割から2.5割を12か月で割ると、大体このくらいの金額が目安になるでしょう。

    独身の人・家庭を持っている人・共働きの人…など、ライフスタイルの違いで間取りや広さも変わってきます。

    自分に合った環境で無理のない家賃で暮らすことが生活レベルを保つためにも大切です。

    【補足】全国の家賃動向(全国平均)/2023年11月

    1部屋 51,019円
    2部屋 58,892円
    3部屋 66,399円

    参照:全国賃貸管理ビジネス協会

    まとめ|20代~30代or都会で年収400万円の方は危険

    この記事では、年収400万円男性の割合を年代別・地方別に解説しました。

    年収が400万円が低いかどうかは、住んでいる地域や年代・ライフスタイルによって異なります。

    とはいえ、今の生活に苦しさを感じているのなら早めにアクションを起こすべき。

    昇格・昇給を目指すよりも、今の自分のスキルのまま給料が上がる会社を探してみましょう。
    もしかしたら、現在勤めている企業が相場より低いだけかもしれません。


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    参考サイト
    厚生労働省
    内閣府
    ハローワーク
    職業情報提供サイト
    日本経済連合会
    転職コンサルタント
    中谷 充宏
    梅田 幸子
    伊藤 真哉
    上田 晶美
    ケニー・奥谷