昔から、「公務員は安定の仕事」といわれ、親や年配から特に支持される職業です。
では、公務員は誰でも・いつでも目指せるのでしょうか?
今回は「既卒の公務員就職」に焦点をあてて解説します。
既卒でこれから公務員を目指したいと思っている方はご一読ください。
自治体によっては公務員を受験できる年齢上限が25~26歳となっています。
公務員の試験は職種によって難易度が異なりますが、簡単な試験というのは存在しません。
一般的に公務員試験の勉強に費やす時間は、最短でも1,000~1,500時間といわれています。
それは期間にするとおよそ半年間から一年間であり、その密度が薄ければいくら時間を費やしても合格することはできないでしょう。
既卒が今から公務員を目指しても、試験の勉強もままならずタイムリミットを迎えることもあります。
公務員試験は独学でも可能ですが、予備校に通っても落ちる人は大勢います。
片手間に覚えられる内容ではなく、数ヶ月ではどうにもなりません。
これまでの経験や職歴がよっぽど優れていない限り、公務員となる上で既卒が新卒よりも有利になることはほぼありません。
また新卒時に就職しておらず、社会人としての経験がないまま公務員試験を受ける場合は更に不利になります。
自分なりにきちんとした動機があったとしても、面接官としては「社会人経験がない人」という判断になるからです。
「集団面接で自分だけ話をふられなかった」
「新卒よりも冷たい反応をされた」といった事例もあるようです。
「公務員はノルマや成績で評価されない」
「残業が少なく定時で上がりやすい」
このような理由で公務員を考えている方は注意が必要です。
公務員といっても、昔と異なり今は地方自治体によって職場環境はさまざま。
民間企業よりも激務になる部署もあるので、「仕事が楽、残業がない」といったイメージは禁物です。
この時代、転職先として必ずしも公務員が良いということはありません。
「既卒で大手企業は難しいから公務員になるしかない」
「公務員になれば人生を挽回できる」
などと、自分の選択肢を狭めないようにしましょう。
ここまで、既卒で公務員を目指すのが難しい理由について解説してきました。
それでは、既卒で安定就職を志す方の別の道とは何があるのでしょうか。
おすすめしたいのは、「民間のホワイト企業に就職」することです。
ここでは、民間企業への就職をオススメしたい理由を紹介します。
公務員をいざ目指すとなっても、受験できる年齢制限まで1~2年しかない場合のリスクは計り知れません。
年齢をオーバーすれば受験が認められないのはもちろんのこと、一年間みっちりと勉強しても合格する保証はないのです。
学校事務員など人気のある地方公務員の倍率は5~10倍と言われており、公務員浪人も数多くいます。
年齢制限を迎えてから民間企業に就職しようにも、時すでに遅しとなってしまう可能性があるのです。
公務員の採用には筆記試験と面接試験があり、勉強さえ本気でがんばれば筆記試験をクリアすることはできます。
しかし、そのあとの面接試験はかなりの対策が必要。
新卒で公務員を目指さなかった理由は面接で必ずと言っていいほどきかれるでしょう。
適切な回答を用意しライバルにグンと差をつけなければ、面接突破は難しいでしょう。
公務員を目指す既卒の方の中には、「民間企業はブラックが多そう」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、それはひと昔前の話。
今では「原則定時上がりの企業」「年間休日130日以上」「入社後すぐに有給付与」など、社員が働きやすい環境を整えた企業も多いです。
また、特に営業職なんかは自分の成績次第でインセンティブ給をもらえる企業が増えています。
頑張った分だけしっかりお給料に反映されるので、高収入も夢ではありません。
民間企業への就職の場合は、転職のプロがサポートしてくれる「転職エージェント」を無料で利用できます。
最近では、既卒・第二新卒者が利用しやすい若手特化型転職サイトが注目を浴びているようです。
中でも「アゲルキャリア」は、就職経験がない方やはじめて転職する方におすすめ。
その人に合ったキャリアプランとともに、ぴったりの求人情報を提供してくれますよ。
面接対策や履歴書・職務経歴書の添削サービスなど、無料とは思えないほどサービスが充実しているのも嬉しいところです。
ここでは、既卒の就職におすすめの職種をランキング形式で紹介します。
営業職は企業のジャンルを問わず必要不可欠な仕事であり、あらゆる求人サイトの中でももっとも案件数が充実しています。
学歴・職歴・経験不問の求人が多く、募集人数も多めなので、なかなか正社員として内定を貰えずにいた方も狙い目です。
自分の努力が数字にしっかりと現れたり、報酬に反映されることでモチベーションが上がる人には天職だと言えるでしょう。
コミュニケーション力を磨いたり、社外の人脈を築けるといったメリットもあります。
IT・WEB業界で活躍するエンジニアの仕事は、専門的な知識やスキルを必要とします。
そのため、「新卒じゃないと採用されにくい」「学歴重視の募集だろう」といったイメージがつきやすく敬遠されてしまう傾向にあります。
しかし、今後も成長し続けるであろうWEB業界は常に新しい人材を欲しています。
意外にも未経験OKの求人が豊富で、研修をしっかりと受けてから仕事に臨める職場も多数。
先入観にとらわれず、ぜひチェックしてみましょう。
飲食業界は多少の浮き沈みはあれど、廃れることのない分野です。
飲食店スタッフをはじめ求人情報も充実しており、経験を積むことで店長・マネージャーにキャリアアップできる可能性も十分にあります。
飲食関係のアルバイトをしていた方は、その経験を生かして働けるというのもメリット。働きながら調理師資格を取得できたり、資格手当による昇給制度を設けている会社は要チェックです。
介護の仕事は全国各地で深刻な人手不足が問題となっており、正社員として就職しやすい職種のひとつです。
これからは超高齢化社会となり、ますます需要が高まっていくことでしょう。
人手不足の理由には仕事が大変という背景がありますが、やりがいを強く感じる仕事だとも言えます。
また、「介護業界の離職率は年々低くなっている」というデータもあり、「労働に対する賃金が低い」といった問題が改善していっている点もポイントです。
販売・サービス業界も慢性的な人手不足であり、既卒・第二新卒・未経験者を歓迎しています。
独自のキャリアアップ制度があり、未経験から一歩ずつステップアップしていける職場など、将来のことを考えた就職も実現します。
営業職と同じく、自分の販売成績がそのまま評価されるのもメリット。実力主義の企業を選ぶことで、店舗運営にかかわる幹部候補も目指せます。
マイナビジョブ20’s 3つの特徴
アゲルキャリア 3つの特徴
「公務員」という肩書にこだわる必要はあるのでしょうか。
公務員を目指すきっかけが「安定している」という安易な理由ですと、実際に公務員試験に合格してもその後の働き方が苦しくなるのが目に見えます。
今一度、何のために働くのか自身の目的を再確認しましょう。