「入社前とイメージが違った…」「人間関係が合わない」「プライベートも大事にしたい」など、様々な理由から転職を考える20代。
若さ・ポテンシャルがあり、売り手市場の現在は転職しやすい20代ですが、実は慎重に考えてから転職しないと失敗することをご存知でしょうか?
失敗すると短期離職の原因になったり、転職回数が増えていくなど泥沼にはまってしまいます。
20代で転職を考えている人には、数々の疑問と不安・迷いが絶えないと思います。ここでは20代が抱く悩みから転職事情、20代向けの転職方法を解説していきます!
20代はまだまだ若いため色々なことが新鮮に見え、転職するきっかけも様々です。
下記は、厚生労働省が平成28年に行った「転職理由別の統計」の上位をまとめたものです。
給料等収入が少なかった
労働時間、休日等の労働条件が悪かった
職場の人間関係が好ましくなかった
仕事の内容に興味を持てなかった
引用元:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/17-2/dl/kekka_gaiyo-04.pdf)
毎日残業・サビ残・休日出勤・場の雰囲気も悪くて、朝仕事に行かなければと思うと死にたくなる…なんていう状況なら、ぜひ転職を決意してほしいです。
ですが、そこまでの職場ではなく、転職の理由が自分にあるのなら、一度慎重に考えてみてください。
上位の転職理由を基に下記で解説していきます。
転職をすることで収入アップを狙うのは、会社によって社風・仕事の方法が異なるため、経験を活かした転職でもスキル・実績がないとかなり難しいです。
「新入社員よりはビジネスマナーや基礎はあるだろうけど、うちのやり方は知らないし教育はしなければならない」というのが人事の認識です。
よほど突出した即戦力としてのスキルがあるなら別ですが、20代でそれだけのスキルを持っている人は稀です。
まだ経験が少なく、教育する必要がある20代に最初から高額の給料を払っていては割に合わず、簡単に収入アップ転職が実現すると考えるのはリスキーです。
ただし、自分の力でスキル・実績を積んでいるのに会社が全く評価してくれないという場合は、転職しても良い方向に転ぶ可能性もあります。
Point年収アップを目指すなら、スキル・実績を積んでからがベスト
仕事とはいえ、やはり一日中顔を合わせなければいけない相手と険悪になっては、ストレスが溜まるのは当然。場合によっては仕事に支障が出るなんてこともありえます。
けれど、転職したところでそこでもまた人間関係を構築しなければいけません。
転職先に自分と合わない人間がいないという保証はなく、働いてみないと分かりません。
「次も合わない人がいたら、転職するの?」という話になってしまい人間関係が理由の転職はかなり難しいことが本音です。
この場合、まずは部署異動や席移動などを上司に相談してみるのも一つの手です。転職を考えるのはそれからでも遅くはありません。
ただし、こんな職場にいると精神が病んでしまう!と頭をよぎったら、早急に退職することをおすすめします。
Point退職を伝える前に、異動希望を出すなどまずは上司に相談を!
この理由も人間関係と一緒で、部署異動などを検討してみてはいかがでしょうか?
今の仕事が楽しくないのだとすれば、転職先に選ぶ仕事は未経験の仕事になるでしょう。
未経験の職種に20代で飛び込むことは選択肢としてはアリですが、かなりの覚悟が要ります。下手をすれば転職活動が長期化します。
今の会社で対処できるのであれば、場合によっては給料据え置きで異動も可能かもしれません。
仕事で結果を出すことができたら、仕事が楽しいと言う思いも自然と出てきます。最大限努力し、やることは最低限やってから転職を考えてみましょう。
Point部署異動の検討や、今の職場で結果を出す努力も!
実際に20代で転職している人の割合がどれくらいなのかを、下記のグラフから見てみましょう。
(引用元:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/17-2/dl/kekka_gaiyo-04.pdf)
正社員の転職についてなので、女性のパートは省きます。
厚生労働省の表では20~24歳の男性は14.9%、女性は12.1%。25~29歳の男性は13.6%、女性は14.7%になっています。
全体の割合から見ると20代の転職率は比較的高めで、歳を重ねるごとにどんどん転職率は下がるのは表を見れば一目瞭然。
もし転職を決断するなら20代の今のうちと言えるかもしれませんね。
20代で転職を繰り返してしまい、転職回数が既に多いという方は「何回目から不利になるんだろう…」「転職回数が多くても大丈夫かな?」と不安を抱いている方が多いはず。
それでは、リクナビネクストが企業人事に取った「転職は何回から気になる?」のアンケート結果を見ていきましょう。
(転職歴、何回目から気になる?:https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/5883/)
企業人事は1~2回の転職はほとんど気にならないと回答していますが、3回目になると一気になぜ転職回数が多いのか?ということが気になることが一目でわかります。
ただ、転職回数が多くても「明確な理由がある」「在籍期間が年単位である」「スキルがあれば気にしない」など人事担当者によって異なります。
つまり転職回数が多い=悪い印象を抱いている人事ばかりではないということがわかります。
また逆に言えば、1回や2回の転職を気にする人事はそこまで多くないということも事実です。
例えば2回目の転職活動で面接に失敗した時に、転職歴ではなく、それ以外の要素で落とされた可能性の方が高いという事を考慮する必要があります。
一般的に『入社した会社には最低でも3年は働くべき。』といった風潮があります。そのため、3年働かずに辞めてしまったら、次の転職に絶対響く!というのが本音です。
面接では「なぜこんなに早く辞めてしまったの?」といった質問が来ることは予想して準備しておかなければなりません。
人事・役員が短期離職に抱くイメージは…
「堪え性がない」
「何かあればすぐ辞める」
「うちの会社でも長続きしないのでは」
という理由で警戒される可能性はあります。
ただ、短期離職が必ずしも転職に影響が出るとは限らず、しっかりと意味のある返答ができればマイナスになることはありません。
そこで動揺して答えられなかったり、おどおどとした浮ついた返事をしてしまうのはNG!
「一度働いてはみたけれど、やっぱりどうしてもこの企業で働きたい!」「この業界への憧れが諦められなかった!」といった強い熱意などを訴えると高感度UPに繋がります。
20代で転職を決意したものの、転職活動に苦戦した人・失敗した人の理由を知ることで、自分を見直すことができます。実際、どんな理由があるのか見てみましょう。
「社内の人間関係が最悪だった」「仕事にやりがいを感じなかった」「給料が安かった」が退職のきっかけだった場合、それはそれで別に構わないのですが、納得できずに辞めたのはあなた自身です。
面接で「前職を辞めた理由を教えてください」と聞かれるのは、テンプレとも言える質問です。
その際に真っ正直に答えてしまうのはNG。人事担当者はネガティブな返答を嫌います。
「やりがいのある仕事でスキルアップがしたいと思った」といったポジティブな返答に変えましょう。
会社に不満を感じる気持ちを引きずっていると、結局また次の会社でも良くない点ばかりに目がいって嫌気が差して辞めるということにもなりかねないので、人のせいにするといった意識から変えていきましょう。
Point企業は仕事に対して前向きな人材が欲しい
キャリアプランとは、将来的にどうありたいかを計画することです。将来的にどんな仕事がしたいか、将来の夢のイメージが固まっていない状態では、転職活動も浮ついてしまいます。
キャリアプランさえしっかりイメージできていれば、まずはどんな業界のどんな会社に転職をして、そこでスキルを磨いて昇進、またはキャリアップ。
どんな道筋をたどれば夢を叶えられるかもイメージしやすく、転職活動も行いやすくなります。
何をやりたいか、自分がどうなりたいかがはっきり分かっていなければ、求人情報を見ていてもしっくりこないと思います。
そうして結局また「思ってたのと違った」と転職を繰り返す結果になりかねません。転職を考えるのであれば、まずはキャリアプランをしっかりとイメージしておきましょう。
Pointやりたいことがわからない場合は、今できることや過去に褒められたところ伸ばすプランがおすすめ◎
新卒の就活は、企業側がまずシステマチックに学生を迎える準備が整っています。
そして学生は従来どおりの就活を行えばよかったのですが、中途採用はそうはいきません。とにかく大事なのは自主性です。
また、新卒では学歴や専攻、成績などで多少色がつくとはいえ、横並びで『新卒』という立場のライバルたちと競っていました。
しかし中途となると周りの能力は横並びではありません。あなたよりも経験やスキルに優れたライバルはいくらでもいます。
そんな中で自分をどうアピールしていくか、工夫をしていく必要があります。
Pointアピールの方法によって合否が決まる。具体的な数字や結果を示すと良い
一度「この会社辞めたい…」と思ってしまうと、もう会社の全てに嫌気がさして、さっさと辞めたいという感情でいっぱいになり転職先を決めずに辞めてしまう人がいます。
ですが、精神が病んでしまう事態を除いて、離職してから再就職活動する事は避けましょう。その理由を解説していきます。
離職期間が長くなればなるほど、就職・転職できる確率が下がっていきます。
辞めたいと思っている会社に居続けるのは大変ですが、そこはぐっと堪えて、ひとまず生活の安定を維持しつつ再就職先を決めるべきです。
20代の転職と一括りに言っても、前半と後半で企業が求めているものは異なります。
20代前半 | 20代後半 | |
---|---|---|
売り | 若さ 第二新卒に該当 |
職場に馴染むのが早い 即戦力として期待 |
採用したい人材 | 仕事への熱意や将来性 人柄&ポテンシャルが重視 |
ポテンシャルに加えて専門性のあるスキル |
数年前の転職活動では、20代後半になると市場価値が下がる傾向にありましたが、売り手市場の現在は若手の20代を採用したい企業は多いです。
また、年齢を重ねるごとにハードルが高くなる未経験の仕事へのキャリアチェンジですが、20代にはまだまだチャンスがあります。
希望する業界に詳しい人や第三者から客観的な意見を貰い、自分に合う仕事を探していくのも大切です。無駄に職歴だけ増やすことのないように、転職先を選んでいきましょう。
中途採用であれば、やはり何かしら突出したスキルがあれば武器にはなりますが、実はどこの業界・企業でも通用するスキルを持っている人はそんなに多くはありません。
資格についても、業界・職種に通用する資格・専門職で特定の国家資格などを持っていなければ、あまり武器として効果を発揮しません。
新卒の時には、Office系ソフトやTOEICなどの資格が有効!といった情報があったかと思いますが、中途採用となるとそれらの資格はただの飾りみたいなもの…。
中途採用で大事なのは、どんな経験をしたか、それで何を学んだか、その経験をどのように生かしていきたいか、または実際にどの様に活かしたかの実績などが評価されます。
自分にはスキルがないと嘆くのではなくて、今持っているものでどう自分を表現するかが成功への鍵になります。
20代女性は仕事もプライベートも充実させたい!そんな風に思っている時期。20代女性が仕事探しで重視させる点として、以下の点があげられます。
もちろん、この条件に当てはまる職場を探すことも大切です。ですが、その前の段階として、自分自身がその職場で長く必要とされる人材にならなければいけません。
この会社に入ることで利益になると思わせられるような、実績を積んでいきましょう。
そんな転職を実現させるためには、様々な就職支援サービスを利用して、信頼度の高い有益な会社の情報を得て転職活動することが大切です。
20代の転職は、様々な不安や悩みがつきものです。
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それに加えて、書類指導・面接練習を行ってくれるだけでなく、地域によってはセミナーを紹介してくれるため、転職活動のやり方を知るきっかけとして利用してみる価値はあります。
Point
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Point
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アドバイザーが複数の求職者を担当するため、アドバイザーによっては手厚いサポートをしてくれない場合もありますが、その場合は担当者を変更する事も可能です。
20代の転職は経歴問わず十分可能です。ただし、それは当たり前の話ではありますがあなた次第。成功のカギは転職方法にあります。
自分でネガティブに考えているようでは無理でしょうし、ポジティブに自主的に動けば動いただけ成功に近づきます。
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