50代がリストラ後に遭遇する悲惨な現実

再就職できた人は何してる? 50代でリストラ その後の人生…

平成から令和にかけて日本の人口減少が深刻となり企業も人手不足に悩んでいる中、「50代問題」が注目されています。

大手企業でも終身雇用の廃止が行われ、たとえ業績が黒字でも「黒字リストラ」が行われているのが現状です。

そんな渦中にいる50代は、明日からどのようなアクションを起こせばこの悲惨な状況を回避することが出来るのでしょうか。

果たして、50代がリストラ後に陥りやすい現実はどのようなものなのでしょうか。

50代正社員としての雇用状況

50代再就職

参照:マイナビ 年代別採用状況
(https://mynavims.jp/magazine/detail/000572.html)

50代になると「正社員」としての採用が会社の規模に関係なく40代よりも低いことがわかります。

正社員雇用で40代が52.6%、50代になると28.7%に落ち込みます。このことから年齢だけでハードルが高くなることを知っておきましょう。

【50代問題】50代は働かない?リストラ対象?

どのような中高年社員がリストラされるのでしょうか。高い給料の割に仕事をしない=コスパが悪い社員が存在すると企業の存続問題に発展してしまいます。

日経ビジネスの調査によると、今後日本の企業の成長に寄与しない制度で「年功序列」がトップという結果がわかりました。

50代再就職

参照:日経ビジネス(https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/special/00245/)

かつては、終身雇用、年功序列という称賛された日本型雇用の弊害で生み出されたこの「安心」を前提としたシステムが日本経済を支えてきました。

しかし、グローバル化の波で企業も差し迫る大波に呑み込まれないよう必死で努力した結果、経費のかかる人からリストラする形となったのです。

50代リストラ後の5つの現実

現在コロナ禍で企業の働き方の転換期となっています。重い腰を上げる事ができなかった企業も強制的に上げざるを得ない状況になりました。

まさに過渡期にリストラに遭遇している方は、どんな現実が待っているのでしょう。

1.人生設計が崩れる

ローン返済、子供の教育費、保険、生活資金をもう一度見直さなくてはいけません。

今回を機に「自分の人生設計がガラガラと崩れる瞬間を味わった」という方も多いのではないのでしょうか?

2.年収が大幅に下がる

再就職が出来ても、年収アップを果たせるのは特別なスキルや実績を持っている一部の人だけ。
50代再就職リストラ
再就職先でも年収がほぼ変わらないのであれば再就職成功と言っても過言ではありませんが、多くの場合年収ダウンは避けられません。スキルや実績がその会社でしか使えない事も多くあるため、採用コストをわざわざ上げて採るという事はしません。

年収が下がってしまうのを懸念するなら、スカウト型の転職サイトなど、売り手側に立てる転職サイトを利用するのがおすすめ。

3.求人数の減少

年齢別有効求人倍率の推移

※参照:厚生労働省東京労働局「年齢別有効求人倍率の推移(19年4月分)」
(https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/jirei_toukei/kyujin_kyushoku/_120595/conttop/bn_age/19-04age.html)

有効求人倍率は中間値である「1」を境にして、1よりも大きい数値であれば仕事が多いため仕事が探しやすく、1よりも小さい数値であると仕事が少なく仕事探しが困難であるとの見方をします。

この表を見ると、45歳以上はいずれも1を下回っており求人数が少ないことが窺えます。

4.書類選考が通らない

50代再就職リストラ

*参照:doda転職成功者「平均応募者数」
(https://doda.jp/guide/oubo/heikin/)

第一次段階の書類審査が通らないことも当たり前の50代。約半数の転職者成功者の応募者数は10社以上で、積極的に応募することで内定を手にいれているようです。

中には200社以上応募して、やっと1社から内定をもらった方もいらっしゃいます。

5.面接で落ちる

20代や30代はポテンシャル採用が見込めますが、40代・50代には人間性やマネジメント能力が求められます。

企業が期待している事とは裏腹に人間性が乏しい、プライドが高く扱いづらい人、年収にこだわりすぎている人は面接を突破することはまず難しくなります。

50代のリストラどう回避する

50代でリストラされ自信をなくし、そこで求人できる応募も少ないので自暴自棄になる人も少なくありません。

たしかに「若い世代と比べ中高年向けの求人案件は少ない」ことは事実ですが、だからといってお先真っ暗なんてことはなく、50代であっても希望通りの再就職・転職を叶えている人達も沢山います。

5つの壁を打破するには

  • 生活設計が崩れる⇒退職前から転職活動
  • 年収が大幅に下がる⇒雇用条件交渉を代行してくれる
  • 求人数の減少⇒求人紹介を受ける
  • 書類選考が通らない⇒応募書類アドバイスを受ける
  • 面接で落ちる⇒面接対策をしてもらう

仕事の探し方も従来のハローワークや新聞の折り込み、求人誌で探すのではなく、不利な状況から回避するためにもそれをフォローするサービスを利用するべきです。

転職エージェントであれば、専門分野に特化した求人紹介、書類・面接対策、採用後のフォローまで対応が可能です。従来の求人サービスとは違うサービスであることには間違いありません。

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50代リストラを機に学び直し

年齢だけでリストラ対象になるわけではありません。つまり若ければ安泰かというと、そうではないのが、これからの時代のリストラ事情ではないでしょうか。

キャリアを、自ら切り開くものとして再定義する必要があります。働き方にもパラダイムシフトが起こっているといえます。

求められるスキル(VUCA)

VUCAをご存知でしょうか。

あらゆるものを取り巻く環境が複雑性を増し、想定外の事象が次々と発生するため、将来の予測が困難な状態を指す言葉です。

  • V olatility(変動性)
  • U ncertainty(不確実性)
  • C omplexity(複雑性)
  • A mbiguity(曖昧性)

変化が激しい、先が不透明とはいつの時代も言われることですが、近年では明らかにVUCAの度合いが加速しています。

私たちに必要なことは…
・明確なビジョンを持つ
・臨機応変に行動する
・変化に恐れず学び続ける

想定外の事態が起こり予測不能な中、過去の成功体験が通用しないVUCA時代ですが、自分がさらに飛躍できると楽しみながら学ぶのがいいかと思います。

不条理な雇用条件

2019年5月、政府は高年齢者雇用安定法改正案の骨格を発表しました。

高齢者雇用安定法の目的
  • 第一条 この法律は、定年の引上げ、継続雇用制度の導入等による高年齢者の安定した雇用の確保の促進、高年齢者等の再就職の促進、定年退職者その他の高年齢退職者に対する就業の機会の確保等の措置を総合的に講じ、もつて高年齢者等の職業の安定その他福祉の増進を図るとともに、経済及び社会の発展に寄与することを目的とする

*参考 厚生労働省 高年齢者雇用安定法の改正
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koureisha/topics/tp120903-1_00001.html)

現行65歳まで義務付けている雇用を70歳まで引き上げるそうです。

背景には、財政難&元気な高齢者が増え、働き続けたいという意欲が高まっていることも事実です。しかし、あくまでも各企業の努力目標とすることから、必ずしも就職できるとは限りません。

まさに人手不足なのにリストラが混在しているのです。

【まとめ】リストラ後の再就職方法

変化が激しく、曖昧な時代なのだから、未来に向かって努力を怠る社員を企業は必要としないことは確かです。

「リストラ」に遭遇しても慌てず次に進めるポジティブな考えを持つためには日頃からの自己研鑽が重要となります。

現状を維持させるためだけのルーティン業務は、当然のことながらAIやロボットの進化によって置換されていきます。
まず、現状を変えられない=つまりチャレンジできない人材は若くてもリストラの対象になることでしょう。

大切なことは“焦らない” “高すぎるプライドは捨てる” “視野を広げる”ことです。

方法はいくらでもありますので、人の手を借りながら前向きに就職活動をしましょう。

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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷