日本にも多く進出している外資系企業。
日本企業に比べて給与が高く、優秀な人材を多く採用しているイメージを抱く方も多いかと思います。
日本企業とは企業風土、キャリアなど様々な面で違いがありますが、今回は外資系企業に転職してよかったという人のリアルな声を紹介します。
また、外資に向いている人の特徴やメリット・デメリットも詳しく解説しますので、ぜひ転職活動の参考にしてください。
外資系企業に転職してよかったと感じている人の声を4つご紹介します。
手のひらを返す日本人
会社に退職の意思を伝えたら、今まで優しかった人事から「30代半ばで転職なんて無理!」と散々嫌味を言われたけど、予定どおり辞めた。
その後外資系に転職して、年収が150万円上がった👛
前職が低すぎたこともあるけど…辞めてよかった🕊
— Rainy (@Rainy09803031) October 16, 2020
外資系企業に転職し、年収が大幅に上がった方の声です。外資系企業は日本企業に比べて、優秀な人材を大切に扱うところが多いです。
企業の利益に貢献してもらうためにも、優秀な人材には高い報酬を支払います。紹介する声もその一つで、日本企業から外資系に転職した結果、大幅に年収が上がっています。
日本企業での働き方、キャリアアップ、収入の状況に限界を感じている方は外資系企業への転職も選択肢に入れましょう。
転職してよかったなと思うのは、普通じゃ入れない大企業へ入社できたこと。外資系なので毎年新卒は高学歴、語学堪能などスキルが高い。一方で転職組は経験重視。英語ができない学歴もない私みたいな人はざらにいる。今の環境で経験を積みスキルを磨く。転職でキャリアアップして幸福度をあげよう。
— せら課長📘大人の夢の叶え方📕 (@sera_sera_sera8) February 23, 2021
外資系への転職で、学歴よりも経験を重視された方の声です。外資系企業で働く方は大きく2パターンで、高学歴と高い語学力で新卒採用されるパターンと、豊富な経験で中途採用されるパターンがあります。
紹介した声は経験重視の中途採用で外資系に転職し、成功したケースです。外資系企業は有能な人材を積極的に採用する傾向があるため、特定分野での実績、管理職としての経験がある方は転職成功率も上がります。
外資系に転職した時から成果主義で裁量労働だけど、結果を出すことにあまりこだわらず「自分が正しいと思う」仕事を「自分のペースで」してきた。もちろん会社が求める目標に達しないこともあったが、15年ぐらい経って特に大きな問題もなかったしそれでよかったかな、という気持ち。
— えりばー (@eriverjpn) June 29, 2021
外資系は成果主義を基本としており、結果を出せる人なら自分のペースで働けます。紹介する声も自分のペースで仕事を進め、成果を残した結果、転職してよかったと感じている意見です。
外資系企業は日本のようなチームで動くことは少なく、個人主義で仕事に取り組める企業が多いです。そのため、優秀で成果を残している人なら、周囲の環境や同僚の状況に関係なく、自分の仕事に集中できます。
金髪復活した! 外資系企業はユニークさがあっていい。。転職してよかった。。
— lullaby(ららばい) (@LOVE_TOV) June 5, 2023
面白い意見として、ユニークな社風を挙げる人もいます。紹介する声は外資系に転職し、髪を金髪にした方の意見です。
日本企業ではビジネスマン・ビジネスウーマンは黒髪、スーツ、ネクタイなど規則で服装を厳しく規定しています。外資系企業は自由な社風が多く、髪色、服装を自由にしているところも珍しくありません。
多種多様な背景を持つ人がいるからこそ、ビジネスマンの固定観念に縛られていない証拠と言えるでしょう。
外資系企業への就職・転職はやめとけと言われる5つの理由をご紹介します。
外資系企業は成果次第で高い給与が支払われますが、成果が出せなければ給与は大幅に下がります。
基本給は日本企業と大差がないため、成果を出せないと転職前よりも年収が下がることもあります。
また、日本企業とは違い、住宅手当や通勤手当、育児休暇などの福利厚生を制度化している企業はほとんどありません。
短期的な成果を出してキャリアアップしたい人には向いていますが、長期間同じ会社で働くのには不向きとされています。
そのため、日本のような安定した雇用を求める方からは、外資系企業はやめとけと言われます。
外資系企業では多種多様な国と文化、人種の方が一緒に働くことになるため、日本企業とは社風も大きく異なります。
加えて、外資系はジョブ型採用が主流になっていることから、頻繁に職種や人員の入れ替わりもあります。
多様な背景を持つ人を平等に評価するため、仕事への自主性と成果が強く求められる点も違いです。
日本企業の文化に慣れている人は転職後にこうした違いに苦労しやすく、外資系はやめておけと言われる理由になっています。
外資系企業は成果主義、実力主義の風土が強く、激務になる傾向があります。企業によっても多忙さに差はありますが、激務で心身の不調を訴える方も少なくありません。
体力的にも精神的にもタフさが求められるため、日本企業での働き方に慣れていると大変なことも多いです。
そのため、外資系企業で体調を崩した方からは、やめておけと言われることがあります。
基本的に外資系企業では、社内の公用語が英語になっています。多くの企業で英語が求められ、特にダイバーシティを推進していれば公用語として話すよう求められるでしょう。
そのため、英語が苦手な方にとって外資系企業は働きづらく、環境に馴染めない可能性が高いです。
また、ビジネスで通用するレベルの高い英語力を求められることもあり、英語が話せない方はやめておけと言われます。
外資系企業はフラットな関係、自由な社風をイメージする方も多いかと思います。しかし、実際には外資系企業において上司の命令は絶対的で、基本的に拒否は許されません。
上司からの命令を遂行しつつ、結果を残すことも求められるため、日本企業以上に厳しい縦社会と言えるでしょう。
結果を出せなければ退職も迫られるため、経験者からはやめておけと言われることが多いです。
外資系企業の転職に向いている人の特徴について詳しくご紹介します。
外資系企業で働くには、高い英語力が必要です。
企業によって求められるレベルは違いますが、ビジネスシーンでも自由に話せる程度の語学力があれば十分です。
TOEICなら800点以上、英検なら準1級以上が目安になります。英語力に自信のある人なら、外資系企業でも働きやすいでしょう。
年功序列制の残る日本企業に比べて、外資系企業は成果主義が基本です。
自分の能力や成果を正当に評価し、給与や昇進などの目に見える報酬にしてほしい方は外資系企業に向いています。
常に成果を求められる厳しい環境ですが、外資系企業の人事評価は非常に明確です。
上昇志向が強く、自分の力で戦いたい方は外資系企業への転職を検討しましょう。
外資系企業では働きに見合った報酬を支払いますが、仕事では生産性と効率も重視されます。
仕事の生産性が高く、効率的に働ける人ほど評価されやすく、昇進もスムーズです。
また、日本企業との違いとして、自分の仕事が終わった人から帰宅するのが当たり前になっている点もあります。たとえ同僚であっても残業の多い人は生産性が低く、効率の悪い人と判断されます。
常に仕事の生産性と効率を意識して働ける人なら、外資系企業の社風にも馴染みやすいでしょう。
日本企業はチームの和や雰囲気を重視し、自分の意見は控えられる人を評価する傾向があります。
しかし、外資系企業ではお互いの意見を出し合い、自分の意見を認めさせることが基本スタンスです。
日本企業で働く時のように自分の意見を出さないでいると、相手の意見を全面的に肯定したとみなされます。
また、自分の意見を言えない人は考えがなく、仕事ができない人と思われてしまう点にも注意が必要です。
そのため、外資系企業で働くには、良くも悪くも自分の意見をはっきり言えなければ、働き続けるのは難しいでしょう。
外資系企業で働くと、どのようなメリットがあるのかご紹介します。
外資系企業のメリットで多くの人が感じているのが、年収の高さです。
企業によって差はありますが、日本企業を大きく上回る給料が期待でき、年収1,000万円を超える方もいます。
外資系企業の給与の高さは、基本給にプラスされるインセンティブが大きい点が理由とされています。
成果主義が強いからこそ、実績のある人材には十分な報酬を支払い、モチベーションを高めて企業に貢献してもらおうと考えているためです。
そのため、日本企業で給与の頭打ちを感じている方には、外資系企業への転職がおすすめできます。
外資系企業の評価基準は結果志向です。
仕事の結果が利益につながっているなら、過程については問われません。
一方、日本は過程を評価する傾向が強く、結果よりも結果に至るまでにどれだけ努力したかが重視されます。
実力や成果で評価してもらいたい方にとって、外資系企業のほうが働きやすく感じるでしょう。
外資系企業で働くと様々な国籍の方と関わる機会があるため、コミュニケーションは英語で行います。
英語が話せなくても働ける職場はありますが、昇進するにつれて英語力が重要になります。
また、周囲が英語で話す環境になるため、自然と自分の英語力が高まっていく点がメリットです。英語力を高め、グローバルな働きをしたい方にも外資系企業はおすすめできます。
日本企業は仕事終わりの飲み会、忘新年会、会社での運動会など仕事とプライベートを切り分けていない企業も多々あります。
一方、外資系企業は仕事をするのは仕事時間のみ、職場の人間関係はプライベートに持ち込まないのが基本です。
個人主義を基本とする外資系企業では、同僚は仲間でありライバルとする考えが基本で、友人関係ではないからです。
そのため、自分の業務範囲外のことは一切やらず、プライベートの時間には気持ちを切り替えられます。
外資系企業の働き方は、個人主義が基本です。
プロジェクト型の働きではチームを組むことはありますが、基本は個人の能力を重視しています。
日本は同僚の仕事が終わっていなければ、助け合いの精神で手伝うのが基本で、自分以外の仕事も積極的に手伝うことが多いです。
外資系企業では自分以外の仕事に手を貸す必要はなく、自分の仕事だけに集中できます。
周囲の状況に振り回されず、効率的に仕事を進められる点は外資系企業のメリットです。
外資系企業で働くと、どのようなデメリットがあるのかについてもご紹介します。
外資系企業は給与が高い一方、日本企業ならどこでも制度化している退職金がありません。ごくまれに退職金制度を用意している企業もありますが、基本的に退職金はないと思って転職したほうがよいでしょう。
ただし、退職金に代わって、特別退職金(パッケージ)という制度を用意している企業もあります。特別退職金はリストラされる従業員に支払われるお金のことで、企業側から提案されます。
外資系企業は仕事とプライベートの時間を明確に区別していますが、企業によっては残業が多く、激務になりやすい業種もあります。
もともと個人主義、成果主義の強い外資系企業では、年齢や経験を問わず成果を求められます。
そのため、常に結果を出す必要があり、少しでも結果を出せなければ報酬も減らされるため、必死に働くしかありません。
ワークライフバランスを重視して転職したはずが、さらなる激務になる可能性もあるため、転職前に仕事内容や働き方を調べておくことが大切です。
日本は終身雇用制度が残っているため、人材の入れ替わりは1年に1回、または数年に1回しか起こりません。
しかし、外資系企業では成果やキャリアによって、人員が激しく入れ替わります。
例えば、アメリカでは前日まで普通に働いていた人でも、次の日にはオフィスの私物をすべて締め出され、オフィスにも入れなくなってしまったという事例があります。
それほどまでに人材の入れ替わりが激しく、環境変化によるストレスも大きい点には覚悟が必要です。
外資系企業は年齢、経験に関係なく即戦力が求められるため、人材を育てるという概念がほとんどありません。
基礎となる教育システム自体はあるものの、学ぶかどうかは自己責任で人材育成制度もなく、新卒には非常に厳しい環境です。
日本企業では3~6カ月かけて研修を行って人材を育てますが、外資系企業では人材に対する根本的な考え方が異なります。
そのため、新卒社員が初めての職場に外資系企業を選ぶのは、避けた方がよいでしょう。
外資系企業に転職を考えている方のために、勤める際の注意点を解説します。
外資系企業に転職するには、自分のスキル、経験、専門領域が志望企業と合っているか確認しましょう。
これまでの仕事の経歴、培った経験とスキルから専門分野を決め、適性に合った企業選びがポイントです。
外資系企業の中途採用は実務経験が重視されるため、自分の強みをアピールしましょう。
また、転職後のキャリアプランも入念に計画し、働き方を問われても淀みなく答えられるように準備することが大切です。
日本企業と外資系企業は、様々な面で違いがあります。代表的な違いは、以下の通りです。
違いの一部ですが、働き方に大きく関係するポイントを紹介しました。大きな違いは個人主義と契約への意識の違いです。
外資系企業は個人のパフォーマンスに重きを置いており、終身雇用という概念が弱いです。
また、日本企業のように成果に関係のない終身雇用を保証していないため、違いを理解していないと戸惑うことが多いでしょう。
外資系企業の給与は高いイメージを持たれますが、実際にはほとんどがインセンティブによるものです。
基本給はむしろ日本企業よりも安いことがあり、成果が出せなければ給与が大幅に下がります。
そのため、月収100万円を超える人材がいる一方で、月収が20万円ほどの人もおり、能力によって給与の差が出やすい点には注意が必要です。
成果主義の側面があることを理解したうえで、外資系企業への転職を進めましょう。
外資系企業では社内の公用語が英語になっていることも珍しくありません。
英語がそれほど得意でなくても働ける企業はありますが、キャリアアップするには英語がほぼ必須になります。
外資系企業の管理職になると、本社との連絡機会も増え、取引先も海外企業が中心で英語での交渉が必要になるからです。
外資系企業で管理職として働くにはTOEICで最低800点以上、理想は900点以上とも言われています。
外資系企業では実力がキャリアに直結するため、実力のある人は若くして管理職に昇進します。
30代で転職した場合、20代の人が自分の上司になることもあるため、年齢や経験によるプライドは捨てたほうが働きやすいでしょう。
年下の上司から命令されるのが我慢できない方は、外資系企業へ転職する際は注意しましょう。
外資系企業は国際的な活躍や高収入を得やすいですが、良い面だけを捉えて転職するのはおすすめしません。
日本企業とは仕事への考え方、働き方、地位の安定性まで大きく違うからです。
外資系企業への転職を目指すのなら、転職でどんな働き方をしたいのか、目的とキャリアプランを綿密に計画してから行動しましょう。
自分の適性や経験から働きやすい企業を選び、実力を発揮できる職場を選ぶことが最も大切です。