プロフィール
大手航空会社で旅客販売、広報宣伝、法人営業等に従事。
30年以上携わった顧客対応の中、100人を超える企業のトップや責任者と接しながらコミュニケーション力と営業スキルを実践で磨く。
独立後は豊富な対人経験を活かしたキャリアコンサルタントとして、またライフコーチとして相談業務を行うかたわら、セミナー講師としても活動。
また、大学の非常勤講師として、キャリア形成や企業倫理・コンプライアンスなどの講義も行っている。
「営業職は男性向けの職種」というイメージは、まだ根強く定着しています。けれど今や営業職に就く女性が増加しているのが実際のところ。実は営業職は女性らしさを活かして活躍できる職種でもあるのです。
営業職のどんなところが女性に向いているのか、また女性が営業職に就くメリットなど、いろいろな観点から女性と営業職の相性について見てみましょう。
プロフィール
大手航空会社で旅客販売、広報宣伝、法人営業等に従事。
30年以上携わった顧客対応の中、100人を超える企業のトップや責任者と接しながらコミュニケーション力と営業スキルを実践で磨く。
独立後は豊富な対人経験を活かしたキャリアコンサルタントとして、またライフコーチとして相談業務を行うかたわら、セミナー講師としても活動。
また、大学の非常勤講師として、キャリア形成や企業倫理・コンプライアンスなどの講義も行っている。
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男性が多い営業職ですが、そんな中で活躍している女性にはどんな特徴があるのでしょうか。調べてみると、女性ならではの長所を仕事にも活かしている方が多いようです。
営業職で活躍する女性の特徴
具体的にどんなところがポイントなのかを見ていきましょう。
女性は男性よりも集団行動に向いている性質があり、そのぶん他者とのコミュニケーションを取る中で、共感性を大事にする傾向があります。
「うんうん、そうだよね!分かる分かる~」
といった言葉は女性同士の会話でよく聞かれる言葉ですよね。そして逆に男性にはこの「分かる」があまりないために、女性の不興を買うなんていう話もテレビなどでは笑い話としてよく語られます。
営業ではお客様の要望や意見に共感を示すことで、相手の警戒心を解き、好感を持たれるよう働きかけることができます。営業は相手に好感を抱いてもらわなければ契約に繋がらないため、女性の共感性は営業職にとって大事な素養といえます。
相手の意見も聞き、こちらの意見と合わせて妥協点を見つけてこそ集団行動はうまくいきます。
集団行動向きな女性の性質に関わることですが、自分の主張だけをしていては、相手の気持ちが分かりません。そして意見を押し付けているばかりでは相手の心の距離も埋まりづらいでしょう。
お客様の要望を聞いてこそ、顧客満足度が上げられます。聞き上手は営業にはなくてはならないスキルです。
子供を生んで育て、男性よりも家事に向いていると言われる女性は、細やかなところに気がつく繊細さとマメさがあります。相手の気になるところを先回りして調整してみたり、いつもならこれくらいで連絡が来るかなという所でこちらから連絡してみたり。
言わなくても気がついてくれる、やっておいてくれるといった気配りを見せられると、誰でも嬉しくなってしまうものですよね。
営業は基本的にお客様対応を行う業務です。中には対応がきついお客様もいますし、新規開拓営業となればなおさらです。精神力が強いというのは、営業職にとってかなりの強みになります。
出産をしたり子育てをしたりする女性は、精神が弱ければこれらにとても耐えられるものではありません。実際に奥さんよりも旦那さんのほうが育児に消極的だったり、長時間の育児にへこたれたりしますよね。そんな男性よりも、メンタルの強い女性の方が重宝されるのはいうまでもありません。
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営業はおしゃべりが上手で、社交的・外交的な人でなければできない、と思い込んでいる人が多いのかもしれません。そう、それは思い込みなのです。
様々な企業のトップセールスマンとか営業の達人と言われる人には、物静かで内向的にさえ見える人が少なくありません。営業トークが得意なことが必須ではないのです。
営業で活躍している人が共通して持っているスキルがあります。
それは、お客様の言葉に耳を傾けて熱心に「聴く」こと、そしてお客様の気持ちを自分事のように実感し理解し「共感する」こと。これらのスキルによってお客様の信頼を得て人間関係を深め、商品やサービスの販売・契約につなげていくのです。
「聴く」と「共感する」は元々女性が得意としているものですね。このスキルを存分に発揮できる営業は、女性がイキイキと輝くことができる仕事でしょう。
女性が営業職として働く場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
営業は事務職などのデスクワークよりも、実は自分の思い通りに時間調整がしやすい職種です。デスクワークは出社から少なくとも定時までは社内でしっかり仕事をこなす必要のある仕事です。
対して、営業は自分が担当する顧客が決まっていたり、回るエリアを自分で決めてノルマ設定をしたりと、一日のスケジューリングを個人裁量に任せているところが多いです。
このため、スムーズに一日のノルマが達成できれば、外回りのまま直帰をすることも可能な場合もあります。
ワーママにも嬉しいポイントあり。営業職の口コミ評判
私はシングルで子供を3人育てています。急な熱や学校行事、たくさんの行事やトラブルがたくさんありますが自分のペースで仕事ができています。普通の工場とかなら人に迷惑がかかるけど、営業なので自分の予定を調整することで迷惑をかけることもないし、休みづらさとかもまったくないです。そして、女性の仕事だからこその魅力もたくさんあり、いつも綺麗にしないといけないから美意識も勝手に高くなり、営業をしている女性は年より若くみられますよ!
30代 / 女性 / 現社員(正社員) / 営業系 / 第一生命保険株式会社
口コミ投稿日:2020年02月03日
引用:https://en-hyouban.com/company/00001226168/kuchikomi/
営業のデメリットに上げられやすい「ノルマ」ですが、もしこのノルマを苦に感じないようであれば、どんな職種よりも年収アップを実現しやすい職種だといえます。
ノルマが課されているところは、大体インセンティブ制度を取り入れています。このノルマ達成によって基本給に達成報酬が上乗せされるため、年収をアップさせやすいというメリットがあります。
また、ノルマ達成ができれば営業成績がプラス査定になり、昇給のチャンスも生まれます。
結婚や出産などで、将来的なキャリア構築が男性よりもし辛いのがキャリア女性の悩みではないでしょうか。
でも営業は業務成績が分かりやすい職種であり、基本的な営業スキルがあれば、あとは業界による知識の上乗せで、どんな業界でも通用する職種です。
更に将来的には、コンサルタントといったキャリアアップにも活かせるスキルを身につけることもでき、女性には向いている職種と言えるのではないでしょうか。
営業の仕事は、契約数や販売金額などの目に見える数字で結果を示すことが重視されます。
結果を出せば評価され、ノルマを達成すれば給料アップにもつながります。やる気と努力が数字になり報われやすい職種だと言えます。
しかし時には、自分の数字を追うことに孤独感やむなしさを感じ、数字に追われ消耗する日々に疲れ果ててしまう人もいるかもしれません。
それは目の前の数字目標しか見えなくなっているからなのです。
そんな時は、もっと視野を広げましょう、もっと視座を高めてみましょう。自分の働く目的や人生の目的にも考えを巡らせる時間を作ってみましょう。
目の前の数字目標は、その目的を達成するための手段であり単なる通過点でしかありません。気持ちの切り替えを上手にやっていきましょう。
ここまで女性が営業職に就くメリットをお伝えしましたが、当然デメリットもあります。女性であるがゆえの悩みを持つ人が多いのも事実。
では、実際どのようなものがあるのでしょうか。
営業成績で同僚同士の優劣が分かりやすいと、どうしてもやっかみの対象になりやすい側面が出てきます。特に営業は女性にとっての事務職と一緒で、男性の人気職に当たるため、男性の割合がまだまだ多い職種です。
そんな中であなたが成果を上げていれば、「女のくせに」「女だから優しくしてもらえる」「女を武器に契約取ってるんだろう」といった、身に覚えのない中傷めいたやっかみを受けることもあります。
ですが、それらは人を貶めることでしか自分のプライドを保てない弱い人間だと思って、毅然とした態度をとるしかありません。
そこでキツい態度を取ってしまうと、より一層の悪印象を持たれる可能性もあるので、適度に社内でのコミュニケーションを取って、ギスギスした空気にならないよう心がけるのもまた仕事のうちです。
営業職は客先に出向くことも多く、打ち合わせ室や応接室などで担当者と二人になることもあるでしょう。社用携帯や社用メールといった社内個人用の連絡先も交換することも多いです。
そんななかで、中にはプライベートにまで干渉しようとする人も出てくるかも知れません。個人の連絡先を交換しようと迫られたり、仕事の後にお茶でもしようと誘われるといった体験談も実際にあります。
また接待で飲み会に出席することも増えてきます。接待では大抵の場合お酒が入りますし、無礼講と称してセクハラされる事案もあると聞きます。
その時には決して我慢などしたりせずに上司に相談してください。もし拒否をしたら会社に迷惑がかかるかも…。契約を切られるかも…。といった心配は不要です。会社は社員を守るべき立場にあります。もしもセクハラを我慢してでも契約を取ってこいという企業があるとしたら、それは完全なブラック企業です。
そんな会社はさっさと見切りをつけて、別の会社に転職することをおすすめします。セクハラは我慢すべきものではありません。
最近ようやく注目されるようになったマタハラもマタニティ・ハラスメントといって、立派なハラスメントです。
出産・育児をする女性も、当然ですが仕事をする権利があります。出産するからキャリアを諦めるというのはフェアではありません。
けれど、日本ではまだまだワーキングママの職場での立場が確立されきっていないのが現状です。少しずつ企業の中にも浸透してきてはいますが、まだまだ産休・育休制度のある会社となると選ぶ形にはなるかもしれませんが、女性にはとても大事な制度の一つで、マタハラ回避に繋がります。
ダイバーシティ(多様性)が推進されてはいますが、女性営業には記事のような様々なデメリットがあると思われます。しかしそれを深刻な悩みとして抱え込む必要はありません。対処可能なら立ち向かい、不可能なら迷わず回避を選んでください。
その際に重要となるのが「自分軸」です。
自分軸とは、自分の考えや価値観で物事を判断し行動ができること。そして、そんな自分を信用し信頼することです。反対に他人軸は、周囲の人の考えや価値観を気にして自分を抑え偽りながら、他人の期待に添うように考え行動してしまいます。
営業に限らず、仕事や人生においても「自分の本当の気持ちはどうなのか、自分は何をしたいのか、それは正しいことなのか」ということを考えながら、本当の自分を生きていただきたいのです。
営業職には様々な種類の求人が山のようにあります。どんな業界でも営業職が存在しなければ業績を上げることができないくらい、営業職は企業になくてはならない重要な職業です。
営業には、BtoB、BtoCという分類があります。これによっても、営業の業務内容は少なからず変わってきます。
BtoB(Business to Business):企業同士の取引を行う
BtoC(Business to Consumer):企業対一般消費者(個人)の取引を行う
女性が営業として活躍しやすいのは、どちらかといえばBtoC(個人向けに商品やサービスの提供を行う企業)ではないかと思います。
サービス系や、化学・機械以外のメーカー系はほとんどBtoC業態の業界と言えるでしょう。
大事なのは、求人票の『福利厚生欄』です。結婚、出産を考えている女性であれば必ず確認しておきましょう。若いうちだとなかなか実感することはできませんが、いざその時が着た時に慌てずに済むように、先回りしておくのが上手なキャリアの作り方です。
いざ出産・育児となった時に、産休・育休制度がしっかりしたところでないと、勤続は難しくなります。また残業や休日出勤、定時きっかり勤務するところだと、育児の際に時短勤務やお迎えなどが現実的に難しくなって、やはり続けるのは難しくなってしまうでしょう。
給与面でも、月給固定か、基本給+インセンティブ制度か、完全出来高制なのか、それによっても貰える額が大きく変わってしまうので、必ずチェックするようにしましょう。
いかがでしょうか。これで思ったよりも営業職は女性に向いているのでは?と思えたでしょうか。
営業職には女性特有と言われる性格を存分に活かせる職業だと思います。実際に保険業界や人材業界、ブライダル業界など、女性に向いている業界を挙げれば女性営業がたくさんいるのが分かるかと思います。
営業なんて無理無理!と最初から決めつけて尻込みするのではなく、一度自分にあった業界について調べてみてからでもいいのではないでしょうか。