転職先のオフィス環境はあなたに合っていますか?

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転職時に見落としがちな5つのポイント全5回 自分に合う働き方コンサルタント 中山まさひで

こんにちは、中山まさひでです。
前回は、転職先を決める際社風が大事だというお話をしました。転職のときに限らず、自分に合った働き方を探す場合、働くときに自分を取り巻く環境は大事です。

社風は環境の一つです。他にも勤務地、勤務時間、人間関係のあり方(タテ社会なのか、フラットな関係なのか?など)などが働くときの環境です。

今日はその中からオフィス環境についてお話します。

オフィス環境とは?

この記事でオフィス環境とは、会社のオフィスがある建物、オフィスレイアウトなどの設計、付帯する設備、周辺の環境、オフィスの雰囲気などを含む、広いものととらえています。
物理的なものが主ですが、それ以外のものも含みます。

オフィス環境は千差万別です。各社のポリシーがあります。
自分に合うオフィス、合わないオフィスが存在します。

なお、オフィス環境の特徴としては、同じ会社でも、拠点により異なる場合があるという点があります。
あるオフィスが自分に合わなくても、転勤することにより解決されることもあるということです。

これは、同じ環境でも社風との大きな違いです。

なぜオフィス環境が重要なの?

オフィスは、一日のうち少なくとも8時間を過ごし、仕事をする場所です。
自分に合わないと、集中できなかったり、アイディアが出てこなかったりして能力を発揮できません。

同じ仕事なら、オフィス環境が合うほうが、より自分を活かすことができます。
仕事自体は自分の興味関心があり、強みを活かせる素晴らしいものだったとしても、オフィスのせいで能力を発揮できないのはもったいない話です。

私の例になってしまいますが、ある会社に在籍していたとき、小さな窓しかなく、日光がほとんど入らないオフィスで働いていたことがあります。

日当たりの良い場所が好きな私は、そのオフィスは好きではありませんでした。昼間は外出が多くなり、残業がかなり増えました。

その当時は通勤に片道2時間近くかかっていたので、睡眠時間が減りました。パフォーマンスが落ちたのは言うまでもありません。

また、オフィスレイアウトの変更や引っ越しには多額の投資が必要です。
仮にお金があっても、引っ越しやレイアウトの変更は大変な作業です。簡単にはできません。

一度自分に合わないオフィスの会社に入ってしまうと、転勤しない限りずっとそこに居続けなければなりません。
デメリットは長期間継続してしまいます。

若手の会社員500人を対象に、オフィスとモチベーションの関係について2010年に行われた調査結果が公表されています。

この調査によると、オフィス環境によって仕事に対するモチベーションが上がったことがあるという回答が約70%、モチベーションが下がったことがあるという回答が80%以上に達しています。

さらにこの調査では、オフィス環境が不満で転職を考えたことがあるという回答者が18.6%という高率でした。
オフィス環境が、働く人にとって大変重要であることが分かります。

オフィス環境の具体的な中身は?

オフィス環境は以下のように分類できます。

  • 1.オフィスがある建物自体に関するもの
  • 2.執務スペースの設計により決まるもの
  • 3.オフィスに付随する設備に関するもの
  • 4.オフィス内の雰囲気
  • 5.オフィスが入居する建物の周辺環境
  • 6.その他

では、内容を見ていきましょう。

1.オフィスがある建物自体に関するもの

(1)建物の新しさ
大多数の人は、新しい建物の方が気持ち良いでしょう。

(2)建物の外観
自分が良いと思える外観であれば、モチベーションアップにつながります。

(3)耐震性、耐火性などの災害への強さ
現在の耐震基準をクリアしていなかったり、耐火性をあまり考慮していない建物もあります。
そんな建物では落ち着いて仕事ができないという人もいるのではないでしょうか?

(4)エレベーター待ちの有無
朝、時間ぎりぎりになりがちな人にとっては重要なポイントです。

(5)高層階か低層階か
高層階が苦手な人もいるでしょう。

2.執務スペースの設計により決まるもの

(1)コンセプト
機能性一辺倒か、遊び心を取り入れたオフィスなのかで、雰囲気はかなり異なります。

(2)パーティションの有無・高さ
集中作業が必要なときは重要です。
パーティションがない方がオープンな感じがしてフィットする人もいますし、パーティションがないと集中できない人もいます。

(3)窓の有無(外が見えるか、自然光が入るか)
窓の有無や大小により、圧迫感・採光などが異なり、雰囲気が変わります。

(4)照明
明るさだけでなく、照明器具の光がどんな色なのかも含みます。

(5)広さ
広々としたオフィスが良い人、こじんまりしたオフィスが落ち着く人、様々でしょう。

(6)人口密度
同じ面積だったとしても、どれくらいの人数がいるかによって感じは全く変わります。

(7)座席配置
フリーアドレスか固定か、隣や後ろとの距離、島があるのか、島の作り方、管理職の席はどこに配置されているか等々で、雰囲気ががらりと変わります。

私は、後ろの人と距離が近く、椅子が頻繁にぶつかるオフィスで働いたことがありますが、かなりのストレスでした。

(8)収納
一人当たりどの程度の収納があるのか、共用のものも含め収納スペースが足りているのかどうかなどがポイントになるでしょう。

(9)全体の配色や床や壁の素材
自分の好みでない場合ストレスになります。

(10)来客が直接オフィスに来るかどうか
自分の執務スペースに来客が頻繁に来るオフィスでは、集中できない人もいます。

3.オフィスの雰囲気

みんな黙って黙々と作業しているオフィスが集中できる人もいれば、雑談ができない環境はストレスと感じる人もいます。重要なチェックポイントです。

私は営業から内勤に変わったとき、黙々と作業する雰囲気に慣れるのに1年以上かかりました。
ちなみに、そのオフィスは、社内で「職員室」と呼ばれていました。

4.設備

(1)デスクの広さ
充分な広さのデスクでないと、作業に支障を来たします。

(2)一息つける場所の有無
ほっと一息つける場所があると効率が上がります。
喫煙者の方は喫煙室があるかどうかも重要なポイントです。

(3)食堂や売店の有無
食堂や売店に行くこと自体で気分転換ができます。
また、食堂や売店でたまたま出会った同僚と話すことで、コミュニケーションが促進されます。

(4)パソコンなど
パソコンの新しさ、スペック、インターネット接続スピードなども影響があります。
ボロボロのパソコンではやる気が出ませんね。

(5)トイレ
女性は特に重要なようです。
数、きれいさ、デザイン、機能性がチェックポイントです。

5.周辺の環境

オフィスが存在する周辺の環境(都会か田舎か等)ですが、次回取り上げます。

6.その他

(1)温度設定
重要です。
暑すぎても寒すぎても集中できません。

(2)セキュリティの強度
機密性が高い仕事をしているオフィスは、入口でセキュリティチェックがあったり、私物の持ち込みが制限されている場合があります。
窮屈と感じる人もいます。

(3)匂いがしないか
喫煙室から漏れるたばこのにおい、近くの飲食店のにおいなどが気になる場合もあります。

(4)掃除や手入れが行き届いているか
新しくて、きれいなオフィスでも掃除がされていないと魅力は半減します。

(5)執務スペースでの飲食の可否
お菓子類を食べると作業がはかどる人も多いのではないでしょうか?
また、残業時間帯は空腹感をある程度おさえないと効率が落ちます。

オフィス環境はどうやって調べるの?

社風と同じく転職先に知り合いがいれば、聞いてみるのが確実です。
しかし、オフィス環境は、知り合いがいなくても情報入手できるものも多いと思います。

建物の新しさや外観などは見ればわかります。
面接のときに入館すればある程度分かりますし、支障のない範囲に限られますが、面接官に聞くこともできます。
また、オフィスの見学が可能なら、かなり把握できます。

転職を成功させるために、事前にオフィス環境についても情報収集することをお勧めします。

プロフィール

著者写真
中山 まさひで(なかやま まさひで)

自分に合う働き方コンサルタント

経歴・実績

大学を卒業後、7年半大手メーカーに勤務。独立を目指し難関国家資格の受験のため退社。試験勉強一筋の生活を送り、通信キャリア企業やITベンチャー企業を経て、IT企業に入社し、3000件以上の社内の相談にのっていた。

運営サイト
強みが活かせて面白い仕事を選ぶための3つのポイント:https://ameblo.jp/leem117/entrylist.html

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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷