希望職種は本当にあなたに合っていますか?

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転職時に見落としがちな5つのポイント全5回 自分に合う働き方コンサルタント 中山まさひで

こんにちは!中山です。
これまで3回にわたり、転職先で自分を取り巻く環境についてお話してきました。
せっかく転職しても環境が合わないと自分の能力を発揮できません。環境は大変重要です。
まだ読まれていない方は是非これまでの連載もお読みください。

さて、今回は、いよいよ仕事そのものについての話です。
転職するときだけでなく、仕事選びにおいて一番重要なことについて書きたいと思います。

通常の仕事選びのやり方

企業が採用の際に用いるテストの1つに適性検査があります。良く知られているものとしてはSPIがありますが、今は本当に沢山の検査手法があるようです。
適性検査は、その人の能力、性格を把握するのが目的です。

つまり、その人が得意なことは何か?その人はどんな性格なのか?を客観的に把握するためのテストです。
私たちが仕事や職種を選ぶ際、無意識のうちに自分で自分の適性検査をしてしまう人が多いと感じています。

自分が得意なことは何だろう?自分に向いている仕事はどんな仕事だろう?自分の経験だとこの仕事がいいのではないか?このような観点から選ぶ人が多いのではないでしょうか。

例えば自分は計算が得意なので経理に応募しよう。新卒のときに営業に配属され、ずっと営業をやってきたので営業だ。社交的なので接客が良い。こんな感じですね。この選び方も間違いではありません。

自分が得意なことをやれば、楽に成果を出すことが可能です。
不得意なことをやるよりも、量・質ともに結果が出るのは間違いありません。
得意なことをやるのが良いに決まっています。

しかし、得意なことやできること、能力だけを基準とした仕事選びには大きな罠が潜んでいるのです。

興味関心のあることと得意なことは別

まず、大前提があります。
自分が得意なことと興味関心のあることは別だということです。下手の横好きという言葉があります。

好きだけど下手なことがあり得るのですね。
逆に、先天的にうまくできる能力を持っているけれど、好きではないということもあるのです。具体例で説明します。

私の知り合いに俳句が得意な人がいました。
中年になるまで俳句とは縁がなかったのですが、誘われて俳句の集まりに行くようになりました。
素質のある彼は、すぐに長年のメンバーがびっくりするくらい上手な俳句を作ったそうです。

そして、俳句のコンクールでも入選するようになったのですが、すぐにやめてしまいました。周りは「もったいない」と残念がったようです。
しかし、彼には俳句は面白くなかったのです。
ちなみに彼は私に、俳句は簡単にできてしまうので面白くないと語っていました。

まず、興味関心のあることと得意なことは別だとはっきり認識するのが出発点です。
一般的には、できることは興味関心もあることというイメージがあります。得意なことは、好きなことと思いがちです。

しかし、必ず一致するとは限らないのです。(もちろん一致する場合もあります。念のため。)

得意なことや能力だけで仕事を選ぶとどうなるか?

私は、自分に合った仕事を選ぶ際、得意なことや能力を重視する適性検査的な考えに加え、自分の興味関心のあることは何か、という観点が欠かせないと思っています。
興味関心を考慮に入れない仕事選びをするとどうなってしまうのでしょうか?これも具体例で考えてみたいと思います。

仮に、あなたは計算が得意だとします。
しかし、数字を扱う仕事そのものに興味があるわけではありません。
でも、得意なことを生かそうと経理に応募します。幸いにして採用されました。
あなたは、得意な計算能力を生かしバリバリ仕事をします。周囲の評価もうなぎ上りです。今度採用したあの人は、すごいね。さすがだね。これもあの人にお願いしようよ。仕事ができる人には仕事が集まってきます。

やがて、興味関心がないことのマイナスの影響がじわじわと出てきます。あなたは実は熱心に仕事に取り組んでいるわけではありません。やればできてしまうだけです。
仕事量が増えるころには、ある程度の期間、継続して経理の仕事をしています。もともと興味関心がないので飽きてきます。仕事が面白くありません。面白くないのに仕事の量が増えます。だんだん苦痛になります。

また、あなたはスキルアップにも熱心ではありません。情熱を傾ける対象ではないからです。自分の手には負えない仕事も出てきます。色々な面で限界がきます。

やがて、苦痛を通り越して、できなくなってきます。目のまえにやることが沢山あるのがプレッシャーになります。やる気が失せ、体が受け付けなくなってしまいます。無理してこのまま仕事を継続すると、メンタル不調になりかねません。

できる仕事でも面白くないので苦痛になることがあるという話をしたら、仕事ができるのだから面白くないなどというのは贅沢だ。

仕事ができない人から見ると、わがままを言っているように聞こえる。みんな我慢して面白くない仕事をしているのだ。という反応が返ってきて驚いたことがあります。
我慢が美徳の日本人には多い考え方かもしれません。

しかし、仕事は我慢という考え方自体を変えないと、自分に合った働き方はできません。

本当に自分に合った仕事を選ぶために

繰り返しになりますが、まず、興味関心のあることと得意なことは別だとはっきり認識してください。
そのうえで、仕事や働き方を選ぶときは、自分の興味関心の対象かどうかという側面と、得意不得意という側面と、必ず両方から検討することです。
両者が一致する仕事を選ぶのが理想です。

しかし、両者がぴったりと一致するケースは少ないと思います。妥協せざるを得ない場合が多いでしょう。
妥協しても、興味関心は実はあまりないとか、得意不得意という面は犠牲にしたなどと分かっていればずいぶん違います。
行き詰まったときもあわてなくてすみます。対策も立てやすいでしょう。

プロフィール

著者写真
中山 まさひで(なかやま まさひで)

自分に合う働き方コンサルタント

経歴・実績

大学を卒業後、7年半大手メーカーに勤務。独立を目指し難関国家資格の受験のため退社。試験勉強一筋の生活を送り、通信キャリア企業やITベンチャー企業を経て、IT企業に入社し、3000件以上の社内の相談にのっていた。

運営サイト
強みが活かせて面白い仕事を選ぶための3つのポイント:https://ameblo.jp/leem117/entrylist.html

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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷