みなさん、はじめまして。中山まさひでと申します。
さて、これから5回にわたり「転職時に見落としがちな5つのポイント」というテーマで、転職するときに、見落としがちだけど実は重要なことについて皆さんにお伝えしていきたいと思います。
第一回目の今回は、転職先の社風が重要というお話です。
社風とはなんでしょうか?おおざっぱに言えばその会社の雰囲気や慣習です。
私はこれまで4社に在籍したことがあります。社風は各社でかなり違っていました。
地味にコツコツやるタイプの会社。昼食に皆で焼肉を食べに行く会社。アットホームな会社。様々でした。
4社ともIT系とメーカーという比較的狭い範疇に入るのですが、社風は相当違いました。
また、そこで見聞きする同業他社やお客様の社風も様々でした。世間では「会社」と一括りにしてしまいますが、実は各社とも個性豊かなのです。
では、転職先を決めるにあたり、なぜ社風が大事なのでしょうか。
自分に合わない環境では、自分の能力を最大限に発揮するのは困難です。
例えば、雨の日が苦手な人は、1年中雨の多い地域で働くと、力を発揮できません。
本当に自分に合う転職先を選びたいのなら、働くときの環境も考慮に入れる必要があります。
そして、社風は、働くときの環境の重要な要素なのです。
たとえば、地味にコツコツやるタイプの人が、プロセスではなく成果を重視する会社にいるとあまり評価されないかもしれません。
社交的でお祭り騒ぎが好きな人が、おとなしい人の多い会社にいるとストレスがたまります。
仕事外の付き合いを重視する会社では、プライベート重視の人は居心地が悪いでしょう。
転職先を決めるとき、仕事内容と給与を優先させる人が多いと思います。確かにそれらは重要です。
しかし、せっかく仕事内容と給与が満足いくものだったとしても、社風が合わないと長期間勤務したり、自分の能力を発揮することが難しくなります。
転職を成功させるためには、社風も考慮しなければならないのです。
ただし、例外もあります。
社風などどこ吹く風で仕事ができる人です。周囲に影響されるのではなく、周囲を自分のペースに巻き込んでいくことができる、そんな人です。自分で社風を変えていけるようなイメージの人です。
ほんの少数だと思いますが、存在すると思います。このような人は社風を考慮する必要はないでしょう。
さて、先ほど社風とは、その会社の雰囲気や慣習だと言いました。
社風を構成する要素にはどのようなものがあるか、もう少しブレークダウンして具体的に見ていくことにします。
ざっと上げてみてもこれだけあります。もちろんこれ以外にもあるでしょう。
一般的には社風という言葉からは(1)(2)を連想するのではないでしょうか?
しかし、社風を構成する要素は(1)(2)以外にも沢山あるのです。
なお「(10)交際費を簡単に使えるかどうか」は社風なの?と思われる方もいるかもしれません。
しかし、営業パースンの中には、交際費が使いやすいと相当力を発揮するタイプの人もいます。
働き方との関連では社風を構成する要素の1つとして考えるべきだと思います。
上記全てが皆さん全員に等しく重要というわけではありません。自分にとって重要だと思うものを一度整理してみると良いでしょう。
社風は、会社の数だけあると言っても良いと思います。以下の項目が社風に影響を与えていると考えられます。
上記はあくまで影響を与える可能性がある項目です。
規模が大きい会社の社風は全て似ているということはありません。
様々な要素が複雑にからみ合って、社風を作り上げています。
私の経験では、(2)(3)(7)(9)(11)(12)が影響する度合いが強いように思います。
では、どのようにして、転職先の社風を知ることができるのでしょうか?
ある会社のことを知ろうと思った場合、まず会社のホームページを見ると思います。
中には当社はこんな雰囲気です、といった紹介をしている場合もあります。
しかし、会社のホームページでは表面的な情報しか得られませんし、マイナス面は分かりません。ネット上の口コミも調べると思いますが、どれが真実なのか見極めるのは困難です。
一番確実なのは、転職を希望する会社の現役の社員で信頼できる人に直接聞く、という方法です。
ただ、信頼できる知り合いが転職希望先にいるというのは稀でしょう。
同業他社に勤める人に聞くという手もあります。
これなら、話しを聞ける人が身近にいる確率は相当上がるでしょう。
同業他社への転職は、比較的社風を把握しやすいというメリットがあります。
ちなみに、私が新卒のときは、私が目指した業界にサークルの先輩がいたので、他社情報も含め、色々教えてもらいました。
その情報は非常に正確でした。そのおかげで、私は自分に合った社風の会社に入社できました。本当に感謝しています。
また、企業グループの一員の会社であれば、その会社の親会社、兄弟会社、子会社の社員に聞くこともできるでしょう。
大きな企業グループの一員でなくても、親会社や関連会社がある場合はその社員に聞くことは可能でしょう。
上記でお分かりのように、転職先の社風を正確に知るためには、人脈がものを言います。
結局、多くの人は、一般的な評判、面接官の印象、オフィスを訪ねたときの印象などで決めることになると思います。
しかし、社風は自分が能力を発揮し、長く勤務するためにはとても大事な要素です。
できる限り多くの情報を集めるのが転職成功の秘訣です。
第2回「転職先のオフィス環境はあなたに合っていますか?」へ続く