常に成長を続けているIT業界。
技術の進化を肌で感じることが出来る刺激的な業界で働きたいと思っても、
「職種が多すぎてどの職種を目指せば良いのかわからない」
「なんとなくプログラマーを目指している」
「他にどのような職種があるのか知りたい」
といった状況の方は多いのではないでしょうか?
そこで、IT業界にはどのような職種があるのか、また仕事内容や平均年収はどうなっているのか、など人気の16職種を元に解説していきます。
マーケティングセールスとは、顧客の問題解決を考えながら営業を行う部門です。
コンサルティングに比べると、営業の面が強い傾向にあります。
具体的な職種としては以下のものが挙げられます。
顧客のビジネス上の問題点を正しく把握し、それをITで解決すべくサービスや製品を提案する仕事です。
商品そのものを売るのではなく、文字通り解決策を提案し、その結果自社のサービスや商品を購入してもらうのが仕事です。
文字通り営業職と技術職の中間的な仕事です。顧客のもとに出向き、技術的な質問に答えつつ自社製品を勧めます。
導入時の研修や導入後のトラブルサポートを担当するケースも多く、専門知識と営業センスを兼ね備えていることが求められます。
IT営業職の年収は450万円~500万円
この二つは、IT営業と捉えておくと良いです。
どの程度パッケージ化されており、どの程度顧客のシステムに合わせて開発を行うかはまちまちで、程度によって区分するのは難しいです。また区分する理由もないので、IT営業です。
平均年収に関しては、450万円~500万円ほどです。
技術職とは業務内容が異なるので一概に比較するのは難しいですが、営業職と技術職で年収に大きな差があるわけではありません。
どちらも平均年収はそれなりに高く、またスキル次第で高収入を狙えます。
webマーケティングとは、webサイトやwebサービスを用いて行われるマーケティングです。
webマーケティングは分析だけに限らず、企業によってはweb広告を運用したり等業務内容は多岐に渡ります。
売上・利益だけでなく施策の結果を全て数値で管理できる点も大きな特徴です。
そのため、数値を意識してきた営業職の方がキャリアチェンジしやすい職種であるといえます。
また、広告がクリックされたユーザーがどこから来て・誰が・どのページで何秒滞在し成約に繋がったか…などを分析することが出来るのも面白みの一つです。
平均年収に関しては400万円~500万円ほどです。webマーケターのスペシャリストになると年収500万以上は余裕でいきます。
Webクリエイターとは、WebサイトやWebコンテンツの制作全般を担います。
クライアントなどの依頼を受け、制作の目的や要望を聞きWebサイトをどんな内容にしていくかを決めていきます。
社内外問わず連携をとって仕事をしなければいけないため、コミュニケーション能力は重要といわれています。
Webクリエイターの平均年収は、年代問わず全体で450万円前後といわれています。
仕事内容は幅広く、さまざまな職種を含む広義の意味で呼ばれることも多く、下記の職種と混同されがちです。
webサイトのデザインなど主にビジュアル面を担当します。
最近ではコーディングまでの作業を行うことも多く、美的センスに加え、HTMLやCSSなど様々な言語やソフトウェアを使いこなす知識が必要とされます。
コーディング業務は海外に、デザイン業務はフリーランスなどにアウトソーシングされることが多く、正社員のデザイナーでも余程実力がなければ年収は低い傾向にあります。
力を付けてディレクターへのステップアップを目指す人も多いです。
平均年収は350万円前後です。
Web開発とは、Webに関わるシステム全般の開発を行うことです。
現在は、Web上で運用できるものが多く、費用もそこまでかからなくなり利便性が高まっています。
一般企業は、Web開発を行う際は外注に依頼をするケースが多いです。
平均年収は、450万前後といわれています。
広義な意味をもつWeb開発ですが、下記の2職種が同義で使用されることもあります。
webサイト制作に関するすべての作業を指揮する管理者です。
デザイナーやプログラマーなどのスタッフをまとめ、進行を管理する監督的な立場にあり、顧客と現場スタッフの橋渡し役を務めます。
技術的な知識がなくても大丈夫と思われがちですが、実はwebディレクターは最も勉強が必要な職種です。
デザイナーやプログラマーとも対等に話せるだけの知識が必要になりますので、常に新しい技術を勉強する必要があります。
ただし、深い知識はそれほど求められず、広く浅く知っていることや人を巻き込んでうまくやっていく能力の方が重要です。
平均年収は450万円前後です。
webサービスの設計・プログラミングなどシステム開発を行う仕事です。
顧客側とサーバー側双方の開発に携わります。C言語、PHPやJavaなどをはじめとする様々なプログラミング言語を習得する必要があるため、常に向上心を持ち続けることが求められます。
インターネット業界の発展に伴い、今後ますます需要が増えてくる職種です。手に職系の仕事としては、今後も食べていける職種と言えるでしょう。
平均年収は500万円前後です
現在需要があるITコンサルティングを、大きく分けて2つご紹介致します。
ITを活用して、顧客の事業戦略の現状分析、解決策の提案を行う仕事です。
顧客に対してのシステムの提案や、実際にプロジェクトに落とし込む際のプロジェクトマネージャーへの連携などが主な業務内容です。
状況に応じて臨機応変に動くことが求められますが、スキルとしてはITスキル、コミュニケーション能力ともに高度なものが求められます。
特定の業種に関する深い専門知識をもとに問題を的確に把握し、改善案を提示し、顧客のニーズに合ったシステムや技術を提案します。
専門知識のほか、論理的思考力や問題解決力が必要とされます。
平均年収は、650万円~700万円ほどです。
プロジェクトマネージャーよりもさらに上流に位置するので平均年収も高くなります
SEO(検索エンジン最適化)のコンサルティングを行い、顧客のwebサイトの集客アップをはかる仕事です。
検索順位を上位にするためのノウハウを提示し、適切なキーワード選びなど具体的なアドバイスを行います。
多くの企業にとって自社サイトをグーグルの検索エンジン上上位に表示させることは重要ですが、そのための施策を提案するのがSEOコンサルタントの役割です。
SEOコンサルタントは、上述の通りIT業界のなかでは特殊な役割を担うので、プログラマ、システムエンジニアなどと関わることはあまりありません。
何か開発するために動くのではなく、サイトを上位表示させることで顧客の売り上げに貢献します。
平均年収は、350万円~450万円ほどです。
プロジェクトマネジメントは、プログラマやシステムエンジニアのさらに上位に位置し、プロジェクトを統括していく職種です。
具体的には以下の職種が挙げられます。
プロジェクトマネージャーとは、その名の通りプロジェクト全体をマネジメントする責任者です。
システム開発現場においては、現場監督的な役割を果たします。業務内容は、工数管理、人員管理、エンジニアとのコミュニケーションと多岐に渡ります。
チームの意見をまとめ上げ、かつ全体を統率するリーダシップが求められます。
リスク管理能力、進捗状況の管理の威力のほか、プロジェクトを円滑に進めるための人間的魅力も必要とされます。
平均年収は、600万円~650万円ほどで、システムエンジニアの上流職なので、その分年収が高いです。
プロジェクトリーダーに関しては、システムエンジニアのなかのリーダー的な役割を担います。つまり、多くのシステムエンジニアと、プロジェクトマネージャーの間に位置します。
システムエンジニアのなかのリーダー的な役職なので、システムエンジニアのなかで年収が高い部類に位置するイメージです。
平均年収は550万円~600万円ほどです。
システム設計枠の職種ですが、具体的に以下の職業が挙げられます。
顧客の要望を正しく理解し、適切なシステムの設計や開発を行う仕事です。
システムについての幅広い知識だけでなく、コンピューターに詳しくない顧客からの要望を理解する能力、スタッフとのコミュニケーション能力も問われます。
プログラマとの違いは、システムエンジニアは「上流工程」という部分を、プログラマは「下流工程」という部分を担う点です。
システムエンジニアの平均年収は、統計データの作成元によっても異なりますが、500万円~600万円ほどになります。プログラマに比べると上位職なので平均年収は高めです。
システムエンジニアの中でもデータ通信に特化したエンジニアのことで、ネットワークの設計、構築、運営を行います。
その他、データベースやセキュリテイに特化したエンジニア職もあります。
システム開発においてネットワークは必須で、常に整っている必要があります。
そのため、ネットワークエンジニアは縁の下の力持ちと言えるでしょう。
また、ネットワークに関してはシステムエンジニアとプログラマのように、設計と構築で職種が分かれていません。
ネットワークエンジニアがすべて行うので、業務の幅は広いと言えます。
平均年収は500万円~800万円ほどになります。
ネットワークエンジニアはインフラ側のエンジニアですが、開発職に比べると業務の範囲が広い傾向にあります。
つまり、プロジェクトマネージャーのようにマネジメント職がも付けられていないので、ネットワークエンジニアのなかにはマネジメントなど上位職も含まれます。その分平均年収の幅が広いということです。
IT業界のなかでももっとも認知度の高いプログラミング、またそのさらに下流の工程を担うテストを行う職種について紹介します。具体的には、以下の職種です。
企業情報システムやゲーム、エアコンなどの家電製品や携帯電話など、機械の中に組み込むプログラムを開発する仕事です。
C++をはじめとし、様々なプログラミング言語があり、最近では複数の言語が出来ることが必須となりつつあります。
プログラマの上位に位置するシステムエンジニアが作った設計書に従ってプログラミングを行うのがプログラマです。
プログラマの平均年収は、350万円~500万円程度になります。
ただし、ひとことにプログラマといっても業務範囲が大きく異なり、必然的に年収にもばらつきがあります。
システムが要件を満たしているかテストする専門職種です。現場によっては、テストの項目を作成したり、不具合の原因を調べたりすることもあります。未経験者や新人が最初に任されることが多いものの非常に重要な仕事です。
テスターはプログラマが作成したプログラムをテストします。
システム開発は要件定義→基本設計→詳細設計→プログラミング→テスト、という流れで進みますが、テスターは最下流工程となるテストを行います。
テスターの平均年収は300万円~400万円程度になります。
テスターはプログラマに比べると求められるスキルレベルが低くなるので、年収も低くなります。
IT・web業界は技術職のイメージが強いですが、他業界と同様に管理・事務系の求人があるのも確かです。
ITサポート事務は、システム開発の現場で発生する庶務を担当します。
一見、システムと聞くとプログラミングの経験は必須のように思えますが、主にOfficeソフト(Word、Excel)を使用して議事録・資料などの作成、データ入力など「現場のエンジニアの方が業務を円滑にまわすためのサポート」が多いです。
一般事務と変わらないように思えますが、システム開発の流れ・VBA・段取りなどのスキルを身に付けると、エンジニアのサポート業務やプロジェクトマネージャーのサポートを担当することも可能です。
一般事務はルーティンが主で、今後のキャリアに不安を感じる方も少なくありません。ですがITサポート事務は、PCスキルだけでなくITのスキルが身につくため、事務職でありながら専門性の高い業務に携われます。
未経験から活躍でき、なおかつ需要があるため狙い目の事務職です。また、女性が多い職種のため女性が働きやすい環境を整えている企業が多いことも特徴です。
企業によってはネット―ワーク運用の経験のある男性を求めていることもあるため、事務職で腰を据えて働きたい男性にもおすすめしたい職種です。
平均年収は300万~500万で、より専門的な知識が必要なITサポート事務ですと年収500万以上と幅広いです。
こちらはどの業界でもおなじみ、会社の人材管理・経費管理・マネジメントを担当します。
IT・web業界は早々とスキルを身に付けフリーランスで活躍したり、若手は過酷な環境から離職することが多く管理職の存在が不足しているという大きな問題があります。
人事や経理は業務に必要な知識・経験があれば他業界・職種の方も採用は可能ですが、管理職は育成・経営視点など様々なスキルが必要となってくるため現場での経験は必須と言えます。
フリーランスだけにこだわらず、少しでも安定して働きたい方は管理職・人事・経理を目指してみてはいかがでしょうか?
人事・経理の平均年収は360~400万円、企業によりますが管理職の平均年収は550万以上となっています。
IT業界、通信業界、ネット業界の業種にはどのようなものがあるのでしょうか?
それぞれ簡単に解説していきます。
ネットビジネス企業の業態は主に5つ。それぞれについてみてみましょう。
ネットショップ上での商品販売(物販)や旅行(ホテル、飛行機等)の予約サイトなど、商品やサービスなどをインターネット上で販売するECサイトの運営を行う業態です。
主な企業としては、楽天、アマゾン、アスクル、スタートトゥデイ等があります。
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)やブログ、口コミ評判サイト、お悩み相談掲示板サイト、動画共有サイトといった所謂ソーシャルメディアを運営する業態です。
主な企業は、facebook、Twitter、サーバーエージェント、カカクコム、ぐるなびなどがあります。
検索サービスやニュースサイト、辞書サービス、フリーメールサービスなどのサービスを提供する情報ポータルサイトや検索エンジンを運営する業態です。
主な企業は、ヤフー、グーグル、ニフティ、NTTレゾナント、日本マイクロソフトなどがあります。
SNSや音楽などのコンテンツ配信サービスを携帯電話・スマートフォン向けに提供する業態です。
LINE、GREE(グリー)、ディー・エヌ・エー(DeNA)等が有名です。
最後がネットビジネスに欠かせないインフラを提供する業態です。
例えば、ネットショップ開業サービス、WEBサイト制作会社、決済代行会社などがあります。
目立つ業態ではありませんが、重要な業態と言えます。
IT業界にチャレンジしたいと考えている人、またはIT業界でキャリアアップ、キャリアチェンジしていきたいという人に向けてジャンル別におすすめの職種をご紹介します。
営業やセールスについては、資格がなくてもなれるため未経験でもおすすめの職種です。
ある程度の知識は、研修や業務を通して身につくのでチャレンジしやすいです。
また、ITコンサルタントもIT関連の幅広い知識は必要なものの、それ以前にコミュニケーション能力や相手の立場になって物事を考える力が必要です。そのため、もともと営業職をしていたところからIT業界に携わりたいと思っている方にはおすすめな職種です
システムエンジニアについても、コミュニケーション能力や文章の作成能力が高い方を要しています。
エンジニア自体、需要はあるもののまだまだ人手が足りていない現状があるため、未経験でも挑戦できる職種になっています。
3つ挙げましたが、正直経験者であればどの職種においても活躍できます。
IT関係の基本的な知識や業界での経験がある人は、同業界での転職時はかなり重宝されます。
そのため、安易に転職するのではなく自分の目指す方向性を明確にし、キャリアアップ、年収アップに繋げられるようにしましょう。
IT業界の職種について紹介してきました。
職種の区分はいろいろあるので、実際は紹介した職種以外のものも目にする機会があるかもしれませんが、職種ごとの業務内容は重複する部分も多いです。
そのため、今回紹介した職種でIT業界全般の業務は網羅しています。
個人の志向によってどの職種がベストかは変わってきますが、それぞれの職種の特徴や平均年収はあらかじめ知っておき、なるべく実際に働き始めてからのギャップを減らすようにすると後から後悔することが減るでしょう。
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