40代で年収100万ダウンも!転職すると年収が下がるタイミングで考えるべき5つのこと

転職すると年収が下がる、かもしれない。

漠然とした不安、未来が見えないような恐怖があると、前に進みにくいですよね。

もしくは「転職すると年収が下がる」けれど、転職しなければならない理由があるすれば、非常に悩ましいですし、辛い状態です。

しかし、実際に行動を起こしてみなければ、本当に転職で年収が下がるかどうかはわかりません。

今回は転職すると年収が下がるタイミングで考えるべき5つのことについてご説明します。

なぜ、転職すると年収が下がるのか

なぜ、転職すると年収が下がるのか転職すると年収が下がる理由は「今の年収より低くなる条件ばかりを見てしまう」のが原因です。

簡単に言えば、自分自身で年収が低くなることを前提に転職活動になってしまっており、どうやっても年収が上がる要素がないということになります。

なぜ、転職すると年収が下がるような転職活動をしてしまうのかを客観的に分析してみましょう。

現在の給与よりも低い企業を選んでいるから

転職したいと考えたタイミングはネガティブになりがちです。

例えば、30代、40代で年齢的に募集が無かったり、やっと見つけたのに年収が100万下がるとします。

転職活動が上手くいかない状態ですと「しかたない」と感じて、例え年収が100万下がったとしても「転職できれば良い」と条件を受け入れてしまいたくなるものです。

また、ネガティブな状態ですと自分の価値を低く見積もってしまうため、年収を上げるというよりも、年収を維持、もしくは下げてでも就職できれば良いと考えてしまいがちになります。

まずは自分に自信を持つこと、過度にネガティブにならないことを心がけましょう。

求人募集で提示されている条件が、今の年収より高くなるものに応募する勇気を持つことも時には必要となります。

キャリアチェンジなど他業種へのチャレンジ

今の仕事内容、職種に不満がある場合、他業種へのキャリアチェンジが視野に入ります。

例えば、年収も大事だけれど「やりがい」を仕事に求めるとすれば、年収を度外視、または許容範囲内であれば妥協して転職してしまう可能性も否めません。

同時に職種的に未経験であれば、ある程度年収を下げないと採用どころか書類面接も通らないのではないかと不安になるでしょう。

実際には企業側があなたを求めるかどうかは、書類選考や面接しなければわからないことです。

それなのに 最初から年収が下がることを前提で転職活動してしまうと、想像していたよりも年収が下がる可能性があるので注意しましょう。

まずは自分の意志で年収を下げないことを意識することが大切です。

キャリアアップのため低条件を飲まざるを得ない

キャリアアップするために転職したいと考えた場合、やはり企業側の条件に合わせなければならないこともあるでしょう。

例えば同業種や同じ業界の特定の企業やブランドに就職したいと考えたけれど、今の年収よりも下がってしまう可能性があるとします。

あなたの年齢が30代、40代であれば年齢的にも「雇ってもらえないのではないか」というネガティブな状態になりがちです。

次の転職はないと考えてしまうと、泣く泣く年収を下げながら転職することになりかねません。

考え方としては、キャリアアップのための転職のつもりでも年収が下がるのならむしろキャリアダウンだということです。

本当にキャリアアップになるのか、他の企業やブランドを選ぶという選択肢はないのか、じっくり考えるようにしましょう。

なぜ、転職しなければならないのか

仕事は日々を生活するためだけではなく、日々の生活そのものでもあります。

仕事に対して何らかの不満があるというのはストレスとなり、何のために働いているのかわからなくたったり、心や体の病気になる原因になったりします。

転職する理由は人それぞれであり、お金の問題なのか、職場の問題なのか、自分の問題なのかと様々です。

転職したいと考えるのはなぜなのか、転職で年収を下げないようにするためにどう考えるべきなのか見てみましょう。

お金の問題なのか

もし、あなたが転職したい理由がお金の問題だとします。

現在の年収に不満があるのなら、年収を下げてまで転職するというのは逆効果でしかありません。

むしろ、転職して年収を上げることを目的として転職活動しなければ、次の職場もすぐに辞めてしまうことになります。

給料が安いから転職したいと考えた時は現在の年収以上を目指して転職活動をしましょう。

また、お金の問題であることを恥ずかしく感じる方も少なくありません。

お金が欲しいというのは恥ずかしいことではないという自覚を持つことも忘れないようにしてください。

逆にお金に不満はないけれど転職したいのであれば、転職することで下がる年収と引き換えに何が得られるのかを考えることが大切です。

職場の問題なのか

もし、あなたが転職したい理由が職場の問題だとします。

上司や部下、同僚や職場環境、人間関係で耐えられず転職を考えた場合、ある程度年収が下がっても別の職場で働きたいと考えるでしょう。

むしろ、今の仕事を辞められるのなら、どんな職場でも良いとネガティブで投げやりになってしまうこともあります。

転職したい理由がお金ではないからこそ、年収を下げることを前提に転職活動しないことを心がけましょう。

同時に、職場どころか今の業界が嫌で他業種にキャリアチェンジしたいと考えた時、やはり未経験であることを足かせに感じて、許容範囲を越えて年収を下げてしまうことがあります。

年収が下がってしまう原因は最初の段階で年収が下がることを受け入れてしまうことが理由です。

自分自身で年収を下げるような転職活動をしていないか、今の心境を冷静に受け止めて考えることが大切です。

自分の問題なのか

お金や職場の問題など、外部の要因ではなく、あなた自身に転職したい理由があるとします。

例えば、仕事にやりがいを感じられなかったり、別の仕事をしたかったりと、自分自身が理由で他の仕事をしたいと考えているような状態です。

その他には将来のことを考えて長く働ける仕事、または柔軟に転職してキャリアアップできるような仕事に就きたいと考えることもあるでしょう。

あなた自身が仕事に何を求めているのか。もしくはあなたの人生設計において、仕事がどのような役割を持つのか考えることは非常に大切です。

しかし、だからこそ「自分の希望を叶えるためには年収が下がってもしかたがない」と考えてしまうことがあるので注意しましょう。

ただし、年収が下がるといっても、500万円から100万円下がって、400万円になるのと、1000万円が900万円になるのでは環境も状況も違います。

ある程度年収が下がっても自分のやりたい仕事をするためだったり、やりがいなどを求めたりする場合は、どこまでが許容範囲なのか、生活の質が落ちすぎないかも考えるようにしてください。

なぜ、転職に不安を感じているのか

転職を不安に感じてしまうのは不確定な未来よりも、現在の状態を維持する方が安心感があるからです。

ちゃんと転職できるか、転職先で働き続けられるかどうか、もしかしたら今の仕事を続けることが正解ではないのか。

漠然とした不安は前向きな気持ちを生みません。だからこそ、不安に感じる部分を直視して、ネガティブに感じてしまう部分をポジティブに変換する必要があります。

ちゃんと転職できるかわからない

30代~40代、50代で転職したいと考えた時、同じくちゃんと転職できるか分からないという不安が生まれます。

何度か転職した人であれば転職そのものを怖がることはありません。しかし、転職したことがない人であれば必要以上に不安に感じるのも事実です。

実は転職は難しいことでも何でもありません。

仕事を探して、書類を送って、面接してもらうだけです。

採用されるかどうかは企業やブランド側が決めることですから、採用されるまで転職活動をすれば確実に転職することができます。

不安を感じて、難しく考えるのではなく、絶対に転職して今よりも良い暮らしや人生を送ろうとポジティブに考えることが大切です。

転職して続けられるかわからない

次の職場で上手くやっていけるだろうか。

上記も漠然とした不安であり、今考えてもあまり意味のないことです。

転職する前から次の職場で上手くやれるかどうか不安になるよりも、次の職場では今よりもっと上手くやっていこう、続けていこうと前向きに考えるほうが気持ちが楽になります。

また、年齢的に30代~40代、もしくは50代となると新しい職場での人間関係に過度な不安を感じることもあるかもしれません。

いわゆる年下の上司に遭遇することもあるでしょうし、年齢を気にしすぎて上手くコミュニケーションできないこともあるでしょう。

しかし、それらも転職する前から気にしてもあまり意味がないと言えます。

どんなパターンであっても、不確定な未来に対する不安で過度な心配をしないことを心がけてみましょう。

今の仕事に何らかの執着心がある

  • 今の仕事は好きだけど、人間関係が嫌い
  • 今の仕事は好きだし、人間関係も良いけど給与の面で不満がある
  • 今の仕事は嫌いだけど、人間関係も給与の面も不満はない

上記のように転職したい理由が一つだけで、それを我慢すれば問題ないとします。

むしろ、辞めてしまうことでマイナスになるかもしれないし、後悔する可能性が高いこともあるでしょう。

今の仕事を辞めることに対する不安は誰しも考えることです。

不満や不安はあるけれど、本当に辞める必要があるのかどうか、それは自分自身が決めることでもあります。

もしかしたら、小さな不満なのに必要以上に大きな問題としてストレスになっていることもあるでしょう。

年収が下がるのに無理に転職するよりも、本当に転職すべきかどうかを見直すことも時には大切です。

あなたが転職するメリットは何か

そもそも、ネガティブな理由だけで転職するとは限りません。

むしろ、転職はポジティブなことの方が多く、より良い環境や条件、待遇を求めて転職する人の方が多いでしょう。

言い換えれば、今の仕事が不満だから転職するのではなく、もっと良い仕事をするため、良い人生にするために転職できるということです。

もちろん、不満を解消するために転職することも間違いではありません。

転職することでどんなメリットが得られるのかチェックしてみましょう。

キャリアやスキルが上がる

今の職場に不満はなくとも、もっとキャリアアップやスキルアップしたいと前向きに考えることはあるでしょう。

職種や業界にもよりますが、何年か勤めることで得られるスキルや経験が少なくなり、学ぶことや新しい出会いがなくなることも考えられます。

新しい仕事や職場で新しい人間と出会い、今まで経験したことがないことを経験できるというのはキャリアアップやスキルアップに繋がる可能性が高いです。

同時に今までの職歴や経験、スキルを再評価してもらうことで、年収が下がるより年収が上がることもあります。

転職はネガティブに考えれば考えるほどマイナスに感じますが、ポジティブに考えて行動することでプラスに変換できるということですね。

時間の余裕が増える

転職すると年収が下がると考える方の中には、労働時間や拘束時間の長さに辟易していることもあるでしょう。

例えば、年収が100万円下がったとしても、残業がゼロ、完全週休二日制の仕事をすることで時間の余裕が増えて、幸福度が増すこともあります。

むしろ、元の年収が500万円で毎日残業、ほぼ休みなしのような過酷な状況なら、例え年収が100万円下がったとしても、時間的な余裕が増えるのであれば許容範囲であるということです。

もちろん、あなたの市場価値によっては、年収が上がって、しかも時間的な余裕が増える可能性もあるでしょう。

転職は年収を意識しがちになりますが、長い人生における「時間」の余裕が増えることがメリットであることも忘れないようにしてください。

同時に、有給休暇の完全消化、育休や産休など、1日の労働時間ではなく、年単位で働く日数などもチェックすることが大切です。

精神的な余裕が増える

今の仕事に不満があるとすれば、日々ストレスが溜まり続けている状態だと言えます。

他人から見て小さなストレスでも、本人からすれば大きな負担になることも少なくありません。

心や体が壊れてから後悔してしまっては遅いのです。

転職することは逃げることではありません。ストレスを抱えたまま仕事をすることの方が危険だということに気が付きましょう。

ストレスのない職場で働くことは、自分の身を守ることにも繋がりますし、結果的に長く働きつづけることができるようにもなります。

そもそも、仕事だけが人生ではないということ、そして我慢し続けることが仕事ではないということも忘れないようにしましょう。

むしろ、年収はそこそこで自分のやりたいことをやりながら、日々暮らしていくことの方が良い人もいます。

仕事を含めた生活の質が向上するならば、ある程度年収が下がることは許容範囲として受け入れることも考える余地があるでしょう。

あなたが転職するデメリットは何か

転職することのメリットがあれば、デメリットもあります。

あなたが転職の何に対してデメリットがあるのか考えることも大切です。

転職するデメリット=転職しないメリットと共通することもあるでしょう。

もしかしたら、今の仕事を続ける方がいいのに、無理に転職したいという気持ちが湧き出ることで逆にストレスになってしまうこともあります。

転職するデメリットにどのようなものがあるのか、例を挙げてみますのでチェックしてみてください。

未来の職場で起こり得る不安は何か

もし、今の職場で自分に割り振られている仕事が十分であり、職場の人間関係も良好、給与面や福利厚生も充実しているのであれば、転職することがデメリットになるかもしれません。

転職が必ずしもプラスになるとは限りませんし、未来がどうなるかは誰にもわからないからです。

もし、未来の職場が今よりも大変な環境になったら?ストレスが溜まる人間関係ばかりだったら?聞いていた給与や待遇が得られなかったら?どの疑問も不確定だからこそデメリットに感じると言えます。

もちろん、今よりも境遇がさらによくなる可能性もありますから、不安ばかりをデメリットと捉えてしまうのはナンセンスです。

転職はネガティブに考えるべきではありませんが、不安な要素を排除するために、不安に感じる部分をしっかりと把握することも忘れないでください。

プライドや世間一般の常識で悩んでいないか

転職したいと考えて、検索エンジンやブログ、オンラインメディアや書籍をチェックしていると、転職しないことのデメリットばかりが目に入ってきます。

しかし、必ずしも世間一般の常識や情報があなたを幸せにしてくれるとは限りません。

同じようにあなたのプライドや気持ちありきで転職しても幸せになれるかどうかはわからないということでもあります。

周囲の情報で今の環境を手放すことで「何か」を失ってしまうのが転職の最大のデメリットだからです。

同時に一時の感情や不満によって、実際には「幸せな今」を逃すことにならないのかをよく考えるようにしましょう。

今、本音として転職したいのかどうか

転職は今の仕事を失うというデメリットがあります。

あなたの本音が今の仕事を失っても転職したいというものであれば、ネガティブではなくポジティブに転職活動を始めてみてください。

一昔前であれば、多少のことは我慢、途中で逃げるようなことは恥ずかしいという「常識」があったのは事実です。

今の時代、仕事を辞めることが逃げでもなければ、恥ずかしいことでも何でもありません。

20代・30代・40代でどう考えるか

また、30代~40代、50代の方であれば、転職することの不安よりも、ただ単に今の仕事を辞めることに対する不安の方が大きいのではないでしょうか。

仕事を辞めるということは、収入源を失うということ。やはり、不安な感情が生まれがちになります。

あなたの「今、本音として転職したいのかどうか」をしっかりと考えて、自分で転職するかどうかを決めてください。

【目的別】20代におすすめの転職エージェント一覧
20代の強みを活かして転職を成功させるためには、【効果的なアピールをやアドバイス、企業情報にも精通している20代向けの転職エージェント】を複数利用して、賢く就職活動しましょう。

【目的別】30代が使うべき転職サイト
若くもない、経験豊富とも言い切れない30代。求められることは高く、それでも転職したいしたいというなら、30代に特化し、目的に合った転職エージェントを選びましょう。

40代の転職は無謀?エージェントを使っても無理
40代の転職サポートに実績のある転職エージェント・転職サイトを紹介していきます。

【まとめ】後悔のない転職を

転職で年収が下がらないようにする方法は「今より年収の高い企業に就職すること」だけです。

ただし、年収が上がることが必ずしも幸せになる方法とは限らないことも覚えておきましょう。

実質的に年収が下がるとしても、働く時間が減り、自分の時間や家族と過ごす時間が増える方が幸せを感じられることもあるからです。

もし、転職で年収が下がる時にどこまで許容範囲かわからない時は「今の生活の質が落ちないかどうか」を基準にしてみてください。

間違っても、生活できないレベルまで年収が下がることがないように注意しましょう。

もちろん、転職によって年収が上がる方が嬉しいですが、時には年収が下がるとしても、お金以外に得られるものがあるかどうかも視野に入れて転職活動するようにしてみてくださいね。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷