「〇歳だし海外転職は無理だ・・・」と諦めていませんか?日本と海外では転職事情が異なりますので、年齢であきらめる必要はありません。
この記事では、海外と日本の転職事情の比較から、日本人が海外へ転職する方法、海外転職の基礎知識まで海外転職に必須のトピックを徹底解説します。
人材サービス大手のエン・ジャパンの調査によれば、転職希望者の3人に1人が海外勤務を視野に入れた転職活動をしているという結果が出ています。
コロナでの渡航規制も緩和されて、アフターコロナ時代では今まで海外に行きたくても行けなかった人が、グローバルな活躍を実現するために海外転職を実現しています。
海外転職が増えている理由
参照:労働政策研究・研修機構『データブック国際労働比較2022』
この表は世界各国の平均勤続年数を示しています。このように国が変われば考え方や転職事情も変わってきます。
「年功序列・終身雇用」が当たり前だった日本と「利益追求・実力主義」のアメリカとでは“転職”という行動に対しての捉え方が全く異なります。
最近では日本の年功序列・終身雇用制度が崩壊しつつあり転職が当たり前との認識が広がってきていますが、世界の国々の転職事情はどのようになっているのでしょうか?
日本と世界の転職事情を比較してみましょう。
年功序列・終身雇用が一般的であった日本では、勤続年数が長くなるほど役職が上がり給料が高くなる仕組みのため入社して転職をせずに定年まで働き続けることが普通でした。
むしろ勤続年数が短い人や転職回数の多い人はマイナスなイメージを持たれる風潮があります。
しかし、年功序列・終身雇用が崩壊しつつある現状では自らが積極的に行動し転職をする必要性のある世の中に少しずつ変わってきています。
転職大国とも言われるアメリカの平均勤続年数は4.1年と世界でも短く、転職はキャリアアップのための一つの手段として根付いています。
利益追求・実力主義のアメリカでは少しでも良い条件・待遇であれば転職するのが普通であり、常にスキルアップできる環境に身を置くことで需要のある人材であり続けることにも大きな意味を持ちます。会社のために仕事をするのではなく自分のための転職が当たり前です。
「働くことが生きがい」ではなく「生きるために働く」。仕事よりも家族や個人を第一優先とするカナダでは数年で転職をすることが当たり前です。
アメリカと同様に実力主義であるカナダでは仕事ができる優秀な人はヘッドハンティングをされる、レベルの高い企業へ移ることが一般的。日本の考え方とは異なり転職回数が多い人ほど優秀と見なされる傾向があります。
また、家族や個人を第一と考える人が多いカナダでは労働環境に不満がありストレスを抱えながら働くことを無意味と感じ、新しい環境を求めるために転職をする人も多くいます。
「転職をしながらキャリアアップを図る」このような考え方のあるイギリスでは3年程度で転職を繰り返すことが一般的です。
自分の理想とする職場・雇用環境に近づくために小さな会社からキャリアをスタートさせ、前職の経験・スキル・実績を武器にキャリアアップを目指します。
そのためイギリスでは新卒で評価してもらうこと、異業種・職種への転職が厳しいと言われています。
ドイツは教育システムが特殊であり、日本で言う小学5年生になる10歳から将来の職業を意識した自分の進む道を選ぶ必要があります。小さい頃から専門に特化した教育を受けるドイツで需要視されているのが「即戦力」であることです。
日本のように20代の若さやポテンシャルを評価するのではなく年齢に関係なく経験・実力・実績のある人がより評価されるため、ジョブチェンジを伴う転職は難しい傾向にあります。
オーストラリアはイギリスと同じように平均で3年ごとに転職をすると言われるほど転職が活発な国です。
理由としては個人主義者の多いオーストラリアでは常に今よりも条件の良い仕事がないのかとアンテナを張っており、給与アップ・キャリアアップを求めて転職をすることが当たり前だからです。
経験や実力が伴っている即戦力を求める傾向が強いため、日本のような新卒至上主義はありえません。
最低賃金が世界2位のオーストラリアは稼げる国になっています。日本からの出稼ぎ先として注目されています。
平均勤続年数が6.0年とデータブック国際労働比較2022に掲載された国の中でアメリカに次いで短いのが韓国。
スペック重視の韓国社会では新卒であっても資格取得に励みインターシップは当たり前ですが大企業に正規雇用で就職できるのはほんの一握りです。就職後もより良いチャンスを求め在職中に資格取得などスキルアップをしながら転職をすることが一般的です。
日本が諸外国と異なり転職をすることが一般的でなかった理由は年功序列・終身雇用制度のある世界でも珍しい国であったからです。
転職をせずに定年まで勤め上げることが当たり前、安定している、美徳であるとされていた日本。
転職回数が多い人に対する考え方には世界とこのような違いがあります。
「日本は転職=悪いこと」と、ネガティブなイメージの強い日本と比べ、世界ではポジティブなイメージそのものです。
もちろん、ただ単に仕事を長く続けられない人も中にはいると思いますが何度も転職ができる人はそれだけの実力がある、行動力があるといったポジティブな面があることも確かです。
日本であっても外資系企業では海外と同じように実力主義であるため転職回数を気にされることはありません。これまでどのような仕事をしてきたか?どんな成果を上げたのか?が重要なのです。
転職でキャリアアップを目指すことが当たり前となりつつある今後は外資系企業だけに限らず日本でも転職回数に対する見方が変わってくるのではないでしょうか。
日本の転職活動では年齢が上がるにつれて厳しくなると言われますが、日本人の海外就職でも年齢が関係しているのか気になりませんか?
また、崩壊しつつあると言われながらも日本の多くの企業で残る年功序列・終身雇用制度に馴染んでいる日本人が海外の“実力主義” “成果主義”の中で生き残れるのか?
海外転職で本当に使える資格など、海外転職の現実についても考えておく必要があります。
海外転職に年齢は関係ありません。むしろ、これまでの実務経験が評価されますので、ある程度の年齢で何の経験も技術もないほうが不利になってきます。
アメリカでは“Age is just a number.(年齢はただの数字)”と言われ、履歴書に年齢や性別を書く必要がありません。
これは年齢や性別を理由に雇用に対する差別があってはならないという法律で決められているからであり、日本のように年齢が上がると転職が不利になりやすいのではなく全ての人にチャンスがあることを意味しています。
だからこそ重要なのが「経験」「実力」「実績」です。何歳か?ではなく「何ができるのか?」。そして、語学力と専門性の高いスキルや技術を持っていることが海外転職成功にグッと近づきます。
専門的な知識や技術のある方なら年齢を問わず積極的に採用してくれますので、30代・40代はもちろん、50代・60代であっても健康であれば年齢にとらわれずどんどんチャレンジしてみましょう。
ただし、海外で転職するわけですから、その国の言語を話せることは必須です。
海外で日本語だけで仕事をするとなると、かなり職種・業界も限られてきますので、海外転職を考えているなら普段から語学学習には時間を費やしたいところです。
諸外国が取り入れている実力主義や成果主義とは年齢や勤続年数に関係なく仕事の成果に応じて評価する制度であり、成果に反映し給与アップ・キャリアアップが約束されます。
日本の年功序列制度では、20代がどれだけ仕事で成果を上げても50代の高い給料を超えることは不可能という理不尽さがあります。
実力主義のメリット・デメリット
実力主義が日本人に合わないわけではなく、自分の性格や理想的な働き方と照らし合わしマッチしているのか考えておくことが大切です。
技術職では、「機械系・IT系の技術者」、「歯科技工士」などは日本人の技術が大変高く評価されており、現地の人材では代わりが利かないことから採用に積極的です。
会計職では、「米国公認会計士(USCPA)」や「BATIC(国際会計検定)」もお勧めです。コンサルタント系・営業職では、「経営管理学修士(MBA)」を必要条件に課すところもあります。
また、現地の人たちとディベートや交渉できるだけの英語力やコミュニケーション能力の高さをアピールする必要もあります。そんなとき「IELTS」や「TOEFL」の高いスコアも証明できれば尚有利です。
海外進出している日本企業に入社して、海外の支店や子会社、関連会社などに赴任するパターンです。
日本企業から派遣される社員として出向するため、年収や待遇なども日本のものを維持したまま、現地でも待遇を受けられるので何かと安心です。
たいてい一定期間・数年だけ滞在し永住することはなく、最終的には日本に戻ります。
世界中に拠点を置く大手総合商社などは駐在員の派遣も頻繁に行われますので、そうした海外勤務を希望して入社する社員も多いと言われています。
日本に拠点をおく外資系企業に就職して、社内で十分な経験を積んだあと、海外の本社・支社勤務を狙うパターンです。ただし、外資系企業へ入社したといえども、あくまで日本法人のためのスタッフとして採用されていますので、海外の本社・支社勤務はかなりの難関といえます。
研修レベルの海外赴任であればチャンスはあるでしょう。あらかじめその企業の人事システムや海外赴任について確認してから転職するかどうかを決めましょう。
現地で直接応募して現地採用されるケースです。給与水準・待遇などはすべて現地の基準になりますので、国によっては日本での収入よりも減ってしまう場合もあります。また、海外にある日系企業の現地法人で採用されれば、これもまた現地採用の扱いになります。その国に応じた給与水準で支払われます。
日本から派遣された管理職の駐在員とは異なり、まさに現地で現地の人たちと一緒に仕事するので、昇進の機会もすべて現地の人たちと競争です。日本人もいない現地の会社であれば、まさに現地の人たちとの競争です。日本のルールが通じないわけですから、国際感覚やコミュニケーション能力を磨くにはもっともお勧めの方法です。
海外転職ときけば、「海外で楽しくエキサイティングな毎日を送っている」といったイメージを抱くかもしません。
しかし、現実はそんなに楽しいことばかりではありません。日本と比較して海外で転職することのメリット&デメリットについても知っておきましょう。
海外転職のメリット
海外転職のデメリット
海外転職をしたら年収アップするのでしょうか?こればかりはその人次第です。現地でヘッドハンティングされるくらい有能な方であれば、現状の収入を大幅に上回る高収入も期待できるかもしれません。
新卒・エントリーレベルのポジションであれば、社会経験のある中途採用者でも同じ扱いで再スタートになるため、年収がダウンしてしまうことも珍しくありません。それでもその企業やそのポジションに魅力を感じていれば、年収に関係なく喜んで引き受ける人たちも大勢います。
日本の企業から派遣される海外駐在であれば、年収アップが期待できます。通常、日本からの出向として海外へ派遣される駐在員は、特に大手企業の場合、日本での給料や年金にプラスして赴任手当のような各種手当ももらえる傾向にあります。
また、なかには、現地の滞在先にかかる家賃や帰省時の航空券代までも会社負担してくれる場合がありますので、トータルでみれば年収アップといえそうです。
一方、現地企業に採用された場合は、あくまでも現地での給与水準となりますので、年収は国や地域、また職種によってもさまざまです。日本での収入と比較して、大幅アップしている人もいれば、大幅ダウンしている人もいます。ただしダウンといっても、その分生活コストも下がっていると考えれば、実はさほど大差なかったりもします。
海外転職で年収が下がっても、そんなことを全く気にせず、現地で楽しく充実した毎日を送っている人も大勢います。海外転職には年収だけでは計れない価値があるのは確かといえます。
現地の日系企業で日本語のみを使った仕事をするなら、英語力はさほどなくても就職できます。また、現地の工場ラインやレストランなども簡単な英語が話せれば十分です。ただし、その乏しい英語力のために、自分に任せられる仕事も昇進の機会も限られてしまうことを覚悟しておきましょう。
実際に現地で暮らすようになれば、必然的に日常会話は必要になります。めったと使わない難しい英単語や細かい文法まで完璧に身に付けてTOEIC満点を目指すなど、そこまで極める必要はありませんが、やはり日常会話くらいはこなせるよう努力したいところです。職場の人たちとのコミュニケーションも難しいようでは、やはり仕事に支障をきたしていると言わざるを得ません。
「働きたい国の言語を話せること」が大前提です。たとえば、中国で働きたい人が英語は上手に話せるのに中国語はまったく話せないのでは本末転倒です。どこの国でもかまわないのであれば、外国人雇用の活発な国、そして使用人口が多い言語を選ぶことをお勧めします。
最近のトレンドですと、中国語、フランス語、ドイツ度、ポルトガル語、スペイン語、アラビア語、ロシア語などは使用人口が多く人気があります。アメリカ、カナダなど多民族の国ともなれば、複数の外国語を操れるマルチリンガルは就職に有利です。
海外転職をしたいなら、基本は「その国の言語を話せること」です。旅行者であれば片言で十分ですが、海外で転職してビジネス環境に身をおくわけですから、相応の語学力は磨くようにしましょう。
生活費の中でも大きな比重を占めるのが家賃。少しでも安い費用でおさえたいところですが、安いは安いなりで、古い建物、せまい部屋、治安の悪い地域、不便な田舎など条件は悪くなってきます。
家賃相場は国によってかなり異なりますので、日本の感覚で比較するなら、先進国はやはり高額ですし、それ以外の国はさまざま、安価に豪邸暮らしも夢ではありません。
ニューヨークのマンハッタンや香港ともなれば東京以上に高額ですし、東南アジア、南米、東欧などは広い部屋であっても安価な設定です。
生活費に欠かせないのが食費。基本、自炊をすれば安上がり、外食をすれば高くつくのは万国共通ですが、それでも国によってはテイクアウトや外食が当たり前な場合もあります。
例えば、シンガポールでは家で自炊するのは一般的ではなく、外食で済ませる人が多いといわれています。マレーシアは食材を買って自炊しても外食の出費と大差ないといわれるほどお得に外食できます。わざわざ日本の食材や調味料をスーパーで購入して自炊していると逆に高額になってしまうほどと言われています。
また、海外で水道水を安全に飲める国はたった15か国とも言われており、ほとんどの国ではミネラルウォーターを買って飲むのが一般的です。お国が変われば、食費や食べ物事情もまったく異なり、思わぬところで高くつくなんてこともありますので、事前に情報収集はしておきたいところです。
光熱費も年間にすればけっこうな金額です。一般に安いといわれるアメリカでさえ、その地域や気候や家のタイプによってもかなり違いがあり、広い一軒家などは日本の一般家庭よりも高額です。また、先進国ほど家庭の電気の消費量が多く、それだけ光熱費も高額になっています。
その他にも、携帯電話代(スマホ代)、インターネット通信料、水道代、ベビーシッター代など、お国が変われば色々な出費が待っています。
外出をしてレストランで食事をすればチップを払い、病気・ケガをして病院へ行けば高額な医療費を請求されたりなど、日本ではなかった出費も待っています。
一方で、人件費の安い国であれば、タクシー初乗りは100円を下回る安さだったり、ヘアカットやエステマッサージを日本の10分の1以下の安い料金で受けられたりと日本ではありえない安価な設定になっています。
海外転職して実際に現地で暮らすようになったら、その国の物価やライフスタイルを知ってお得に暮らす術も身につけたいところです。
ビジネスメディア「CEOWORLD magazine」によると、世界の国及び都市の情報サイト「Numbeo」内の生活費指数などを元に生活費が高い国トップ15(2020年)を算出しました。
ニューヨーク市の生活費を「100」とした場合の各国の生活費を数値化しており、スイスが最も高い数値の「122.4」とトップを飾っています。日本は「83.35」で4位、アメリカは「71.05」で20位という結果になっています。
1 | スイス | 122.4 |
---|---|---|
2 | ノルウェー | 101.43 |
3 | アイスランド | 100.48 |
4 | 日本 | 83.35 |
5 | デンマーク | 83 |
6 | バハマ | 82.51 |
7 | ルクセンブルク | 81.89 |
8 | イスラエル | 81.15 |
9 | シンガポール | 81.1 |
10 | 韓国 | 78.18 |
11 | 香港 | 77.22 |
12 | バルバドス | 76.02 |
13 | アイルランド | 75.91 |
14 | フランス | 74.14 |
15 | オランダ | 73.75 |
続いて、こちらは生活費が安い生活費が高い国トップ15(2020年)で、パキスタンがもっとも安い国となっています。
1 | パキスタン | 21.98 |
---|---|---|
2 | アフガニスタン | 24.24 |
3 | インド | 24.58 |
4 | シリア | 25.31 |
5 | ウズベキスタン | 26.01 |
6 | キリギス共和国 | 26.97 |
7 | チュニジア共和国 | 27.04 |
8 | ベネズエラ | 27.17 |
9 | コソボ共和国 | 28.47 |
10 | ジョージア | 28.48 |
11 | ネパール | 29.05 |
12 | エジプト | 29.54 |
13 | アゼルバイジャン共和国 | 29.92 |
14 | アルジェリア | 30.1 |
15 | ウガンダ | 30.18 |
海外で就職・転職を目指す方にとって、日本での社会経験やアルバイト経験はとても重要なツールです。
海外での就職・転職は、経験のある仕事のステップアップとして就活される方もいれば、海外でまったくの未経験の仕事に転職される方もいますので、何事も挑戦してみなければ何が起こるかは本人にも知りえないことでしょう。
安定した需要のあるIT系・機械系などのエンジニア、専門知識や経験の必要な特殊な仕事は海外でも需要が高く、外国人であっても就職に有利です。とくに先進国の日本で高度な知識と相応の経験を積んだ日本人エンジニアであれば、日系企業だけでなく現地の企業にも歓迎されるでしょう。
では、日本で社会経験のある方が海外で就職・転職できそうな海外求人にはどんな仕事があるのでしょうか?職種別に海外求人の傾向をみてみましょう。
エンジニア・技術者
機械系エンジニアや技術者は、製造業の成長が著しい東南アジアの国での需要がとくに高いと言えます。アジア進出している日本の自動車メーカー、家電メーカー、機械・半導体、部品メーカーなどが好景気にあるため、現地の日系企業では管理職ポジションの求人も豊富です。こうした企業で技術者として経験・実績がある方にとってアジアは海外転職先として狙い目です。
また、北米、南米でも日系企業の製造拠点はありますので、経験豊富な技術者は即戦力として採用される可能性もあります。実力さえあれば、海外就職・転職を狙うにはたいへん有利な職種と言えます。
ITエンジニア、プログラマー、WEBエンジニア、WEBプログラマー
エンジニアとしての能力や経験、相応の英語力があれば、日系企業だけでなく現地の企業でも歓迎される海外就職に有利な職種です。アジアはもちろん、アメリカ、ヨーロッパでも十分にチャンスはありますので、日系企業に限らず現地企業での就職にも挑戦してみましょう。
今や、日本のIT企業やゲーム会社も海外へ進出する時代です。iphoneやアンドロイドなどスマホに関連したビジネスやゲームアプリが活況の中、エンジニア、プログラマー、システムエンジニア(SE)、システムインテグレーター(SIer)、ネットワークエンジニアなどは、今後もますます海外での就職機会が増えていくであろう職種と言えます。コーディング、PHP、JavaなどWEBデザインの技術や経験がある方も有望ですのでどんどん挑戦してみましょう。
WEBデザイナー、DTPデザイナー
WEBデザイナーやDTPデザイナーは語学力に自信がなくても、これまでの実績やデザインセンスが評価されれば海外就職や転職も実現可能です。ただし、これらのポジションは現地でグラフィックデザインやWEBデザインを専攻した日本人留学生も応募してきますので、競争率はかなり高くなります。
Photoshop、Illlustrator、InDesignなどDTP関連のソフトウェアだけでなく、WEBデザイン関連のソフトウェアも扱うことができれば尚有利でしょう。日本人デザイナーが多く働く職場としては、現地にある日本人向け情報誌の出版社やデザイン会社、現地の広告代理店、アニメ制作会社などがあります。
美容師、ネイリスト
ネイリストや美容師も語学力に多少自信がなくても、技術力次第では海外就職のチャンスは十分にあります。アメリカなど欧米の美容院やエステサロンでは指名が多いほどコミッション支払いも加算されますので、実力次第では日本以上の収入を得ることも可能です。アジアでは日本人の美容師を求めるサロンも少なくありません。
一般的な職業と比較すれば、求人数や就職機会は多いほうですので、海外で自分の実力を試してみたい方にはチャンスは多いと言えます。海外の大都市にも東京都内と同じくらい数多くのサロンがあります。もしも自分の技術が不足していると感じているのなら、日本である程度いろいろな経験を積んでから、海外で挑戦した方が就活では有利と言えるでしょう。
アパレル、販売
海外のブランドショップや百貨店、セレクトショップで販売員として海外就職・転職するという選択肢もあります。現地のお客様に対応するためセールストークできるだけの語学力は必須です。
日本人観光客を担当するギフトショップや専門店などであれば、日本語での業務がメインになります。しかし現地の言語や英語は話せたほうが仕事の幅も広がり就職にも有利です。日本人のホスピタリティ精神や接客サービスレベルの高さは海外でも評判が良いので、活躍できるチャンスは十分にあると言えます。
医療系(看護師、薬剤師、介護師、歯科技工士など)
看護師や介護師は日本でも常に豊富な求人数があり、専門の求人サイトがあるほど需要の高い職業です。海外でも高齢化社会に伴い人手不足のために困っている国での仕事の需要はとくに高いと言えます。しかし、看護師や介護士はその国で認可された資格を必要としたり、相応の語学力を証明できなければ、そう簡単に外国人が仕事を得ることはできません。まずは資格取得から始めることになるでしょう。現地での資格をもっていれば、海外で就活する際、たいへん役立ってくれることでしょう。
歯科技工士は海外でも日本人の技術力の高さは評判で、アメリカでは高収入を得られる人気の職業のひとつです。しかしどこかの企業に就職するというよりも、独立開業して自営業をされる方のほうが多い傾向にあります。
建築、土木、設備、不動産関連
建築、土木、設備、不動産関連の仕事は、東南アジアをはじめとした新興国でとくに需要が高い職種と言えます。専門知識や現場経験だけでなく、マネジメント経験もあれば尚有利です。マネジメント職では、現地社員を指導する立場として任されるケースが多く、指導できる語学力に加え、技術力や専門知識のレベルも一定以上のものを求められます。現地で指導しながら実績を積むことができれば、プロジェクトの責任者を任せられるなど昇進の機会もありますので、日本ではできない貴重な経験を積めるでしょう。
国によっては住宅手当や自家用車まで提供してくれる日系企業もありますので、現地で快適に暮らせる環境が整っていることもメリットと言えます。
営業、事務、秘書
日本と取引のある商社、メーカー、貿易会社、物流会社での就職が一般的です。海運会社、航空会社などあります。営業職では交渉やプレゼンテーションも必要になりますので高い英語力を求められます。日系企業での営業職の場合は、現地採用もありますが、部長クラスの管理職ポジションになると本社からの出向で駐在する方が多い傾向にあります。
事務職はエントリーポジションからでもありますので、新卒・未経験からの応募も可能、現地採用を行う求人も多くあります。ただし経験がない分、高い語学力は求められるでしょう。
日本人社長をアシストする秘書業務もありますが、こちらは実務だけでなく、現地の語学に堪能な方が有利です。秘書として書類の翻訳や電話対応、通訳など幅広いサポート業務をこなさなければなりません。現地と日本の架け橋になるような役割を担う事務や秘書では、業務経験だけでなく、やはり双方の国のビジネス文化に精通した、語学堪能な人材が海外就職・転職には有利と言えます。
総務、人事、法務、経理
総務、人事、法務、経理はどの企業にも必要なバックオフィス部門です。こうした職種も日本の製造業関連の海外進出に伴い需要が増えてきています。日本の本社とのやり取りが多い仕事ですので、日本と現地の双方のビジネスに精通した方が向いています。現地と日本の架け橋になるような役割を担う業務ですので、専門知識や業務経験はもちろん、現地で問題なく仕事できるだけの語学力や英語力も必要です。
塾講師、保育士、日本語教師
日本で教師や塾講師の経験があれば、現地の日本人学校や学習塾などで教鞭をとることも可能です。保育士は現地の日本人向けの幼稚園などチャンスがあります。外国人に日本語を教える日本語教師の場合は、国によっては日本での学歴があり現地の教師資格さえ取得すれば、日本語教師として勤務できる場合もあります。また、現地の大学や語学学校などでも、仕事のコネクションがあれば、未経験でも日本語教師として採用してくれるところもあります。日本語教師の民間資格もありますが、就職に有利なのは資格よりも実務経験といえます。
客室乗務員(フライトアテンダント)
海外での客室乗務員は日本よりも競争率が低く、応募資格も高卒可など、ハードルが低いです。また高齢の方も多く勤務しているのが特徴です。世界各国を飛び回れますが、海外では体力を使うサービス業の認識が強いです。
通訳
様々な活躍の場がありますが、通訳は高い語学力が必要とされます。同時通訳の技術持っていると、企業でも活躍の場が広がります。観光の通訳・ガイドなどもあります。
購買職
メーカー・商社などでの商品選定や、資材調達、価格交渉、納期管理、販売戦略の立案などを担当します。コスト交渉や仕入に関する交渉は英語力だけでなく、前職での実務経験も重要です。
農業
植物を栽培、動物を飼育したりして、その成長を促し生産していきます。海外での農業は日本では知ることのできない、新技術や文化を学ぶことができます。
もちろん日本語が通じないので、その点はしっかりと準備して臨む必要があります。
「日本で一生懸命に働いてきたけれど、いざ海外で就職・転職したいとなると、海外でも通用するような専門技術もスキルもないし英語も話せない…それでも海外で働きたい!」と諦めるのは早いです。語学不要や英語力不問の仕事や、スキルや経験がなくても海外で就職・転職できる方法について考えてみましょう。
海外で働きたいけれど…
海外企業でも欲しがるような人材といえば、つまり高度な技術やスキルがあって、高い語学力もあって、幅広い経験をもっていて、どんな会社でもすぐに即戦力として働けるようなプロを想像するかもしれませんが、そんな全てを備えた方はそう多くいません。たいていは自分の専門分野や強みにフォーカスして、自分に合ったレベルの仕事に挑戦しています。
わざわざ自分の国を離れて文化も習慣も異なる外国で就職することは、ある意味、人生ゼロからのスタートです。途中で挫折しないためにも、まずは「海外で自分は何をしたいのか」、または「自分に何ができるのか」を明確にすることが大切です。
実際には未経験OKの海外求人もありますので、まずは海外求人も扱っている転職サイトを見て雰囲気を掴むのも良いですね。
自分の社会経験やスキルに自信がない…
もしも自分の社会経験やスキルに自信がないと感じているなら、まずは「日本での社会経験がある」「日本語を母国語としている」ことを強みとして就活してみましょう。日本人であることが有利なだけでなく、高度な技術がなくとも就職できる可能性があります。仕事内容によっては基本的な日常会話だけで十分な求人もあります。
海外で自分に何ができるかわからない…
「海外就職したいけれど、海外で自分に何ができるのかわからない」そう思うなら、まずは「日本で自分ができたこと」を1つでも2つでもよいので思い出してみましょう。
「接客が得意」「和食料理なら自信がある」「医療関係なら経験がある」など、少しでも海外で生かせる自分の経験を見つけてください。あとはその経験や自信を生かせる仕事を探してみることです。
では、スキルや経験がなくても海外で就職・転職できそうな海外求人にはどんな仕事があるのでしょうか?職種別に海外求人の傾向をみてみましょう。
ホテルでの接客
日本人観光客の多く訪れる観光地のホテルのスタッフとして働きます。主に日本人ゲストを担当する仕事のため、きちんとした社会人マナーと日本語を話せるのなら重宝されます。現地の従業員では日本独特のホスピタリティ精神が理解されにくいこともあり、とくに日本人マーケットにフォーカスしたい現地のホテルでは日本人スタッフを募集しているところもあります。ただし、英語や現地の言語ができればより仕事の幅も広がりますので、日ごろから語学力アップの努力は怠らないことです。
日本食レストランのスタッフ
日本人が海外で経営している現地の日本食料理店の寿司職人または店内スタッフとして働きます。海外で高まる日本食ブームもあって、近年は寿司・天ぷらだけでなく、ラーメンや焼肉なども有名になってきています。日本のきめ細やかな接客サービスは現地でも日本人にしかできない仕事ですので、日本人スタッフを募集している日本食レストランは多いと言えます。語学は接客に必要な会話だけでも成り立ちますが、仕事の幅も広げるためにも勉強しておきましょう。
また、寿司職人や調理師としての技術も習得すれば、将来は独立開業も夢ではありません。生活面では、レストランでの仕事ですとたいてい食事つきですので、食費もおさえることができて経済的です。日本人スタッフや日本人ゲストに囲まれての仕事ですので、日本語が話せずストレスを抱えることも少なく何かと安心の環境と言えます。
日本語カスタマーサービス
日本人顧客にサービス提供を行う企業のコールセンターで、日本語オペレーターまたは日本語カスタマーサービス担当として働きます。仕事では日本語を使うことになりますが、英語や現地の言語も話せればより仕事の幅も広がるでしょう。
日本の営業時間にあわせて勤務する仕事が多く、日本との時差のために夜間や早朝勤務になる場合も少なくありません。日本でのカスタマーサービス経験が重視されるため、日本の社会経験を生かせる仕事のひとつと言えます。
引っ越し業者(運送業)
日系の引っ越し業者が、主に駐在員の引っ越し業務を担当します。海外赴任が多い日系企業勤務の駐在員の引っ越しが、コンスタントにあります。日本での引っ越し業務の経験があると、転職しやすいです。
ツアーコンダクター
現地を訪れる日本人観光客を担当するツアーコンダクターとして働きます。現地で日本人観光客と接する仕事のため、仕事中に使うのはほぼ日本語のみですが、とくにトラブル・緊急時など現地の人たちとのコミュニケーションも必要な仕事です。基本的には英語や現地の言語もできる人が優先されますので、英語力または相応の語学力は必須です。
しかし、中には外国語が苦手でもOKな働き方もあります。例えば日本を拠点として月の半分程度を海外ツアーコンダクターとして働く場合ならば、対応するのは日本人観光客だけなので外国語が苦手でもOKです。
ツアーはヨーロッパ、北米、オセアニアが中心となっているので、これらの国で働く前のステップとしてはおススメです。北海道から沖縄まで全国各地で説明会が開催されていますので、まずは情報収集のために参加してみるのも良いかもしれませんね。
その他
英語不要、語学力不要でも採用される可能性の高い仕事としては、下記が挙げられます。
土木関係や外装・内装工事などガテン系の仕事
伝統工芸など特殊な技術をもった職人
工場生産ラインでの仕事
日本語を話すベビーシッター
日本人宅をお手伝いする家政婦、など。
過去にまったく働いた経験のない方や、アルバイト経験のない新卒の方が、いきなり日本を飛び出して海外で正社員として就職・転職することは、そう容易なことではありません。しかし、海外でも通用する専門資格や学歴をお持ちの方であれば、未経験でも採用される場合がありますのでチャンスがあれば応募してみるべきです。
もしも20代の方でまったくの社会人未経験なら、ワーキングホリデー制度の活用をお勧めします。日本と協定を結んでいる特定の国からワーキングホリデービザを発行してもらい、最長1年間滞在できます。現地での就労や学業も可能ですので、現地でアルバイトをしたり語学留学もできる便利なビザです。その間に現地で就労経験を積み、語学力もアップできれば、これもまた立派な職務経験になりますし、今後の就職先を探すよい機会にもなるでしょう。
インターン斡旋エージェントを通じて「無給/有給インターン」に申し込む方法もあります。インターンを通じて海外での就労経験を積むことも立派な実績になりますし、海外就職や海外生活に慣れるよい機会にもなるでしょう。
「海外で働きたい!」
思うのは簡単ですが、いざ転職活動をはじめてみると思いの他やることが多くで疲れてしまうと思います。転職活動は一人になりがちですが、仲間のいない海外での就職ともなればなおさらです。
また、職種や仕事内容が重要なのは日本でも海外でも一緒です。むしろ慣れない外国での生活に加えて、希望しない仕事を頑張ることは相当なストレスになるでしょう。
海外で就職するにあたっても、自分の属性や希望をしっかりと把握して、転職活動を笑顔で終えられるようにしましょう。そしてこの記事を読んで、事前準備をしっかりして臨みましょう。
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