「仕事は自宅警備員」と声高々に答えていたひきこもりニート
ですが、年齢を重ねるごとに募るのは「このままでいいのか?」という焦り。
いざひきこもりニートの方が就職活動を始めたときにぶつかる壁は、履歴書や面接で答えなくてはいけない空白期間ではないでしょうか?
1年でも空白期間があれば不利といわれる書類選考ですが、まずは履歴書や職務経歴書での書類選考を通過しなければいけませんよね。
ひきもり期間が就職活動に与える影響と、脱ニートに向けた履歴書の空白期間と面接対策について、無職期間の書き方例も合わせてご説明しますので、ぜひご参考ください。
職歴なしニートの就職活動で『使ってはいけない』転職エージェント
脱ひきもりニートの就職活動成功を目指すには、まずなにがきっかけでニートになったのかを考えてみましょう。
など、人によって様々なきっかけがあるかと思います。
そしてそのきっかけは周りからすると「どうしてそんなことで?」と思うような小さい理由かもしれません。
しかし、一度ひきこもりニート生活を続けてしまうことで社会との関わりが希薄になり、他社とのコミュニケーションがだんだんとれなくなるという弊害が起こります。
そのためひきこもりニート生活を辞めたいと思っていてもなかなか抜け出せず、のらりくらりと長期化してしまう傾向に…
空白期間が長くなればなるほど、就職活動では企業からのイメージが悪く採用にも不利になるため、早めに就職活動を進めることが大切です。
空白期間、無職期間の長さにもよりますがブランクがない方に比べると、やはり就職活動では不利になるといわれています。
例えば、大卒で就活に失敗し5年ひきこもりニートを続けていた方の場合。
年齢は20代後半~30代前半くらいになりますが、20代後半~30代前半の就職活動での採用基準にはスキルとキャリアが影響されます。
そのため、就労経験がなく仕事に活かせる資格もない方の就職活動はなかなか成功させるのは難しいことでしょう。
特に大企業では厳しい傾向ですが、企業の規模・業界・職種に目を向けることで働くチャンスはあるということを理解してください。
「空白期間、無職期間が長いからどうせダメ」と決めつけて行動を起こさないことで就職活動のスタートラインに立てていない方が多数いらっしゃいます。
今日本には多くの企業が存在し、その中には空白期間、無職期間があっても本人のやる気や人柄を評価して採用してくれる企業はたくさんあります。
次項で企業の本音をみてみましょう。
空白期間・無職期間があるひきこもりニートを採用してくれるチャンスがあるのは中小企業です。
そこで企業の採用担当者は就職希望者のどこを見ているのか?何を評価しているのか?といった採用の本音をみてみましょう。
大企業では就職希望者を採用する際、「どれくらい企業に貢献し利益を出してくれるか」を優先した採用ですが、中小企業では少し異なります。
というようなことを考えた採用になる傾向があります。
ひきこもりの空白期間・無職期間がある方にとっては「辞めずに働いてくれるか」に焦点を当てた採用基準になるかと思います。
空白期間の年数よりも、採用担当者は「なぜひきこもっていたのか」「なぜニートをしていたのか」という理由を重視しています。
もちろん、家族の看病や介護、女性の出産・育児など退職せざるを得ない理由からの空白期間であれば、採用する企業側としても問題視せず臆せず理由も話して構いません。
しかし、仕事のミスマッチや人間関係などの退職せざるを得ないケースからの空白期間・無職期間だったら…
このような理由でのブランクは採用担当者の印象も悪く、ネガティブに捉えられ採用に至らないケースが多いのがほとんどです。
企業や採用担当者によって様々ですが、一般的には半年以上のブランクがあった場合「どうしてだろう?」と気になる企業が多いため話せるネタをしっかり練っておくことが重要です。
空白期間だけに目が行きがちな履歴書ですが、書き方を工夫すればネガティブにならない可能性があります。
履歴書には職歴を記載する項目や書類選考では職務経歴書もありますが、無職だったひきこもりの方の場合は残念ながらアピールするポイントがありませんよね。
ひきこもりニートが中途採用で戦うのは第二新卒やキャリアが豊富な社会人が多いため、職歴以外でカバーしなければいけません。
なぜこの企業を志望したのか?という理由・動機を記載する項目で、企業が採用時に最も重視しているポイントといっても過言ではありません。
職歴がないひきこもりニートの場合は、仕事で培ったスキルやキャリアがありませんので企業への理解、入社意欲をアピールするために明確なキャリアビジョンを記載することが大切です。
「社会経験がない」ひきこもりニートに求められているのは逆境に打ち勝ち成長する、成果をあげるといったストーリーで、企業側としては将来性を感じられる人材の成長する姿を見たいと思うものです。
志望動機では、嘘やかっこつけず正直な気持ちを伝えましょう。
自己PRは企業側へ「雇ってくれたら役に立つよ」と伝える項目ですので、企業が欲しがる人材を考慮した内容にしなくてはいけません。
もし、企業が求めている人材像と自己PRで伝える内容がミスマッチしていたら採用は見込めないでしょうから、自己PRは書類選考通過後に行われる面接でも用いられるため面接でのネタの材料として一貫性のある内容にします。
内容としては、志望動機で記載した内容を裏付けるようなエビデンスを明確にし、自身の強みやこれまでの人生を振り返り仕事で活かせるエピソードやスキルをアピールしましょう。
履歴書には職歴を記載する項目がありますので、取り繕ったりごまかすことができません。
万が一嘘をついて入社してしまった場合は、経歴詐称や内定取り消しとなるケースがあり大きな問題に発展することになりますので決して嘘はつかないようにしてください。
空白期間がない方に比べると空白期間・無職期間がある方は不利になりがちですが、空白期間があるからといって不採用になるとは限りません。
ポジティブなネタを理由に挙げることで前向きな姿勢や入社意欲を伝えプラス評価に変えることが可能です。
空白期間・無職期間といっても、資格取得の勉強や語学留学などされていた方は、空白期間で得たことをアピールしましょう。
資格取得の目的や得たスキル、資格の活かし方について説明すれば前向きな気持ちや向上心を伝えることができます。
仕事で活かせる資格やスキルであれば採用は有利に近づくでしょう。
履歴書の職歴欄に自由記載できるところがあればこちらに、ない場合は自己PR欄に記載しアピールしましょう。
ひきこもり期間中に趣味のゲームやアイドルのおっかけなど、やりたいことに没頭していた方は一貫性をもったアピールが重要です。
例えば、ゲームばかりされていた方でもゲームに携わる仕事なら採用される大きな強みになる可能性があります。
ゲームプログラマー、ゲームプランナー、ゲームシナリオライターなど、ゲームに没頭していた経験をゲーム制作に活かしたいというアピールができますね。
「音楽で成功するためにバンド活動していた」など夢を追いかけていたという方もこのパターンですね。
では、ブランクのパターンそれぞれに合わせた履歴書の書き方についてご説明します。
ブランク中に資格取得や語学留学をされていた、という方は多いため説明しやすい理由のひとつでもあります。
しかし、勉強していたことをアピールするにはそれなりの知識やスキルが伴っていることが前提なので、下手な嘘をつくと怪しまれる原因になるので注意してください。
就職活動の挫折や、転職活動が成功せずニート期間が長くなってしまう方は少なくありません。
資格取得や転職活動など何もしていないためアピールすることがない、という方もいらっしゃいます。
この場合は、空白期間・無職期間をリフレッシュ期間にしていたとアピールしてみましょう。リフレッシュ期間のアピールは1年未満のブランクの方におすすめですが、ブランクが長い方には向いていません。
ブランク期間のきっかけでは、家族の看病、介護も多いパターンです。
働き盛りの若い方が「家族の介護」というと疑問に思う担当者もいるため、自分が介護をしなくてはいけなかった理由をしっかりと伝えましょう。
病気療養で退職をされ、空白期間・無職期間がある方の場合、企業の採用担当者が重視する点は「治っているか」「ちゃんと働いてもらえるか」という部分です。
うつ病などのメンタル面や身体の疾患など、どちらにしても治癒しており業務に支障がないことをアピールすることが重要です。
ひきこもりニートの空白期間・無職期間を経て書類選考に通過したら、次は面接が待ち構えています。
面接対策をしっかりすることで内定は目の前!
面接でのポイントは1つ。
Point面接で受け答えをしっかりすることだけです
ひきこもりニートが苦手でありながらも必ず聞かれる「空白期間・無職期間」への質問。
当然、雇う側としては働いていない期間、何をしていたか気になるものですよね。
ブランクが長い人ほど答えるのに躊躇してしまいがちですが、慌てないように予め空白期間の理由を用意し堂々と説明しましょう。
空白期間がある過去は事実ですので、嘘やごまかしても過去を変えることはできません。
自己成長や企業貢献につながるようなポジティブな内容にかえブランクが不利にならないようなアピールをしましょう。
嘘は絶対つかない!
「ひきこもり期間が長かったから」「無職期間が長かったから」と、面接官の質問に対して自身なく答える応募者が多くいます。
全ての質問に対して自信を持って答えることで、「一緒に働いてみたい人材だ」と評価されるでしょう。
答えに自信がなくオドオドしている人は、仕事を任せられる人材として認められません。
元気よくハキハキと答えるだけで面接はクリアする可能性は高いのです。
自身を持って堂々と答える姿勢は、入社意欲や向上心といったアピールにつながる
「空白期間の嘘はダメ」と繰り返しご説明させていただきました。
現実的に嘘がバレるということは、企業側にしたら信用して採用したことへの裏切り行為であり、経歴詐称になってしまいます。
空白期間や無職期間をごまかさず、強みにする方法は「負けを認める」です。
例えばこのようなアピールがあります。
「私は2年の空白期間がありますが、その間アルバイトで生活をしておりました。
御社の即戦力として結びつくスキルアップはできていないため、同年代の方と比べると厳しいと自覚しております。
そのため、早く御社に貢献できるような人材になるべく仕事への意欲と意地があり、大変さや苦労があることは覚悟をもって応募させていただきました。
どんな仕事でも与えられたことは一生懸命取り組んで参ります」
このように説明すれば、現状を把握しハンデがあることを認識しつつも意欲のアピールができています。
プライドが邪魔をすれば「アルバイトの経験を活かした貢献をしたい」「資格取得を目指していた」と空白期間をなんとかごまかそうとしてしまいがちです。
「負け」を、胸を張って認め、これから向き合っていく仕事への覚悟をうまくアピールできたことは、企業にとって「どんな困難にも打ち勝つ人材」と認められるひとつの材料となるでしょう。
負けを認めたくない・プライドが高い人は何とか取り繕うために、かっこよく見せかけようとして嘘でごまかしてしまいますが、正直に伝えることで潔さが伝わりますね。
ひきこもりニートの空白期間・無職期間が長いハードルの高い就職や転職を目指す人ほど転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントでは、ニート・ブランクのある就職に特化したサポートがあり、履歴書や職務経歴書の書き方アドバイス、面接対策のノウハウが充実しています。
就職・転職のプロであるアドバイザーが親身になって対応してくれるため、求職者個々の状況に合わせた就職サポートを受けることができます。
入社後のアフターフォローも継続するので、働き出して相談したいことや不安になったときに頼れる存在がいるのは心強いですね。
ニートの就職に特化したエージェントのメリット
いかがでしたでしょうか?
ひきもりニートの空白期間・無職期間が就職活動に与える影響と、脱ニートに向けた履歴書・面接対策について、無職期間の書き方例を挙げて説明させていただきました。
引きこもりにニートと、マイナス要因が多い就職になりますが、経歴に自信なくグズグズしていてはいつまでたってもスタートラインにたつことはできません。
引きこもってニートをしている期間やきっかけには、何かしら得た経験やスキルは必ずあるはずです。
「辛い時期、しんどい期間を過ごしたけれど、前向きな仕事への意欲がある」と、ポジティブさを伝えることで気持ちは伝わります。
無理に飾らず、自分の気持ちをスマートにアピールしましょう。
最近では、社会経験やスキルの有無だけでなく「人」「ポテンシャル」の評価が高まっている企業が多いため、空白期間をポジティブに変換すれば必ずしもマイナス評価になるとは限らないのです。
空白期間・無職期間が長いことは、周りと比べると“ふつう”の人生ではなかったかもしれませんが、その人生の経験を強みにして、就職成功を目指してください。